アメ車乗り同士で意気投合!アメ車が紡いだラブストーリー!

SUV

シボレー

リンカーン

アメマガ2022年4月号

シルバラード

ナビゲーター

キズナで結ばれた者たち

付き合うならアメ車に乗っている人がいい。なんて言われると我々アメ車乗りとしては嬉しい限り。彼女もアメ車に乗っているならなおさら最高! クルマへの理解は既に完璧! あとは男気を見せて決断するか否か? 何事も決断は早いに越したことはない!

アメ車乗り同士で意気投合して同棲から結婚までトントン拍子♡

The Dearest ~キズナで結ばれた者たち~


2000y CHEVROLET SILVERADO
2000y LINCOLN NAVIGATOR

「カマロSSが愛車!?」から急接近してゴールイン!

世の中どこに出会いがあるか分からない。一生独身貴族と決めたアラフォー男が急に結婚してパパになったり、「結婚したい!子供が欲しい!」と、望んでいるのに中々良い人と出会えなかったり。アメ車をカッコ良く仕立てる術は熟知していても、自分を上手く異性にアピールすることが不得意なオーナーって割と多いし、その逆で異性にはモテるのにクルマのセンスはイマイチだなぁ…なんて人もいる。決してどちらかをディスっている訳ではない。要するに、何もかもが万能な人なんて居ないよねって話だ。

 

紹介するオーナーは最近SNSでバズって話題の@kanivaradoことKoujiさん。そして十代の頃、バイクに明け暮れていた頃からの知り合いだというMomijiさんだ。当時はまさか恋愛関係に発展して結婚するなんて想像もしていなかったそうで、お互い社会人になり多少疎遠になりつつもSNSではつながっていた程度の距離感だった。そんな二人を繋いだのが、MomijiさんがSNSに投降した当時の愛車であるカマロSSだ。

 

白いボディに2本の黒いストライプをあしらったクールな仕様をSNSで見つけたKoujiさんが「えっ!アメ車乗ってんの!?」とメッセージを送り、そこからアメ車繋がりで急接近したのが2020年の10月。そこから頻繁に会うようになって2021年6月には同棲を開始。わずか3か月少々で入籍と、トントン拍子に結ばれた。30歳ごろに結婚できたら…くらいにしか考えていなかったKoujiさんだが、3カ月の同棲生活を経験して、彼女となら大丈夫と確信したことがスピード結婚の決め手。

そうなると今後のことを考えてカマロSSをあっさりと売却。国産ミニバンも一台あるから3台は要らないよね。と潔く手放す宣言したMomijiさん。将来を真剣に考えてくれたのは嬉しかったけれど“やっぱり夫婦揃ってアメ車乗りでいたい!”という思いが拭えないKoujiさんに「馴染みの店に廃車するって言っていたナビゲーターがあるよ。走れるのにもったいないから乗れば!?」と声を掛けてもらい現車確認。置きっぱなしだったので艶は褪せて紺色みたいな感じだったけれど、エンジンは好調。ちょっと整備すれば全然乗れると判断して即決。その後、バネサス変更やボディの磨きで見事に蘇った。

その連絡をくれたのが、常日頃から慕っている50kent兄貴だ。以前本誌で誌面を飾った漆黒のラムトラックに乗る50kentさんとは、暇さえ見つけてはクルマイジリに没頭するカスタム仲間でもあり、シルバラードのリフトアップキットを組んだのも彼。ちなみにバズるキッカケとなったSquattedtruckなシルバラードの産みの親だ。彼に「現地の写真を見せてこれヤバい! シルバラードで作ろう!!」と2年前にけしかけた張本人でもある。

 

ここ数年は彼の彼女と4人で一緒に遊びに行ったり食事したりする機会も多く、夫婦揃って濃い付き合いをしているみたいだ。一方、ナビゲーターに乗り始めてまだ数カ月のMomijiさんは旦那さんの影響を受けてSquattedなスタイルへカスタムするのかと尋ねてみると「いや、ノーマルのままの雰囲気が好きなんです♡」と落ち着いた印象。相方がゴリゴリのスタイルなのでキャラ被りし過ぎても…(笑)と的確な意見。

 

お笑い芸人でもボケとツッコミがコンビを組むから成立する。アクセルとブレーキがあるからクルマをコントロールできる。アメ車乗りという共通点をキッカケに急接近した2人ではあるが、この辺りのバランスはお見事。筆者もまだまだ夫婦経験が浅いので大きなことは言えないが、似た者同士って簡単に言葉では片づけられない2人だけの絶妙なバランスが整うから上手くいく。わずか3カ月の同棲で“この子とならやっていける!”と確信したということは、そのバランスが抜群にマッチしていたのだろう。

 

そしてSquattedtruckと化したシルバラードをSNSにアップした途端、500人前後だったフォロワーは一桁増えて5000人を超えた。フォロワーが急激に増えたことも、コツコツとカロライナのSquattedtruck事情を研究してフロントの上げ具合とリアの下がり具合、そして何よりホイールやタイヤのトータルバランスにこだわった賜物である。

 

カスタムも恋愛も、そして夫婦生活もバランスが大事。なんてちょっと偉そうに締めくくったりしちゃったけど、何はともあれ2人の門出をアメ車マガジンとしても祝福したい。おめでとう! そして末永くお幸せに!!


2000y CHEVROLET SILVERADO×Kouji Matsubara

ホワイトボディ×キャメルレザーインテリアの爽やかな組み合わせにメッキグリルでコーディネート。リアガラスに貼るステッカーは本国のカークラブ「dopeillusreations」のモノ。インスタで本国の8チームから勧誘のDMを貰ったそうだが、リーダー自ら連絡をくれた同カークラブに加入。まるでドラフト指名されるプロ野球選手のような気分だったと言う。

彼らが目指すSquattedtruck は純正レプリカの大口径履き。フロリダじゃDUBとか過激なリムデザインがトレンドだが、カロライナではサイズ感は大きいもののデザインは純正風といったスタイルが主流。スノーフレークの22インチはデナリ純正ホイールをモチーフにしたもので、まさにカロライナ流。足回りはフロントがラフ& カントリーの6インチアップキット&ボディリフト3インチ。リアは純正同等レベルまで車高を落とし気味で調整している。


2000y LINCOLN NAVIGATOR×Momiji Matsubara

この年代のナビゲーターの持病とも言えるリアエアサスはバネサスに換装済み。旦那のKANIZO STYLEに合わせてMOMIJI STYLEのオリジナルステッカーを作成。インテリアはスピーカー換装とウーファーの追加による音響アップグレード程度で、あくまでもノーマルの雰囲気を崩さずに乗るスタンス。以前乗っていたカマロSSとはまったく乗り味が異なるがフルサイズSUVも楽しい♡と絶賛!


2021年11月22日に入籍したMatsubara夫妻。“いいふうふの日” にちなんでかと思いきや、彼女の誕生日に合わせてのことだ。実は2021年夏頃から彼に撮影のオファーをしていたのだが、撮影してもらえるのは凄く嬉しいですが、クルマも人生のケジメも、まだ付いてないんでもう少し待って欲しい! と延期していた訳が、結婚とカスタム。男気に溢れたナイスガイだ!


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年4月号掲載


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