見た目はファニーなシボレー・SSR、乗れば本気のハイパフォーマンス

ジーエム祭
2006y CHEVROLET SSR
2006y CHEVROLET SSR
ジーエム祭
百花繚乱
アメ車にヴィンテージテイストなデザインが流行した、21世紀に入ったあたりの2000年代。この時代に生まれたクルマのなかには、今見るとユニークで注目すべきモデルが幾つか誕生した。その代表格がシボレー・SSRだ。
ファニーな見た目でコルベット級の走り
愛知県一宮市の カーズスパーク に、ユニークなクルマが在庫されている。06年型シボレー・SSRだ。スーパー・スポーツ・ロードスターの略称として名付けられたこのモデルは、コンセプトカーとして00年に発表され、その後03年にほぼそのままの姿でリリースされたから世間は驚いた。しかし、06年には生産が終了してしまった短命のモデル。
1950年前後のシボレー製トラックをオマージュしたデザインは、現代の感覚ではファニーに見える一方、搭載されるエンジンはファニーどころの騒ぎではない。デビュー当時は
タホ
や
サバーバン
と同じボルテックだったが、05年からは
コルベット
やポンティアックGTOと同じLT2になり、名前のとおり「スーパー・スポーツ」の色を濃くする。
生産年は06年までだから、LT2を搭載したSSRを狙うならば05または06が選択肢。とは言え、そもそも4年しか生産されていないモデルだから、日本では見かけることすら珍しいのだが...。
カーズスパーク
に入荷したSSRは、本国から直輸入で仕入れたもの。同店は過去にもSSRの販売実績があり、ユニークなクルマだからと、この1台を仕入れたという。まさに、他に代わりのない唯一無二の存在。
実車を目にする機会は滅多にないだけに、「他の人と違うクルマが欲しい」という人に打って付けだ。仕入れてくれた同店には大いに感謝したい。なお、他に探しているクルマがあるならば、同店は本国から見つけ出して仕入れてくれる。
2ドアのピックアップトラックでありつつ、ルーフが開いてロードスターにもなる。シャシーのベースはトレイルブレイザーEXTとされており、全長4,862mm、全幅1,996mm、全高1,631mmというスリーサイズで、アメ車としては控えめなサイズにあたる。
SSRが登場した2003年当初に設定されたエンジンは5.3lボルテックV8だったが、2005年以降はLS2V8エンジンに変更。このエンジンはコルベットC6と同じもので390hpを発揮する。しかもMTは6速が選択可能(4ATもあった)という本気ぶり。
タイヤ&ホイールは前後異径となっており、フロント19インチ、リア20インチを装着している。大きなオーバーフェンダーがSSRのボディデザインの要だ。
シルバーをあしらったインテリアは当時の流行。外観に合わせたユニークな意匠が施されている。なお、ルーフは電動で開閉する仕組み。トラックなのにスポーティでしかもオープンという贅沢。
CARS SPARK カーズスパーク
所在地:愛知県一宮市木曽川町外割田伊勢田189
TEL:0586-64-7444
URL:
http://www.cars-spark.co.jp/
営業時間:9:30~20:00
定休日:水曜日
★写真&文/加藤山往
アメ車マガジン 2019年 11月号掲載
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