NEWエクストリームタイヤを試す!!SUV&トラックにベストフィット!

SUV

ジープ

タイヤ

ラングラー

ヨコハマジオランダー

ラングラールビコン

JLラングラー

アメマガ2019年10月号

北米仕様ラングラー成長期

GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON


コウサカ、JLルビコン買ったってよ!北米仕様ラングラー購入記

YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT × Jeep WRANGLER RUBICON

4WD・SUV タイヤのスペシャリスト、ヨコハマタイヤ 「GEOLANDAR(ジオランダー)」 が、またやってくれた! 2018年リリースされた「ジオランダーX-MT」に続き、またまたエクストリームタイヤ、「ジオランダーX-AT」をリリースしてくれたのだ! ターゲットはズバリ、大型4WD&SUV、そしてピックアップトラック。アメ車乗りは要チェックだ!

ATとMTの隙間を埋める、エクストリームATタイヤ

従来からのMT(マッドテレーン)、AT(オールテレーン)、HT(ハイウェイテレーン)に加え、近年はエクストリームタイヤの「X‐MT」、オンロードのスペシャリティ「X‐CV」など、「Xシリーズ」と呼ばれるモデルを設定し、趣味性の高いユーザーに向け、魅力的な展開をはかっているヨコハマタイヤの 「ジオランダー」 シリーズ。MT、CV(HT)と来たら、そう、今回はいよいよAT…「ジオランダーX‐AT」の登場だ!


つまりはオールテレーンのスペシャライズドモデル。最近のATタイヤは環境規制や快適性の追求から、どんどんオンロード指向が強くなっている。一方、MTタイヤは悪路性能強化・ドレスアップ性追求などで、オフロード指向が高まりすぎている面も。今回のX‐ATは、そうして「立ち位置が離れてしまったATとMTの中間のポジショニング」を意識して開発されたという。


ジオランダーX‐ATの特徴は、まず新開発のアグレッシブブロックパターン。大柄でソリッドなブロックをオフセット配置、ジグザグに刻まれた溝が様々な路面でのトラクション確保と、操縦安定性や静粛性の向上に一役買っている。さらにMTタイヤ系コンパウンドの採用や、3プライ構造などで、耐摩耗性や耐パンク性、長寿命といったタフなスペックも実現された。

マッドテレーンより快適にオールテレーンより遊べる

2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT

サイズは外径32 ~37インチの、大型4WD&トラック対応のラインナップ。アメ車乗りにはウレシ過ぎる設定なのだ!

さて、そんなワケで、 Jeepラングラー も重要なターゲットモデルとなっている「ジオランダーX‐AT」。せっかく「JLルビコン・ショート」があるのだから、試してみないテはない! 選んだサイズは35×12.50R17LT。サスペンションがノーマルのまま、こんなエクストリームなサイズを履けてしまうのだから、やっぱりスゴいぜ、JLルビコン!


まずオンロード。エア圧はLT規格のタイヤなので、純正指定2.5キロのところ、2.9キロに設定。乗り味はしなやかで、しかもサイドの剛性が上がった分、ハンドリングにしっかり感が出た。コーナリングもキビキビ…とはいかないが、一連の挙動が気持ちよく、普段乗り、遠乗り、高原ドライブ…なら、この設定でOK。ちなみに、かつてジムニーシエラに履いて8万kmもったジオランダーA/T‐Sより、さらに長寿命性は向上している、とのことだから、ユーザーにはうれしい。


オフロードでは、エア圧を純正指定の2.5キロに落としてみる。まず、マッディな路面のモーグルで、力強いトラクションを見せてくれた。ルビコンのサスペンションの踏ん張りも効いているのだが、その意味で、 ラングラー との相性はバツグンだ。

タイヤ剛性の高さから、ロックにも果敢にアタックできるのがありがたい。少し反発するようなところがあったのと、濡れた石にはグリップしにくいところがあったので、もう少しエア圧を落としてみてもよかった。まあ、そこまできたら、MTタイヤの作業場だろうけれど。

ON ROAD

ヨコハマジオランダーX-AT
MTタイヤと見間違うばかりのアグレッシブなトレッド&サイドデザイン、さらに3プライタイヤ構造と、いわゆる“タイヤの硬さ”を覚悟していたが、とんでもない! 

今回装着の35×12.50R17サイズはLT規格なのでエア圧も標準より15%ほど高めに設定したが、乗り味はしなやかで、トレッドを打ち付けるようなガタガタ感も、同乗者との会話を遮るようなロードノイズもない。ハンドリングも小気味よく、普段乗りのタイヤとして十分、オススメできる!
 
2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
前後リジッド、しかも35インチサイズということで、狭いワインディングをキビキビと走れるわけではないが、ステアリングの入りや基本的な挙動は小気味いい。コーナー手前からのブレーキ、コーナー中の姿勢に安定感がある。
 
2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
35インチサイズは10PR構造。LT規格でもかなり高剛性なタイヤだが、乗り味に硬さはなく、トレッドが路面を打つガタガタ感や、タイヤノイズもほとんどない。高速走行はしなやかで、ロングドライブも快適にこなしてくれた。
 

どっちで履く? デュアルサイドブロックデザイン

ヨコハマジオランダーX-AT
ヨコハマジオランダーX-AT
ジオランダーX‐ATの大きな特徴。それは「デュアルサイドブロックデザイン」。タイヤの片側はアグレッシブな大型ブロックタイプ、もう片側はアメリカンなイメージのラグタイプと、サイドの両側で異なるデザインを採用しているのだ。

もちろん、どちらを表に装着しても、パフォーマンスに変わりはなし。さて、キミならどちらを選んで履く?

FLAT DIRT

ヨコハマジオランダーX-AT
フラットダートこそ、ジオランダーX-ATがもっとも得意とするフィールドだろう。細かいギャップや小石の散らばる路面も、適度に硬めのトレッドとサイドのいなしが効いていて、とにかく乗り心地がいい。

多少、ガレた場所も、プライ数の多いこのタイヤなら踏み込むのも安心だ。少しスピードを上げた走りでも、トラクションは良好、とくにサイドのグリップがいいので、リヤから不用意に横へ滑ってしまわないのがいい!


2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
オンロードで感じたしなやかな乗り心地は、林道や河原のようなダートに入ってもそのまま。タイヤの剛性は高いが路面への当たりはやわらかく、またラングラーのサスペンションのよさも手伝って、長い距離も快適に乗っていられるはず。
 

HILL CLIMB & DOWN

2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
ルーズな小石の路面のヒルクライム。意地悪く坂の途中からの発進を試みたが、いたずらに路面を掘ってしまうようなこともなく、スムーズに坂を駆け上がっていく。ザクザクになった路面の下りでも、タイヤが流れてしまうことがなく、しっかり舵を取れる。


2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
ヨコ方向だけでなく、タテ方向へのトラクションも頼もしい。このあたりのグリップ感は一般的なATタイヤ以上のものを感じさせる。
 

MOGUL

2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
ヨコハマジオランダーX-AT
JL ルビコンのサスペンション・アーティキュレーションの強さによるところも大きいが、それに十分応えるトラクション能力をタイヤが備えている。オンロードであれほど快適に走れ、ここまで遊べるタイヤなら、自信をもって多様なユーザーにオススメできる!
 

ROCK

2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
ヨコハマジオランダーX-AT
ロックセクションはルビコンといえど 苦労するシーンもあったが、エア圧をもう少し落として臨めば、さらに走破性はアップしたはず。ただ、リアルな突破を目指すならMTタイヤを選択したほうがいいかも。オンロードはX-ATほど快適ではないが…。
 

Cross Country

2018 ジープラングラールビコン、ヨコハマジオランダーX-AT
MTより優れた快適性能、ATよりも秀でたオフロード性能…を標榜するだけに、ジオランダーX-ATのクロスカントリー性能も圧巻だ。路面が湿って緩くなっているモーグルでも強いトラクションを発揮し、タテ・ヨコにいたずらにスリップすることなく、コブを超えていく。

ロックセクションは、乾いた岩なら問題ナシ。少し湿った岩もエア圧を2キロ以下に落とすなどで、さらなる走破性が期待できる。ただ、MTなら難なく走ってしまうそうだったが。

ジオランダーX-AT 発売サイズ

20inch 33×12.50R20 LT 114Q
20inch 35×12.50R20 LT 121Q
18inch 33×12.50R18 LT 118Q
18inch LT285/65R18 125/122Q
17inch 35×12.50R17 LT 121Q
17inch 37×12.50R17 LT 124Q
17inch LT265/70R17 121/118Q
17inch LT285/70R17 121/118Q
17inch LT295/70R17 121/118Q
16inch LT265/75R16 123/120Q

新技術満載! X-ATのプロフィール

X-ATのトレッドパターンは完全に新開発されたもの。タイヤプロファイルには4WD・SUVタイヤ専門ブランドとしてのノウハウが注がれ、またコンパウンドや内部構造はMT系の、パタンノイズを低減するピッチバリエーションにはAT 系の技術が応用されている。
 
内部構造、コンパウンド、ピッチバリエーション
ヨコハマジオランダーX-AT
トレッドパターン
ヨコハマジオランダーX-AT
タイヤプロファイル
ヨコハマジオランダーX-AT

問い合わせ先/横浜ゴム株式会社
フリーダイヤル:0120-667-520
受付時間(平日)*祝日を除く:9:30 ~12:00 /14:00 ~17:00
URL:https://www.y-yokohama.com

■ Photo:浅井岳男
■ Report:高坂義信
アメ車マガジン 2019年 10月号掲載


最新記事


2024/04/25

LUXZとWORKが奏でる 究極のハーモニー

クーペ

ダッジ

ホイール

チャレンジャーの魅力をさらに引き出し、独自のスタイルを産み出したLUXZ。オリジナルのボディキットの存在感はまさに圧倒的だが、そのスタイルを完成させるために必要不可欠なパートナーがWORKだ。

2024/04/24

17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現

セダン

クライスラー

ホイール

PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!

2024/04/23

伸びやかなロングノーズ、引き締めるロングテール、隙のないそのフォルム【インパラ コンバーチブル】

オープン

ビンテージ

シボレー

2024/04/22

荒れ地こそ進む道 デザート仕様【1996 シボレー S10 ブレイザー】

SUV

シボレー

車両のイメージを劇的に変えたカスタム。それがオールペン。千葉県のガレージジョーカーは、様々なモデルをオールペンによって変化させ、個性的なスタイルを生み出している。そのひとつが、艶消しサンドベージュになったS10ブレイザーだ。

ランキング


2024/04/24

17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現

セダン

クライスラー

ホイール

PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!

2024/04/23

伸びやかなロングノーズ、引き締めるロングテール、隙のないそのフォルム【インパラ コンバーチブル】

オープン

ビンテージ

シボレー

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2024/04/22

荒れ地こそ進む道 デザート仕様【1996 シボレー S10 ブレイザー】

SUV

シボレー

車両のイメージを劇的に変えたカスタム。それがオールペン。千葉県のガレージジョーカーは、様々なモデルをオールペンによって変化させ、個性的なスタイルを生み出している。そのひとつが、艶消しサンドベージュになったS10ブレイザーだ。