NEWエクストリームタイヤを試す!!SUV&トラックにベストフィット!
GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON
コウサカ、JLルビコン買ったってよ!北米仕様ラングラー購入記
YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON
4WD・SUV タイヤのスペシャリスト、ヨコハマタイヤ 「GEOLANDAR(ジオランダー)」 が、またやってくれた! 2018年リリースされた「ジオランダーX-MT」に続き、またまたエクストリームタイヤ、「ジオランダーX-AT」をリリースしてくれたのだ! ターゲットはズバリ、大型4WD&SUV、そしてピックアップトラック。アメ車乗りは要チェックだ!
ATとMTの隙間を埋める、エクストリームATタイヤ
従来からのMT(マッドテレーン)、AT(オールテレーン)、HT(ハイウェイテレーン)に加え、近年はエクストリームタイヤの「X‐MT」、オンロードのスペシャリティ「X‐CV」など、「Xシリーズ」と呼ばれるモデルを設定し、趣味性の高いユーザーに向け、魅力的な展開をはかっているヨコハマタイヤの 「ジオランダー」 シリーズ。MT、CV(HT)と来たら、そう、今回はいよいよAT…「ジオランダーX‐AT」の登場だ!
つまりはオールテレーンのスペシャライズドモデル。最近のATタイヤは環境規制や快適性の追求から、どんどんオンロード指向が強くなっている。一方、MTタイヤは悪路性能強化・ドレスアップ性追求などで、オフロード指向が高まりすぎている面も。今回のX‐ATは、そうして「立ち位置が離れてしまったATとMTの中間のポジショニング」を意識して開発されたという。
ジオランダーX‐ATの特徴は、まず新開発のアグレッシブブロックパターン。大柄でソリッドなブロックをオフセット配置、ジグザグに刻まれた溝が様々な路面でのトラクション確保と、操縦安定性や静粛性の向上に一役買っている。さらにMTタイヤ系コンパウンドの採用や、3プライ構造などで、耐摩耗性や耐パンク性、長寿命といったタフなスペックも実現された。
マッドテレーンより快適にオールテレーンより遊べる
サイズは外径32 ~37インチの、大型4WD&トラック対応のラインナップ。アメ車乗りにはウレシ過ぎる設定なのだ!
さて、そんなワケで、 Jeepラングラー も重要なターゲットモデルとなっている「ジオランダーX‐AT」。せっかく「JLルビコン・ショート」があるのだから、試してみないテはない! 選んだサイズは35×12.50R17LT。サスペンションがノーマルのまま、こんなエクストリームなサイズを履けてしまうのだから、やっぱりスゴいぜ、JLルビコン!
まずオンロード。エア圧はLT規格のタイヤなので、純正指定2.5キロのところ、2.9キロに設定。乗り味はしなやかで、しかもサイドの剛性が上がった分、ハンドリングにしっかり感が出た。コーナリングもキビキビ…とはいかないが、一連の挙動が気持ちよく、普段乗り、遠乗り、高原ドライブ…なら、この設定でOK。ちなみに、かつてジムニーシエラに履いて8万kmもったジオランダーA/T‐Sより、さらに長寿命性は向上している、とのことだから、ユーザーにはうれしい。
オフロードでは、エア圧を純正指定の2.5キロに落としてみる。まず、マッディな路面のモーグルで、力強いトラクションを見せてくれた。ルビコンのサスペンションの踏ん張りも効いているのだが、その意味で、
ラングラー
との相性はバツグンだ。
タイヤ剛性の高さから、ロックにも果敢にアタックできるのがありがたい。少し反発するようなところがあったのと、濡れた石にはグリップしにくいところがあったので、もう少しエア圧を落としてみてもよかった。まあ、そこまできたら、MTタイヤの作業場だろうけれど。
ON ROAD
MTタイヤと見間違うばかりのアグレッシブなトレッド&サイドデザイン、さらに3プライタイヤ構造と、いわゆる“タイヤの硬さ”を覚悟していたが、とんでもない!
今回装着の35×12.50R17サイズはLT規格なのでエア圧も標準より15%ほど高めに設定したが、乗り味はしなやかで、トレッドを打ち付けるようなガタガタ感も、同乗者との会話を遮るようなロードノイズもない。ハンドリングも小気味よく、普段乗りのタイヤとして十分、オススメできる!
前後リジッド、しかも35インチサイズということで、狭いワインディングをキビキビと走れるわけではないが、ステアリングの入りや基本的な挙動は小気味いい。コーナー手前からのブレーキ、コーナー中の姿勢に安定感がある。
35インチサイズは10PR構造。LT規格でもかなり高剛性なタイヤだが、乗り味に硬さはなく、トレッドが路面を打つガタガタ感や、タイヤノイズもほとんどない。高速走行はしなやかで、ロングドライブも快適にこなしてくれた。
どっちで履く? デュアルサイドブロックデザイン
ジオランダーX‐ATの大きな特徴。それは「デュアルサイドブロックデザイン」。タイヤの片側はアグレッシブな大型ブロックタイプ、もう片側はアメリカンなイメージのラグタイプと、サイドの両側で異なるデザインを採用しているのだ。
もちろん、どちらを表に装着しても、パフォーマンスに変わりはなし。さて、キミならどちらを選んで履く?
FLAT DIRT
フラットダートこそ、ジオランダーX-ATがもっとも得意とするフィールドだろう。細かいギャップや小石の散らばる路面も、適度に硬めのトレッドとサイドのいなしが効いていて、とにかく乗り心地がいい。
多少、ガレた場所も、プライ数の多いこのタイヤなら踏み込むのも安心だ。少しスピードを上げた走りでも、トラクションは良好、とくにサイドのグリップがいいので、リヤから不用意に横へ滑ってしまわないのがいい!
オンロードで感じたしなやかな乗り心地は、林道や河原のようなダートに入ってもそのまま。タイヤの剛性は高いが路面への当たりはやわらかく、またラングラーのサスペンションのよさも手伝って、長い距離も快適に乗っていられるはず。
HILL CLIMB & DOWN
ルーズな小石の路面のヒルクライム。意地悪く坂の途中からの発進を試みたが、いたずらに路面を掘ってしまうようなこともなく、スムーズに坂を駆け上がっていく。ザクザクになった路面の下りでも、タイヤが流れてしまうことがなく、しっかり舵を取れる。
ヨコ方向だけでなく、タテ方向へのトラクションも頼もしい。このあたりのグリップ感は一般的なATタイヤ以上のものを感じさせる。
MOGUL
JL ルビコンのサスペンション・アーティキュレーションの強さによるところも大きいが、それに十分応えるトラクション能力をタイヤが備えている。オンロードであれほど快適に走れ、ここまで遊べるタイヤなら、自信をもって多様なユーザーにオススメできる!
ROCK
ロックセクションはルビコンといえど 苦労するシーンもあったが、エア圧をもう少し落として臨めば、さらに走破性はアップしたはず。ただ、リアルな突破を目指すならMTタイヤを選択したほうがいいかも。オンロードはX-ATほど快適ではないが…。
Cross Country
MTより優れた快適性能、ATよりも秀でたオフロード性能…を標榜するだけに、ジオランダーX-ATのクロスカントリー性能も圧巻だ。路面が湿って緩くなっているモーグルでも強いトラクションを発揮し、タテ・ヨコにいたずらにスリップすることなく、コブを超えていく。
ロックセクションは、乾いた岩なら問題ナシ。少し湿った岩もエア圧を2キロ以下に落とすなどで、さらなる走破性が期待できる。ただ、MTなら難なく走ってしまうそうだったが。
ジオランダーX-AT 発売サイズ
20inch 33×12.50R20 LT 114Q
20inch 35×12.50R20 LT 121Q
18inch 33×12.50R18 LT 118Q
18inch LT285/65R18 125/122Q
17inch 35×12.50R17 LT 121Q
17inch 37×12.50R17 LT 124Q
17inch LT265/70R17 121/118Q
17inch LT285/70R17 121/118Q
17inch LT295/70R17 121/118Q
16inch LT265/75R16 123/120Q
新技術満載! X-ATのプロフィール
X-ATのトレッドパターンは完全に新開発されたもの。タイヤプロファイルには4WD・SUVタイヤ専門ブランドとしてのノウハウが注がれ、またコンパウンドや内部構造はMT系の、パタンノイズを低減するピッチバリエーションにはAT 系の技術が応用されている。
内部構造、コンパウンド、ピッチバリエーション
トレッドパターン
タイヤプロファイル
問い合わせ先/横浜ゴム株式会社
フリーダイヤル:0120-667-520
受付時間(平日)*祝日を除く:9:30 ~12:00 /14:00 ~17:00
URL:https://www.y-yokohama.com
■ Photo:浅井岳男
■ Report:高坂義信
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載
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