ビンテージ

数々のハイパフォーマンスカーが誕生、後年にはマッスルカーとして有名な存在に

1960-1970_tobira

世代によって異なる0ビンテージの世界を凝縮

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

1960-1970_tobiraストックカーレースやドラッグレースが自動車メーカーの技術力をアピールする場として注目されていたのがこの時代。市販モデルにも高性能なハイパフォーマンスカーが登場し、自動車メーカーのイメージキャラクターとしても大きな存在感を放つようになる。こうしたハイパフォーマンスモデルは、後年になると「マッスルカー」として注目を集めるようになる。

レース活動が活発になり、高性能な市販モデルも登場

1960年代から1970年代初め、アメリカ車に訪れた幾つかのムーブメントの中で最も印象的だったのは、本格的なハイパフォーマンス化の流れだった。直接のきっかけとなったのはストックカーレースとスーパーストックドラッグレースの結果が、新車の販売台数に大きな影響を及ぼしているという事実が経営陣の間で確認されたことだった。これはハイパフォーマンスカーに敏感だった若者だけに限ったことではなく、世間的には普通のクルマにしか興味が無いと思われていた層であっても、「レースに強いメーカー=良いクルマを作るメーカー」という認識を抱いていたということはある意味意外なことでもあった。

その結果、1961年頃からまずポンティアックが事実上の市販レーサーであるSD(スーパーデューティー)をリリースすることとなる。この動きに対しては同じGMの中のシボレーも直ちに追随、程なくしてフォードやダッジ、プリマスからも公道走行は難しい過激なハイチューンエンジンをラインナップすることとなった。

実はこうした動きは先に1955年のクライスラー300をきっかけに過激化しかかったのだが、ストックカーレースでの大事故の反省から1957年には沈静化していたという前例レース活動が活発になり高性能な市販モデルも登場があった。それが再燃したのは、1959年に超高速オーバルであるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが完成したことが理由である。

ちなみに1964年に登場したダッジ/プリマスの426ヘミ、1963年に登場したフォード427サイドオイラー、1963年にまずワークス専用として登場しそれが市販化された1967年のシボレー427/L88などは、いずれもストックカーレースとドラッグレースでの使用を前提としたフルチューンユニットだった。これらは生産台数も少なく、一般人が気軽にディーラーで購入するといった性格のものでは無かった一方で、イメージ戦略としてメーカーはその存在を広告を通じてアピールすることとなった。

こうした動きは1966年からシリーズ戦が始まったSCCAトランザムレースの影響で5リッタークラスのスモールブロックにまで波及することとなり、少なくともアメリカンV8エンジンについては全ての排気量レンジでハイパフォーマンスであることが重要な要素として世界的に知れ渡ることとなったのである。

なお、当時の売れ筋商品としてのハイパフォーマンスカーは純粋なレース仕様エンジンをマイルドに手直ししたものを搭載しており、それらが後年になって現代にも続くいわゆる「マッスルカー」として有名になるのである。

■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン

アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


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