【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。
AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN -米国的旧車天国-
E/Gスワップや快適装備により普段使いが可能に
1967 Chevrolet Camaro SS
シボレー・カマロの初代モデルは1967~1969のわずか3年間しか発売されていない。ちなみにこの時代のカマロはベースグレードのほかにRS、SS、Z28がラインナップされているわけだが、今回取材に伺った三重県のバーニーズがストックしていたモデルは1967年型のカマロSS。Aピラーの三角窓が67年モデルの証である。
ビンテージモデルの人気が衰えることはなく、その稀少性からもオリジナルにこだわる人は多いものの、オリジナルへのこだわりを棄てることで安心して普段使いをすることが可能となる。このカマロSSが搭載するユニットは高年式のL31にスワップされているほか、ラジエーターもアルミ製に換装している。ちなみに排気量は350(5.7L)である。
またブレーキもマスターバッグを装備するほかパワーステアリングも装着。エアコンはクラシックな見た目のビンテージエアーを装着しているので夏場での我慢の必要はない。さらに、バックカメラ付きのカーナビやETCも装備するなど、せいぜいパワーウインドー以外は現代のクルマと遜色がない。ボディも一度オールペンが行なわれていると思われ状態は悪くない。ビンテージへのハードルを下げるこのカマロは、気軽にビンテージカーに乗ってほしいというバーニーズからの提案である。


ヘッドライトはコンシールド式。フロントグリル両端が引き戸のように内側にスライドするとヘッドライトが現れる。




ボディは一度オールペンされているらしく状態は悪くない。SSロゴやラインもきっちりと再現されている。フロントウィンドーの三角窓は67年モデルにしか装備されていない特徴的なパーツ。開閉も問題なく行なうことができる。ボトムスには純正のラリーホイールを装着。テールランプはLEDに換装されている。このモデルイヤーでもLEDテールがリリースされているのはカスタム大国アメリカだ。
SSのオリジナルエンジンはV8のハイパフォーマンスモデル(350cuinと396cuin)を搭載するが、このクルマはL31(V8・350cuin)にスワップされている。高年式エンジンなので信頼性も高く安心して乗ることができる。




このクルマのもう一つの特長がラグジュアリーなインテリア。フロント/リアシートやドアパネル、アームレスト、フロアマット、ルーフなどは交換され、とても67年モデルとは思えない仕上がりになっている。またエアコンはクラシックな見た目のビンテージエアーが装備されているので、夏場も安心して乗ることができる。ステアリングはナルディのクラシックウッドとなっている。
THANKS:BERNESE
TEL:059-227-6365
HP:http://bernese.co.jp/
PHOTO:Tomo's PHOTO
TEXT:石上智章
アメ車マガジン2025年1月号掲載
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