カスタムシーンの最前線は名古屋ファイナルで学ぶ!【クロスファイブ ファイナル】

イベントレポート

アメマガ2024年3月号

クロスファイブ

ポートメッセなごや

2023.12.03
CROSS FIVE TOUR FINAL
ポートメッセなごや


CROSS FIVE TOUR FINAL

2022年20周年を迎え21年目に突入したカスタムカーショーの先駆けクロスファイブ。毎年ファイナルでのアワードを目標に全国のカスタムショップやユーザーたちがこのポートメッセ名古屋会場に集い、その年のカスタムカルチャー最前線を知るには絶好の機会となる。

 

2023年は2022年までとは少し異なり、従来のアメリカ国内における正規販売車両限定の枠をなくして可否審査制を導入。エントリー参加のレギュレーションが変更されたことで会場にはフルサイズリフテッドに交じって、ゴリゴリにリフトアップされたハイラックスなどの姿も多かった印象。

 

またSUV系に関しては、エスカレードを筆頭に2世代以上前のモデルが再びカスタムベースとして再燃しており、毎年エントリー台数の多いチャレンジャーやマスタング、カマロ勢も健在。

 

さらにはモデルAやハマーH1など例年あまりお目にかかれなかったレアなエントリー車両も登場することで、先に述べたハイラックスなどUS志向の国産カスタム車両も相まって、新鮮さを感じさせる2023年の締めくくりとなった。

 

2024年は2月25日に大阪万博記念公園お祭り広場にて開催されるXsport and Car Showからスタート。2024年もますます進化していきそうなクロスファイブから目が離せない!


HUMMER H2
プレーンなHIGH FORGED30インチに42インチタイヤをマウント!


従来のスタイルからさらにリフトアップを施し、大幅な仕様変更を果たした覇王のH2。フューリーのカントリーハンター MT で42×16.5R30 をプレーンな鏡面ディープリムにマウント。文句なしのBEST OF BIG RIM アワード!!

FORD MODEL A
amZでAWARDを受賞したあのモデルA!


2022年本誌ミーティングでAWARDを受賞して表紙を飾ったモデルA。今回はエングレービングを大胆にあしらったエンジンルーム、そしてフレーム延長でさらなる進化を遂げていた。

CHEVROLET CORVETTE
ピンクパールベースのフレークキャンディ×リアルのダブルフレイムス


SHOW NAME「PINKY」と名付けられたC5 は、ダブルフレイムスを筆頭に差し色のオレンジピンストライプ、そしてオールドスクールなデザインのBROCADE ホイールが粋!

FORD MUSTANG
豪快なワイドフォルムにパープルのコントラストが鮮やか


四駆でお馴染みのブッシュワーカーを大きく上回る超ワイドフェンダーにディープリムと圧巻のフォルムで魅了。ゴールドにブルーの差し色が抜群に映える!

CHEVROLET CORVETTE
Z ARMER ワイドボディ& エアフォースによる超絶インパクト


TMオートサービスが手掛けるコルベットC7用のワイドボディキット「Z-ARMER」BROCADE鍛造ホイールのディープリムをアッサリと治めるワイドボディは圧巻!

CHEVROLET C-3500
長年コンディションを維持し続ける素晴らしきショーカー


トリプルフレイムスのC3500デューリーと言えば秀樹さん。TMオートサービスを代表するスラムドトラックの名車。完成から長い年月を経ても色褪せない魅力に感服!

DODGE RAM1500
TMオートサービスと言えばこのスタイル!


今から20年程前、大阪アメフェスが開催されていた頃のカスタムトラッキンシーンにおいて筆者の記憶に強く印象に残るラムトラックのスラムドスタイル。

JEEP WRANGLER UNLIMITED
両サイドがシェイプされたタイトなフロントバンパーでMTタイヤが惹き立つ!


RBP20インチにFUEL GRIPPER MTタイヤをマウントするJLラングラー。エッジの効いたデザインのオーバーフェンダーからのフォルム造型にマッチする7スロットグリル両サイドからセンターに向かって造型されたシャープなバンパーは、正面から見た時のタイヤの見え方が抜群にクール!

DODGE CHARGER
C.S.BASE CUSTOMSを代表するFAMOUS FORGEDデモカー!


ナチュラルな造形でワイド化されたボディに緻密な計算でフェンダー被りさせて装着するオーダー鍛造ホイール「FAMOUS FORGED」。メリハリの効いた塗り分けも特筆物だ! ちなみに2023年ファイナルではベストオブCOOLを受賞した。

CHRYSLER 300
給油口移設によるスマートなワイドボディ化に徹する芸の細かさ


クロスファイブ常連の300だが、昨年完全オリジナルのワイドボディ化を敢行。トランク内に給油口を移設してサイドフォルムをスマートにすることでワイドボディの造型が惹き立つ! ラゲッジのウーファーやエアサスパイピングなど、細部までこだわり尽くした名車!

HUMMER H1
クロスファイブファイナル初参戦で注目の的!


H2のリフテッド勢が多い印象のクロスファイブにH1が登場! 6.5ℓターボディーゼルで色気溢れる深めの赤いボディと、フェンダーパツパツのジオランダーM/Tの履きこなしが粋! 過剰なリフトアップを施さずともH1のサイズ感は別格のオーラ!

CHRYSLER PT CRUISER
今だからこそ改めて魅力を発揮するPT クルーザーカスタム


ハワイアンでネオホットロッドな雰囲気満載のPTクルーザーは、ゴールドリーフのアレンジやピンストライプのほか、FAMOUS FORGEDでオーダーした17インチが超個性的!ビンテージな造形とセンターキャップの立体感も特筆物だ。

CHEVROLET CAMARO
STANCE 志向アメリカンマッスルカーの大本命


WORKのディープリムを大胆にカバーする超ワイドフォルムがインパクト強めのカマロ。ボトムスのメイクはズバリSTANCE ではあるが、カマロとしてのマッスル感を良い塩梅で融合させている点が素晴らしい! 所属するRabbitforce Crewによるワイドボディたちのセンスもヤバい!!

CHEVROLET CAMARO
2022年アワード受賞時は赤だったボディがジャングルグリーンに!


6年前に初めてのアメ車として購入したカマロだけに思い入れが強く、2023年のファイナルまでのわずか1年でジムニー純正色のジャングルグリーンに全塗装。写真からは伝わらないがワンオフマフラーまで制作してのファイナルに参戦。その情熱に感服です!

DODGE CHALLENGER
ブラッシュドボディにゴールドリムのコントラストがクールなシェイカー


スーサイドドアや2022年オートサロンでも披露していたグリーンのチャレンジャーなど、大胆で過激なカスタムでカスタムシーンの第一線を行くコーストモータリング。2023年ファイナルのクロスファイブでは、ブラッシュドボディにゴールドの差し色を取り入れたスタイルでエントリー。

DODGE CHALLENGER
今までありそうでなかったグラフィックカスタムペイントの合わせ技


遠目に見ると濃い目のキャンディレッドに黒いレーシングストライプに見えるが、良く見るとピンクパープル系のピンストラインにグラフィック、陰影を付けた立体グラフィックなど巧みなカスタムペイントテクニックのオンパレード

FORD MUSTANG
SEMA SHOW 出展の超有名車両! 今年はBEST OF KICKER を獲得!


トリプルフレイムスやワンオフリアウィング、ユニバーサルエアーのエアサスにSAVINIのディープリムなど目を奪われるところが多すぎるが、実はオーディオカスタムも超一流! 2023年はそんなカスタムオーディオを評価されたファイナルとなった。

CHEVROLET CAPRICE
大口径履きのサウススタイルもカラーコントラスト次第でワンランク上に


サウス系、マイアミスタイルもクロスファイブに欠かせない存在。昨今一次ブームの時に比べると減少傾向ではあるが、極艶グロスブラックのインパラSSにゴールドリムを組み合わせることで、単純なサウススタイルとは一線を画す大人の色気が漂う!

CHEVROLET IMPALA
関西のローライダーシーンを彷彿させる1台は会場でも注目の的


少数でも会場を沸かせる存在のローライダー。フレームやアーム部分にまで取り入れたエングレービングやゴールドとクロームによる絶妙なコントラストなど、カスタムの方向性は異なれど、見習う点、学ぶ点が多々ある。

TOYOTA TUNDRA
アメコミのグラフィックを全身に纏うモンスター級のリフテッド!


トラックのフルカスタムクラスで1stに輝いた瀬沼さんのタンドラ。本誌でも過去に取材しており2022年のファイナルでは、その変貌ぶりに度肝を抜かれた。フルサイズトラックのリフテッド部門において、もはや向かうところ敵なしの殿堂入りレベルだ。

CHEVROLET CAMARO
大口径ワイヤー履きの個性的アプローチによる強気の姿勢


2021年以前はマットブラックの大口径履きだった記憶のイエローキャブをモチーフにしたカマロ。トランクカスタムオーディオのクォリティーが評価されて2020年にはベストオブKICKERにも輝いた名車だが、大口径ワイヤーホイールを絶妙に履きこなすセンスには脱帽!

DODGE CHALLENGER
カーボンリップのアクセントが絶妙でシックなモパーマッスル


上の黄色いワイヤーホイール履きのカマロと同じJUN`S CLUBからエントリーのチャレンジャー。派手に個性的に攻める姿勢とは裏腹に、カマロとは一転したシックで落ち着いたシックなスポーティースタイルが新鮮。どっち方向のカスタムも得意ってことですね!

CHRYSLER 300C
ポイントを押さえたエングレービングのアクセントが粋


パープルボディに合わせてリムエンドと内側にマッチペイントを施すLEXANIホイール。面の部分にはきめの細かいエングレービングを大胆に取り入れ、グリルやピラーなどクロームパーツにも彫り刻む。4枚ガルウィングによる威風堂々の存在感も特筆物だ。

CHEVROLET CAMARO
次世代マッスルカーを彷彿させる最先端のスタイリング


一世代前のカウルフードとは異なる立体造形とボリューム感。SKY FORGED S209の鍛造ならではのリムデザイン。CSDブレーキシステムの機能美溢れる視覚効果に加え、エアフォースのロワードフォルム。まさに最先端技術を駆使した次世代マッスルカーだ。

CADILLAC ESCALADE
淡いブルーに鍛造ホイールリム内まで合わせる高度なカラーコーデ


白か黒かのモノトーン系が多いエスカレードに淡いブルーを合わせ、大口径鍛造ホイールをサラッと履かせる姿勢。後部ドアの開閉に目が行きがちではあるが、このセンターキャップやリムデザインに沿って塗り分けられたカラーコントラストもお見事!

CADILLAC ESCALADE
マニアックなボディカラーにクローム履きのオールドスクールな一台!


2023年は例年にも増してエスカレードが多い印象を受けたが、中でもこの純正然としたボディカラーにアクセントとしてさり気なくピンストライプを取り入れた絶妙なさじ加減が、90年代のサバーバンやタホとリンクして新鮮!

CADILLAC ESCALADE
黒を基調にゴールドリーフの絶妙なラインがクール!


アシャンティとエスカレードの相性は初代モデルから抜群に良い。当時はクローム使いも定番だったが、このエスカレードはグリルをブラックアウト。もちろんホイールも黒基調でシックにアレンジ。その甲斐もあってゴールドリーフが惹き立つ。

HUMMER H2
角目のハマー!? フェイス周りのアレンジが凄まじいH2 SUT!


SUTベースのカスタムはこれまでも多数存在しているが、バッドフェイス的な表情の角目にアレンジされたパターンは珍しい。レンズ自体は丸いがグリル造型で角目にアレンジされており、組み合わせるグリルガードも角ばったデザインで斬新!

CADILLAC ESCALADE
本国らしさが漂うグラフィックペイントと鍛造ホイールの履きこなし


大阪のミーティングやイベント会場でも度々目にするエスカレード。一度見たら忘れないインパクトの強さ、そしてホワイトボディに青基調のグラフィックペイントの精巧さは特筆物。本国のカーショーにいても違和感のないリアルUSカスタムが素晴らしい!

HUMMER H2
極太リムにマッドテレーン×ロワードの斬新カスタム!


覇王ホイールのHIGH FORGEDといえばリフテッド御用達のイメージではあるが、ワイド& ロワードフォルムのH2でマッドテレーンをマウントしてコーディネートする強者も存在。ボディカラーに合わせてホイールまで黒一択の潔さも相まってインパクト抜群!

DODGE RAM1500
漆黒のリフテッドトラックはヘッドライトまで黒一択


オーバーフェンダーレスによる豪快なサイズ感でホイール& タイヤをコーディネート。バンパーと一体感を生み出すLED バーライトにメッシュグリルの表情や、大きく張り出したサイドミラー、そしてレンズ類のスモーク加工によるクール& ワイルドなスタイルも特筆物。


PLACE:愛知県・ポートメッセなごや 


主催:株式会社クロスファイブ
HP:https://www.x-5.jp


PHOTO★YOPPI
TEXT★石井秋良
アメ車マガジン 2024年3月号掲載


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