「ザ・アメ車」の存在感 1953 キャデラック エルドラド【バーニーズ】

オープン

ビンテージ

バーニーズ

CADILLAC

三重県

ELDORADO

BERNESE

コレクタブルカー

キャデラック

ウィンドシールド

ハリー・アール

エルドラド

整備工場としてスタートし創業54年を誇るバーニーズ!この名店に、何と超絶プレミアムカーの1953年型エルドラドが入庫しているので紹介しよう!


整備工場としてスタートし創業54年を誇るバーニーズ! 

三重県内では唯一のGM認定サービス工場とあって、GM車をメインに新旧アメ車を取り扱うプロショップだ。この名店に、何と超絶プレミアムカーの1953年型エルドラドが入庫しているので紹介しよう!

GM車をメインに、アメ車の幅広いラインナップをストックする「バーニーズ」。三重県内では唯一のGM認定サービス工場なだけに、購入後のメンテナンスの面でのフォーローも万全。そもそも整備工場としてスタートし、創業54年という長い実績からも、ショップの信頼性の高さも伺い知れる。

そんなわけで、「三重県でアメ車といえばバーニーズ!」というほどお馴染みの存在となっている。広い敷地内には大型の整備工場が完備され、入庫中のモデルには、販売車両のメインとなっているアメ車の現行モデルをはじめ、C2コルベットや初代マスタングなども入庫中だ。

ショールームには、ハイエンドな現行車の他、コレクタブルなクラシックアメリカンがひっそりと佇んでいたのだが、そこには何と、GM車きってのハイブランドのキャデラックのなかでも頂点的なエルドラドの53年型がストックされていた! 

50年代のキャデラックというと、航空機の尾翼を思わせるテールフィンを持つレイトフィフティーズがポピュラーだが、53年型はエルドラドの初代としてラインナップされたキャデラックを語る上で外せない存在となる。

当時は、同じキャデラックのベーシックグレードに対して価格が2倍以上もした超高級車なのである。特別限定生産車として僅か535台しか出荷されなかった、生まれながらにしてプレミアムカーなだけに、65年を経た現在では超コレクタブルカーなのだ!

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アメリカ車きってのハイエンドモデルであるキャデラックの中でも「エルドラド」は、最も贅沢な2ドアコンバーチブルとして1953年にラインナップされた。戦闘機のキャノピーを思わせる“パノラミック”ことラップアラウンドなウィンドシールドが初めて採用されたアメ車であり、コンバーチブルのトップが収納式で、メタル製カバーを採用することで、トップ収納時はロードスターのような美しいシルエットを構築。

クロームパーツによる装飾や、フルパワーな装備など、絢爛豪華な仕様の他、機関系では当時の最新かつ最高の技術を投入したアメ車を代表するフラッグシップモデル。出荷台数535台のうちの1台であるこの個体は、レストアなどの形跡は見受けられないが、見事にオリジナルをキープするサバイバー状態なだけに、現在ではアメリカでも極めて希少な存在だ!

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ウィンドシールドからドア部に股がってラウンドするダッシュパッドや、ステアリングコラム周辺の処理など、当時としてはかなりモダンなスタイリング。全体的にシンプルにまとめながらも、秀逸なディテールなど見所が満載。

リッチにしてポップ、それでいてどこかモダンなスタイリングには当時ならではのミッドセンチュリーな様式が感じられ魅力的だ。ダッシュに装着される"Autronic Eye”は、ハイビーム時に対向車を感知して自動でローに切り替わる装置。

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搭載するV8エンジンは前年から引き継がれた331ci(5.4?)ながら、それまでの192hpから210hpへとパワーアップ。ちなみに、当時の日本車では最高峰でも50hp未満だった。トランスミッションは、生誕50周年記念の前年に新投入されたAT“ハイドロマチック”。最高速度は166km/hを誇り、ストックのままで現在でも十分通用するポテンシャル。

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先代から引き継がれたフィッシュテールは、後のテールフィンブームの先駆けであり、キャデラックのデザインIDでもある。ラップアラウンドなウィンドシールド、ピーラーに装備する可変式サイドガラス、完全収納式ソフトトップによって、ロードスターを思わせる美しいシルエットが魅力的。

シンプルにして豪華、それでいてモダンなスタイリングには、デザイン部門のトップをハリー・アールが率いた当時らしさが溢れている。

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名車コブラには数多くののレプリカが存在する中、この個体はイギリスのブライトホイール社ならではのジャガーのメカニズム(エンジン&リアエンド)を採用した独創的な仕様。

それだけに、正直、試乗するまでは半信半疑ではあったが、12気筒エンジンならではのシルキーなエンジンフィールをATでイージーに楽しめるのがポイントで、MK IIならではのグラマラスなルックスにしてライトウエイト本来のフィーリングをカジュアルに楽しめて魅力な1台。

クオリティー、コンディション共にかなり良い状態。こんなクルマもバーニーズにはあるのだ。

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BERNESE【バーニーズ】

三重県津市藤方530番地

Tel:059-227-6365 

http://bernese.co.jp/

GMの認定工場として三重県では唯一の存在なだけに、整備に関してはGM車はもちろんのこと、新旧メーカーに関わらず、あらゆるモデルのアメ車に幅広く対応してくれる頼れるショップ。販売車両の他に、オーダーによる直輸入も可なため、日本国内入荷のない仕様車や、コレクタブルな希少車までフォローしてくれるのだ。

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Photo & Report◆Hideki Ishibashi

アメ車マガジン 2018年 5月号掲載


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CHEVROLET CAMARO

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“the last American convertible”

 

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