姉妹の旦那さんが共にアメ車に乗っているとの情報から取材に伺ったが…

バン

SUV

シボレー

ダッジ

アメマガ2022年4月号

タホ

ラムバン

キズナで結ばれた者たち

絆企画としてはまさにピッタリ! しかも超レアケースな2組のファミリー。義理兄弟でアメ車に乗っていますとの情報をいただき取材に伺った筆者が想像したケースの、さらに斜め上を行く展開にビックリ!

友達だけど義理兄弟!?双子の姉妹が結婚したのは専門学校の親友!

The Dearest ~キズナで結ばれた者たち~


1999y CHEVROLET TAHOE
1998y DODGE RAM VAN

兄弟になってさらに絆を深める専門学校の同級生!

“姉妹の旦那さんが共にアメ車に乗っている”との情報から、中々距離感の縮まらない義理兄弟がアメ車という共通の趣味をキッカケに絆を深めるといった展開を期待して取材に向かった筆者。頭の中ではある程度シナリオができ上がって現場入りしたのだが、会うなり「実は双子の姉妹だったんです!」と衝撃を受ける。どっちが姉でどっちが妹かも分からず、本妻じゃないほうと旦那さんが仲良さげに会話しているし、子供たちもどっちにでも懐っこいし、誰がどの家族かサッパリ。まさにアウェイ(笑)。

話を聞くと、タホに乗る間さんと妹のマイさん夫婦は中学時代からお付き合いを重ねて結婚しており、姉のマユさんとも中学校の同級生。一方でラムバンに乗る中村さんは自動車専門学校で間さんと出会って意気投合し友人関係に。そしてまだ友人の彼女の双子の姉という関係性だったマユさんとも時々遊びに行っていたそうだが、この当時はまだ恋愛は始まっていない。むしろ早くに結婚した間さんとは対照的に中村さんはサーフィンにアメ車と趣味に熱中するタイプだった。

 

そんな彼がサーフィンをしに海へ行く予定だったものの、波のコンディションが悪すぎて断念した時、何気にマユさんをランチに誘ったことから急展開。他愛もない世間話と友人夫婦の話で盛り上がるうちに次第に惹かれあって恋愛、結婚に至った。

 

間さんも妹のマイさんも大歓迎。姉妹の旦那が自分の旦那の友人なんて願ったりかなったりだ。夫2人は「俺は今日からお前の兄や!」「えっ!?おっお兄さん!?」なんて言ったか言わないかは知らないけれど、突然義理兄弟になった事実に困惑気味。

 

お正月や親戚の集いに友達がいて、友達の子どもが自分の子供と従妹になって、さらにお互いの嫁はそっくりな双子。こんなシチュエーションは昼ドラでもやらないレアケースだ。これでもしタホとユーコンだったら完璧なんて欲しがる筆者も考えものだけど、中村さんの父と間さんの父が同じ会社の上司と部下という、とどめを刺すようなミラクルも発覚。ここまでくると世間は狭いをとおり越して、もう奇跡的な繋がりである。

ところで肝心のアメ車の話だが、ラムバン乗りの中村さんは独身時代にK5ブレイザーを所有してアメ車ライフを謳歌していたが、結婚して子宝に恵まれたことによりファミリーカーとして迎え入れたのが現在のラムバン。あれこれカスタムするのではなくオリジナル重視の乗りこなしではあるが、唯一こだわったのがセカンドシートの高さ変更。大人が座っても足がつかなくなるくらい座席が高くて子育てには不向きと改善を模索。台座部分を5cmカットして溶接している。

 

一方、間さんのタホは妻の希望で、HHRと同年代の07モデル以降で探していたもののなかなか良い個体が見つからず、偶然近所に99年型タホがあったので「年式的にはちょっと古めやけど一回見てみる!?」と誘って現車確認しに行くと「かっこいいやん♡」と好感触。ご主人的にはこっちが好みだったので即決した。

 

HHRの廃車は悲しかったけれど、娘たちが大きくなってきたのでいずれは大きいクルマに乗り変えるか増車しなければ、と思っていたところだっただけに乗り変えるキッカケをくれたと前向きに考える。

 

グリルを同色にしてビレットグリル、パークシグナルと定番の当時らしいカスタムに3インチリフトアップと良い塩梅に仕立てつつ、オレンジマーカーだけはこだわって変更。とくに合わせたわけでも相談したわけでもないのに、ラムバンもクリアコーナーレンズからオレンジに変更していた。

 

ちなみに仕事の関係で地元を離れて愛知県に住んでいるHazamaさんファミリーとは久しぶりの再会。にも関わらず黒ベースのモノトーンコーデでしっかりとリンクする辺りがさすが双子!ダッジとシェビーという違いはあれど、どちらも90年代で黒いボディにオレンジマーカー。何気にBFグッドリッチのホワイトレターまでお揃い。義理兄弟で乗るアメ車ライフを題材にした絆企画は、筆者の想像をはるかに上回る深い絆で結ばれていた。

 

いつかまた、彼らの子供たちが兄弟、姉妹でアメ車に乗って本誌に登場してくれることを期待したい!

2011年に新車で購入したシボレー・HHR。希少なマニュアルモデルがお気に入りで10年愛用していたが、大雨災害が頻繁に起きた1年半ほど前に走行中、倒木の下敷きになって大破。不幸中の幸いで家族は全員無事だったが、さすがに修理して乗れるレベルではないので泣く泣く手放して現在のタホへと乗り変えた。

4歳と2歳の息子となれば、もう乗り物三昧(笑)。最近はもっぱらストライダーにハマっていて、幼児とは言えどかなりのスピードで追いつけないので、追いかける専用のBMXを購入。4台積んでも余裕のラゲッジスペースもバンならではの魅力。従妹の姉妹とは良い感じの年齢差で面倒を見てくれて助かっているとのこと。


1999y CHEVROLET TAHOE×Hazama Family

OBS最終モデルの99年モデル。3インチリフトアップにオーバーフェンダーを装着して285/75R16のBFグッドリッチMTを履きこなす。ビレットグリルインサートによる精悍な顔つきは当時の王道スタイル。艶消しブラックのサイドステップは娘でも楽に乗り降りできるように配慮。

99年モデルは助手席側にもエアバックが装備されており、万が一の安心感も格別。HHRの悲劇を知るだけにこうした安全装備は欠かせない。レザーインテリアは年式の割にグッドコンディションで、リアラゲッジ部分には純正オプションのカバーを装着。エクステリア同様にクリーン。


1998y DODGE RAM VAN×Nakamura Family

ローダウンしてワタナベなどのホイールを履かせるケースが多いラムバンだが、サーフィンなどアウトドア中心のライフスタイルなので純正車高をストック。ホイールは純正品にBFグッドリッチのホワイトレターでコーディネート。リアメッキバンパーは上部カバーを取ってスッキリスマートに!

長さの短いショーティーは街中でも駐車場に困らず便利。それでいてラゲッジスペースも十分の許容量だからファミリーユースにはマストとは言えず後部座席のシートが高すぎるのがネック。地味な作業だがシート台座部分の加工によって、ファミリーユースでの快適性を格段にアップさせている。


双子の妹の夫は中学校の同級生で、双子の姉の夫はその友人!
双子だけにどっちの助手席に乗って走っていても違和感なし(笑)


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年4月号掲載


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