通称「旧マスク」と愛着を込めて呼ばれる初代アストロ

バン

シボレー

アメマガ2021年3月号

アストロ

東海カーズ

素晴らしきバン生活

1994 CHEVROLET ASTRO

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-


1994 CHEVROLET ASTRO

シンプル・イズ・ベスト!旧マスクをスッキリとアレンジ

かつて一大ムーブメントを巻き起こしたアストロ。アメ車マガジンが創刊したのもそれがきっかけだが、派手なイメージが強い第二世代に対し、初代は比較的シンプル。そんなキャラをより強調したのが東海カーズのアストロだ。

実走行4万マイルでコンディションも極上

通称「旧マスク」と愛着を込めて呼ばれる初代アストロ。日本にアストロブームが到来した頃はまだまだ日本車がコンパクトで、アストロでさえ「デケぇ!」と感じたほど。だが、今改めて見てみてもこのショートの場合、全長は4.5m。幅こそアメリカンサイズだが、思ったほど長くはない。つまり、想像しているよりも遥かにコンパクトで、日本の道路事情に適したミニバンと言えよう。そう考えると、アストロブームは起こるべくして起こったという訳だ。

1994 CHEVROLET ASTRO 1994 CHEVROLET ASTRO

さて、2代目と比べるといささか質素に感じる初代アストロ。これをさらにシンプルに仕上げた個体が、現在東海カーズに在庫中だ。「東海カーズって、ビンテージのマッスルカーしか置いてないんじゃないの?」と思うかもしれないが、半分正解で半分は間違い。この94年型のアストロも既に四半世紀以上経過した個体なので、もはやれっきとしたビンテージカーと言っても差し支えないだろう。


そしてこのアストロ、新車で輸入された個体だが、走行距離は未だ4万マイル! 車内はもちろん、エンジンルームも非常に綺麗で、年月をまったく感じさせないほど。そんな良好な個体だが、敢えてルーフレールやモールを綺麗にスムージング。さらにはリアバンパーもロールパンに交換。元々直線基調でスッキリとした外観だったが、さらに贅肉を削ぎ落とし、シャープなスタイルへと一新している。


ボディカラーは非常に鮮やかなメタリックブルーにオールペンしており、季節は真逆だが、真夏の海に似合いそうな雰囲気を漂わせている。


フロントバンパーやホイール、さらにはアンテナ部分にメッキをさりげなくあしらい、西海岸で走っていそうな佇まいを演出。もちろん足もとはアメリカンタイヤの代名詞と言えるBFグッドリッチをチョイスし、機能と個性の両面を追求する。駆動方式は2WDだが季節を問わず街乗りからアウトドアまで幅広く活用可能。まさに本当の意味でのマルチパーパスビークルで、キャンプのトランスポーターとしても、最適な1台だ。


インテリアは基本的にオリジナルのままだが、インパネの中央には9インチのナビをセット。実走行4万マイルなので車内の痛みも少なく、コンディションは非常に良好。まだまだクルマも走りたがっているので、次のオーナーに立候補してはいかがかな?

_N6I0586 _N6I0559_N6I0608

フロントバンパーはメッキタイプに、リアバンパーはロールパンに交換し、グリルはボディ同色にペイント。サイドモールやルーフレールもレスにしており、スムージングの処理も非常に美しい。またマフラーは敢えて見えない様にダウンテールに変更している。

_N6I0731 _N6I0750 _N6I0755

オリジナルの状態をキープするインテリア。シートの表皮はファブリックで、走行距離の少なさに比例して、痛みはほとんど見受けられない。テールゲート部分にはエアコンの吹き出し口も設けられているので、大人数で乗車しても快適に移動可能だ。

_N6I0598

搭載するのはV6・4.3?のW エンジンで、アストロ史上一番高出力を誇るエンジン。エンジンルームは非常に綺麗で、補記類も新車同然と思えるほど良好なコンディション。25年以上の月日が経過したとは思えないほどで、まだまだクルマが走りたがっている様に思えるほどだ。

_N6I0800 _N6I0780

2代目と比べると、エクステリア同様インテリアも直線基調でデザインされている。ステアリングはウッドに交換されており、インパネ中央には9インチナビを装着。オドメーターを見てみると、確かに40,701マイル。まだまだこれからといった走行距離だ。


THANKS:東海カーズ

TEL:0533-86-8890
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

最新記事


2024/10/03

【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク

ピックアップトラック

フォード

ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。

2024/10/02

車両販売だけでなくメンテナンスもウエルカム【カーショップトラッシュ】

ショップ

2024年で創業20年を迎えたトラッシュ。札幌の中心地からクルマで30分ほどの距離にあり、都会の喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気。代表の川口さんを中心に、様々なスペシャリストがお店を支える。

2024/10/01

サービスカーとプロジェクトカーどちらも思い入れの強い一生モノ!【6DEGREES】

クーペ

バン

シボレー

「旧車になればなるほど部品で困るのは致命傷。そんな部品の供給が未だに充実していることがGM車の魅力だ」と語る6ディグリーズの石堂さん。若かりし頃の想い出が詰まった愛車と一緒に時を刻める喜びは格別だ。

2024/09/30

【1951 シボレースタイルライン】26インチの鍛造スポークが不思議なことに絶妙にマッチ

セダン

ビンテージ

シボレー

日本車で50年モノのビンテージカーは数少ないが、アメ車では半世紀選手は意外と珍しくない話。と思っていたら、何と72年前のスタイルラインが日本上陸!輸入したのはカスタムを積極的に手がける、あのクアートだ。

ランキング


2024/10/02

車両販売だけでなくメンテナンスもウエルカム【カーショップトラッシュ】

ショップ

2024年で創業20年を迎えたトラッシュ。札幌の中心地からクルマで30分ほどの距離にあり、都会の喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気。代表の川口さんを中心に、様々なスペシャリストがお店を支える。

2024/10/01

サービスカーとプロジェクトカーどちらも思い入れの強い一生モノ!【6DEGREES】

クーペ

バン

シボレー

「旧車になればなるほど部品で困るのは致命傷。そんな部品の供給が未だに充実していることがGM車の魅力だ」と語る6ディグリーズの石堂さん。若かりし頃の想い出が詰まった愛車と一緒に時を刻める喜びは格別だ。

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】