年々上昇傾向にあるビンテージトラックの大本命シボレーC-10はオリジナル志向高めが肝

ピックアップトラック

ビンテージ

シボレー

C-10シャイアン

ジーエム祭

C-10

アメマガ2019年11月号

BUBU阪神

兵庫県

ジーエム祭
'72 CHEVROLET C-10 CHEYENNE


'72 CHEVROLET C-10 CHEYENNE

72 シボレーC10シャイアン

フルサイズピックアップを語る上で欠かせない存在のシボレーC10 。なかでも丸目の70年代モデルはビンテージトラックの大本命として高値で取り引きされている。そんな中、もう一歩踏み込んだ本気のビンテージトラックとしてマニアックなユーザーたちを虜にしているのが70年代初頭の上級モデル「シャイアン」だ。

フロントディスクブレーキで現在の道路事情にもマッチ!

72 シボレーC10シャイアン

ここ数年、驚くほど価格が高騰しているシボレーC‐10 。10年ほど前は二桁万円で購入できる個体も少なくなかったが、最近では縦目の最終モデルでも三桁を切ることがなくなってきている。中でも過剰なカスタムを施していないオリジナル志向の高い個体は高値で取り引きされ、日本のみならずアメリカでも人気を博している。

72 シボレーC10シャイアン
そんな中、BUBU阪神 にグッドコンディションでオリジナル志向の高い72年モデルのC‐10が在庫しているとの話を聞いて取材へ直行。72年モデルといえばセカンドジェネレーションの最終モデル。大きく張り出したボンネットフードにシンプルなフロントマスクはこの年代ならではの造型美で、第3世代とはまるで異なるフォルムを有する。

72 シボレーC10シャイアン

スクエアボディと丸みを帯びた60年代ならではのフォルム造型美が絶妙に調和したこの独特のフォルムに魅了される者も多く、セカンドジェネレーションに限定して C‐10 を探すマニアも存在するほどの人気を誇っている。


紹介する車両は上級グレードのシャイアンで、大きな特徴としてはフロントディスクブレーキを導入するなど快適な装備が充実。

72 シボレーC10シャイアン

V8/350エンジンにTH350で駆動する3ATのフィーリングはゆったりと流すのに最適な味付けとなっており、オリジナル車高にアメリカンレーシングのホイール、オールテレーンタイヤの組み合わせは少々荒れた林道なども難なくこなす。エアコンも装備されており、過酷な猛暑でもビンテージモデルにありがちな我慢を強いられるシーンは皆無。

普通に乗れて普通に走れるビンテージトラックなのだ。また、ホワイトルーフトップを筆頭にグリーン×ホワイトのツートンボディも雰囲気を高めており、ウッドフロアベッドの状態も良好。ロングサイズのベッドは積載力も申し分なく、日常の足としてはもちろん、バイクのトランポとして乗るにも絶好と言えるだろう。



第2世代モデル最大の特徴である大きく張り出したボリューム感溢れるボンネットフード。フロントマスクはウインカーがバンパー側にあしらわれており、ヘッドライトとグリルのみで構成されたシンプルな顔がこの年代ならでは。

ちなみにフェンダーアーチも第3世代とは一線を画す半円形状となっており、60年代のレトロでモダンな雰囲気を継承する、唯一の70年代モデルと言える。



アースカラーのグリーンに映えるウッドフロアベッドは、朽ちたりヤレたりといった経年劣化を感じさせないレベルをストック。1枚物のパネルにCHEVROLETのロゴがあしらわれたシンプルなテールゲートも相まって、アメリカ本国の郊外を走るビンテージトラックさながらの雰囲気。マフラーは左右出しにワンオフで製作されており、心地よい音量でV8サウンドを堪能できる。


アメリカンレーシングの5スポーク代表作トルクトラストの16インチ
アメリカンレーシングの5スポーク代表作トルクトラストの16インチに、グッドイヤーラングラー(255/70R16)のオールテレーンタイヤを装着。多少のオフロードもこなすボトムスは頼れる存在。フロントディスクブレーキ化とリアドラム同色ペイントも特筆物。




当時のシボレーらしいオレンジ色のエンジンブロックを搭載。キャブレターはエーデルブロック製に換装されているが、そのほかに大きな変更点はなくオリジナル重視のセッティングを施したV8/350。V8をたったの3速で豪快にシフトチェンジしていくATの感覚も実に味わい深い。


72 シボレーC10シャイアン



インテリアもオーディオを変更している程度でほぼオリジナルをストック。ステアリングは若干新しいモデルの純正品がついているが、下手な社外ステアリングよりも雰囲気にマッチ。シートのヘタれや破れもなく、天井の垂れもなくグッドコンディションを維持。当時らしいドアトリムも好感度大!


Thanks:BUBU阪神
TEL:06-6427-5151
HP:http://www.bubu.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2019年 11月号掲載


関連記事

RELATED


レアな二台!ポンテアック・グランプリ、そして丸目4灯フェイスのシボレーC10

1967y CHEVROLET C10
1964y PONTIAC GRANDPRIX
プロスピード

レアなディーゼルエンジン搭載!人気世代のサバイバルモデル Chevrolet C-10 Silverado【WOT’S】

1985年型シボレーC10シルバラードは、ショートベッドの最上級オプションパッケージ装着車という意味で、この時代のアメリカンピックアップ、それもパーソナルユースを想定したモデルとしてはまさに典型的な一台

【1969年型シボレーC10 CTS】魅力的な355hpエンジンとアップグレードインテリアを解説

魅力的なスタイルと現代的なアップグレードが融合!1969年型シボレーC10 CTSを紹介。350エンジンからZZ4エンジンへのアップグレードで355hpにパワーアップ。外観はオリジナルを維持し、インテリアは純正エアコンとパワーウインドウでアップグレードしたクラシックとモダンの融合を楽しむ一台を解説。
1969y CHEVROLET C10 CTS
フォードライブ クロスフィールド

比類なきモンスター・ピックアップトラック シボレー C-10【WOT'S】

シボレーC-10が最も〝ヴィンテージ〟だった時代の最終モデルと言える一台

アメリカンビンテージvol.01
Chevrolet C-10

 

最新記事


2025/06/23

ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家

HOUSE

近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。

2025/06/20

奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】

SUV

ジープ

コラム

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18

【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい

クーペ

ダッジ

スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16

クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」

メンテナンス

集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION

2018/12/12

お酒の空き瓶を使ってランプシェードを作る!空き瓶を再利用するエコDIY。【アメマガDIY講座】

DIY

アメマガのDIY講座
空き瓶をランプシェードにする!

2025/06/20

奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】

SUV

ジープ

コラム

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!