マニアックなクルマの祭典として始めたTVWがいまや、一大ブームに昇格!
2020.09.13
TVW LO-CALJAM Vol.3
UTILITY& COMMERCIAL VEHICLE MEETING
アメリカ的“働くクルマ”がカッコイイ!!
リアルなカッコ良さがワークスタイルの魅力!
2020.09.13
TVW LO-CALJAM Vol.03 静岡県福田漁港
初回を上回る開催となった 2019年の模様を本誌でも取り上げたが 、2020年は直接現地へ向かい取材したTVWローカルジャム。常連ユーザーに話を伺うと、福田漁港の限られた敷地内のため、事前エントリーで審査をパスした車両のみが並ぶのだが、募集を開始した途端にエントリーが殺到。早々に締め切となったが、会場のみならず周辺駐車場にもそれらしいクルマが集うという。まさに会場周辺も含めたローカルジャムといった様子。
スクールバスにポリスカーなどの定番車両から、フードトラック、エアコン洗浄の作業車に撮影機材車両など、本当に仕事の足として愛用するバン・トラック・ワゴンの祭典で、ある意味ギラギラのカスタムカーはアウェイ。乗って走って、使ってナンボ! と言わんばかりの生々しいクルマたちはどれもクールで、オーナーとクルマのライフスタイルに直結しており、そこを楽しめてこそカーカルチャーとしては内容の濃い物になる。
デコレーションして着飾り、眺めるだけのカーショーは若干飽和状態。だからこそ視点を変えたカーショーに注目が集まる。
トラック、バン、ワゴンたちが集うマニアックなイベントがTVW LOCAL JAM
Ford Econoline
アイボリーツートンがクールなSAYA SWEET GARAGE!
ダークグリーン×アイボリーのツートンペイントにロゴをあしらったエコノラインのハイルーフ。プレーンなホイールカバーのカジュアルなボトムスとかき氷の販売と言う絶妙なバランス感がクール!ハイルーフならではの室内空間を生かしたナイスなVAN!
Chevrolet Astro
関西を中心に話題のユーチューバ―「クルマ企画」機材車両
一昔前と違って昨今は動画でイベントやミーティングの想い出を分かち合う時代。クルマに特化した動画制作を行なうクルマ企画が撮影遠征の足として使うアストロ。ルーフキャリアのフォグはすべて照明として機能しており、現在室内に編集室を製作中。
Chevrolet C-1500
TVWの仕掛け人であるYUKI氏の米軍払下げ車両
3年ほど前に手に入れたC/Kシリーズの低グレード“ シャイアン” にルーフラックやムーンディスクを組み合わせたラットな雰囲気が視線を釘付けにするYUKIさんの愛車。ニッチなアメリカ的働くクルマをコンセプトに立ち上げたTVWは2020年も大盛況!
Chevrolet Suburban
マットベージュ×ホワイトでキュートにアレンジ
1956年型のサバーバンはマットベージュ×ホワイトを基調としたクローム部分をホワイトにアレンジ。トレーラーの活用方法が実に斬新で、絶妙な寛ぎ具合も実に印象的。斜めにレイアウトするアンブレラの雰囲気が個人的にすごくツボ!
Chevrolet Suburban
湘南酒造の文字が昭和レトロなパネルバン!
さり気ないチョップトップは確信犯! あまりにナチュラルで年式的にも見比べないとこんなものかとスルーしてしまいそうなギミックもTVW の楽しみ方の一つだ。
Honda Ridgeline
誰もベースにしない様マニアック車両が新鮮!
タンドラやタコマ、アルマダやタイタンといった逆輸入の北米モデルと比べてもマニアックさが格上なリッジラインをベースにマットペイントを施し、ピンストライプやレタリングでアレンジ!
Lincoln Zephyr
半ツヤのマットパープルのボディカラーが映える!
クラシックフォードトラッククラブオブジャパンのレタリングとパンプキンのイラストがセンス際立つ紫色のゼファー。クローム部の美しさと絶妙なロワード具合に半ツヤのマットなボディカラーが映える。ハロウィンにも大活躍な一台!
Chevrolet Suburban
細部まで本物志向なガンメタリックのポリス仕様
浜松からエントリーのサバーバン。実は大阪のナオキモータービルドまで片道3時間以上かけて通い、直前まで妥協なき仕上げに全力を尽くした車両で、細部まで徹底した造り込みが本物のポリスカーさながらの雰囲気を演出する。
Ford F-1 Truck
実車版カーズのメーターの様なラットスタイル!
元色が何だったのかすら判別できないほどの錆び具合がクール。錆びている様に見えて実はまったく朽ちておらず、エンジンをかけて会場を後にする際もコンディション上々。ライトベゼルなどのクローム部分の美しさとのコントラストもそそる。
Chevrolet 3100
絶妙な色褪せ感がリアリティを高める
ボディに対して細めのラジアルタイヤ、スチールホイール、Noスラムドな雰囲気が妙にリアリティ溢れる3100。パネル部分やリアフェンダーの錆びも取り繕わないリアルさがクール!
Plymouth Satellite Wagon
フルサイズステーションワゴン独特のフォルム造型美
ナオキモータービルドの顔としてお馴染みのサテライトワゴン。足やエンジンなど一通り手を加えコンディションはショーカーレベル。個人的には後ろから見たワゴンならではの造形美が好み。
Ford V8 Berline
極艶ボディとウッディなインテリアが粋
グリルからボンネット、ルーフ、テールエンドまで、すべてにおいて極上コンディションを誇るパネルバン。まるで鏡の如くくすみや曇りのないリアバンパーが極上加減を高める。観音開きのリアゲートから中を覗くと、ウッド基調のインテリアに想い出の品であろう写真やナンバーが飾られる。
Chevrolet Apache
スラムド着地の極上エンジンとラットな装いがクール!
会場を回っていて特に目が行くのがエンジン。一般的なショーカーだとボディの輝きやビレットホイールの組み合わせなどに目を奪われるが、T.V.W はラットに見えて実は凄いエンジンを積んでいるクルマが多数。このアパッチも例に漏れず極上コンディションだった。
Chevrolet Express
様々な積載物を固定出来るサイドレールがナイス!
フリーハンドでレタリングやピンストライプを手掛けるMACのエクスプレスは、ラダーのルーフキャリアやリフトアップも去ることながら、室内のラゲッジスペースに注目して欲しい。自転車や大きな荷物も荷崩れしない様に内貼りにレールを設置する事でビジネスからプライベートまで大活躍!
Chevrolet C-1500
ラダータイプのルーフラックはもはや定番アイテム
一昔前はトノカバーを付けてスッキリフォルムが主流だったが、最近は付いていても外して荷台を有効活用する人が続出。その積載能力を最大限活かすラダータイプのルーフラックは、長尺物の積み込みも楽々。白黒ボディで商用っぽくアレンジしたコーデも特筆物だ。
Dodge Ram Van
ハニービーならぬキラービー! 蜂退治が彼の使命!?
カリフォルニアで蜂の巣駆除の依頼が殺到、道路脇にラムバンを止めて殺虫剤を取り出し、完全防備で蜂を撃退。そんなドラマがイメージできるラムバン。角目でスクエアなフェイスがイマドキのラムバンとは異なってワークスタイルに映える!
Chevrolet Astro
本誌の働くクルマ特集でも登場したあのアストロ!
あいのりのラブワゴンみたいな愛らしい雰囲気のアストロは、エアコン出張クリーニングの足。兵庫県全域と時期によっては近隣県まで出張可能。DIY塗装と手書きのレタリングも個性的。
Chevrolet Chevy Van
ロックテイストなインテリアは走る個室BARの様
ウィンドー部分をレンガ柄で覆い、外から見ると窓だけど中は別世界なシェビーバン。ランタンやラック、アメリカンな装飾と赤いカーペットを基調としたロックな雰囲気で車中泊も余裕!
GMC Apache
マニアック顔なスラムドスタイルでバイクを陸送!
まるで深海魚の様な個性あふれる丸目4灯フェイスのアパッチ。ボンネットのボリューム感に曲線と直線が絶妙に交わる当時の独創的なフォルムはスラムドスタイルが映える! ハーレーの積載も余裕のロングベッドで気分はアメリカ郊外のビンテージバイクビルダー!
Chevrolet C-1500
DIYでログハウス風に仕上げたベッド
8穴のヘビーデューティー使用のレギュラ- キャブベースと思しきベース車両の荷台部分をフルDIY でログハウスの様に仕上げた凄まじい一台。リアゲートはまるで門の様な重厚感で、天井高も規格外。中の雰囲気はまさにログハウス。ホンモノの木で作ったキャンピングカーは会場でも一際注目を集めた。
Chevrolet Suburban
ルーフキャリアに荷物満載な雰囲気がリアリティ溢れる
スヌーピーのイラストが擦れて入ったキュートさとビンテージな雰囲気が魅力のサバーバン。古着やアンティーク雑貨がトラックに満載。フリーマーケットやイベントブース出展の搬入車としては贅沢過ぎるが、イメージ的には本国のソレに近い。
Chevrolet C-10
眠そうで目力のあるファニーな表情に釘づけ!
ナチュラルなエイジングとスラムドスタイル。この雰囲気と最先端のプロジェクターヘッドライトのギャップ、そしてキャルルックなアレンジが凄く表情豊かで好感度大!
Chevrolet Chevy Van
サーフ系のロゴや本国バナーをあしらってフルラッピング
モノトーンカラーで本国のバナーやサーフロゴをランダムにレイアウトした斬新なフルラッピングを施したシェビーバン。パイプバンパーやリフトアップにオフロードタイヤの履きこなしもクール!
Ford Econoline Camper
床や壁のDIY張り替え素材を販売するATUMI TOWN
天然目や経年劣化を表現した木目をリアルに再現したDIY用のフロア材や壁紙を販売するATUMI TOWN。本来の目的は住宅用ではあるがTVWにエントリーする様な車両にとってはクルマにアレンジできそうなものも多く夢が膨らむ。自由自在に曲げて貼れるので曲面の多い車内や荷室、接着剤を駆使すれば天井にも使えそう!
主催★TVW LO-CAL JAM 事務局
https://www.tvw-localjam.com
PHOTO★TVW LO-CAL JAM 事務局
TEXT★石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載
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