【WEC 富士 6時間 2026】キャデラック・コルベット・マスタング、そしてグッドイヤーが挑んだ6時間の戦い
WEC富士6時間耐久レース レポート
キャデラック&コルベットが躍進!
アメ車の激闘とグッドイヤーが支えた波乱のレースを徹底レポート
富士スピードウェイに集まった観客の期待が高まる中、11時ちょうどに「WEC(世界耐久選手権)富士6時間耐久レース」のスタートが切られました。

前日の雨が残り、路面が一部濡れたままの難しいコンディション。曇り空の下、ハイパーカーが一斉に加速して富士の名物・1コーナーへ飛び込むと、グランドスタンドからは歓声と緊張感が入り混じった空気が広がりました。

序盤からLMGT3クラスで複数台が接触し、いきなりFCY(フルコースイエロー)が発動。その後も小雨がパラつく中、セーフティカー(SC)やFCYが何度も導入される“耐久レースらしい荒れた展開”となりました。
その混乱の中でも、高い存在感と安定した走りでファンを魅了したのが「アメ車勢(アメリカンブランド)」と、LMGT3クラスを足元から支えた「グッドイヤー(Goodyear)」です。
HYPERCAR:キャデラック(CADILLAC)が安定した走りでトップ10入り
ハイパーカークラスでは、アメリカンブランドの雄「CADILLAC(キャデラック)」が2台体制で参戦。独特の野太いサウンドは他と一線を画す迫力に満ちていた。

【ハイパーカークラス 決勝結果】
5位:38号車 CADILLAC HERTZ TEAM JOTA
7位:12号車 CADILLAC HERTZ TEAM JOTA

キャデラック勢の武器は、ロングランにおける圧倒的な安定性です。特に38号車は中盤のFCYやSCを巧みに活用し、着実に順位を上げて上位争いへ浮上。
富士スピードウェイの高速セクションでの伸びと、テクニカル区間での安定感が光り、見事2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たしました。
LMGT3:コルベットが表彰台獲得!マスタングもポールポジションから激闘
序盤からの接触事故に加え、残り1時間には高速ストレートで大クラッシュが発生するなど、大波乱となったLMGT3クラス。アメ車勢の2ブランドが粘り強い戦いを見せました。

CORVETTE(コルベット):34号車が見事3位表彰台!
3位:34号車 RACING TEAM TURKEY BY TF(CORVETTE)
5位:33号車 TF SPORT(CORVETTE)

コルベット勢は、荒れたレース展開の中でも高い安定感を発揮。34号車が見事に3位表彰台を獲得し、33号車も5位に入賞しました。富士の高速区間での伸びと、低速セクションでのトラクション性能が際立つレースとなりました。

MUSTANG(マスタング):PP獲得からの猛走
9位:77号車 PROTON COMPETITION(MUSTANG)
17位:88号車 PROTON COMPETITION(MUSTANG)

予選でLMGT3クラスのポールポジション(PP)を獲得し、決勝での躍進が期待されたマスタング。決勝ではクラッシュやSCの影響を大きく受けたが、77号車がトップ10入りを果たし、ポテンシャルを示した。
重量級FRのマスタングがGT3勢の中で戦う姿は、アメ車ファンにとって大きな見どころとなった。
Goodyear(グッドイヤー):1,368本のタイヤでLMGT3 18チームを足元からサポート

今回の富士6時間レースにおいて、LMGT3クラスの単独タイヤサプライヤーである「グッドイヤー」は、18チームに対して計1,368本のタイヤを持ち込み、レースのイコールコンディションと安全性を支えました。
グッドイヤーが誇る技術力とサポート体制

優れたウォームアップ性能
タイヤウォーマー禁止レギュレーションに対応し、ピットアウト直後から瞬時にグリップが立ち上がる性能を実現。
600kmを走破する高い耐久性
過酷な耐久レースに耐えうる耐久性を確保し、チームの多様なピット戦略を後押し。
サステナブル素材を33%使用
大豆油などを活用した環境配慮型タイヤを投入し、モータースポーツの持続可能性に貢献。
専属エンジニアによるリアルタイム解析
各チームに専属エンジニアを派遣し、走行中のタイヤデータを即座に開発へフィードバックする体制を構築。
富士では雨がパラつく難しいコンディションだったため、グッドイヤーのレインタイヤが頻繁に使用され、耐久レースならではのタイヤ戦略が勝敗を左右した。
まとめ:アメ車勢は全クラスで存在感を発揮し、シーズンは残り2戦!
ハイパーカーではキャデラックがトップ10入り、LMGT3ではコルベットが表彰台、マスタングもトップ10入りと、アメ車勢は富士で確かな爪痕を残した。そしてLMGT3全体を支えたグッドイヤーの技術力と供給体制は、耐久レースの裏側で重要な役割を果たしている。2026年シーズンはいよいよクライマックスを迎えます。
次戦:スペイン(アラゴン) — 高速セクションが多く、キャデラックやマスタングの最高速が活きる舞台。
最終戦:イタリア(イモラ) — テクニカルなレイアウトで、コルベットの総合力とタイヤマネジメントが試される一戦。
富士で得た膨大なタイヤデータは、グッドイヤーにとっても残り2戦の大きな武器となるはずだ。アメ車勢がどこまで上位に食い込み、どんなドラマを見せてくれるのか。2026年シーズンのクライマックスは、ここからさらに熱くなる。



PHOTO/TEXT:Yoshizou
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