SNSで見つけた赤いスクエアボディのサバーバンに惚れて即決!

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ビンテージ

シボレー

アメマガ2022年4月号

THE VINTAGE

サバーバン

クルマとの出会いは一期一会。何気ないスマホの画面からでも〝ビビッ〟と来たらそれも運命。直感と個性を大切にするオーナーの意外な職業とクルマのギャップ! こうあるべきといったイメージを押し付けること自体がナンセンスだ。

SNSで見つけた赤いスクエアボディに惚れて即決!

THE VINTAGE


1988 Chevrolet Suburban

7年のアメリカ生活で得た自己責任のカーライフ

現役のバレエダンサーとして活躍する傍ら、演出家、振付師、指導者としても活動する山本さん。アメリカのミネソタやカリフォルニアで計7年ほど生活してきた彼にとってアメ車は比較的身近な存在で、現地ではマーキュリー・マウンテニアを愛用していた。

 

車検のないアメリカでは、オイル交換やブレーキパッドの残量チェックなど、多少整備に詳しい友人と一緒に作業するのがセオリー。エンジンのチェックランプが点いた位で怯むこともなく、古いクルマであればあるほどにソレを楽しみながら向き合うことこそ、醍醐味といったスタンスだ。

そんな彼の期待を良い意味で裏切るかのごとく、家族や愛犬を乗せて遠方までドライブすることの多い山本さんのために、エンジンを積み替えてセンサー類やATを含むフルリビルトで安心快適に乗れるように納車整備を施したのが大阪のナオキモータービルド。お店との出会いは、SNSで何気なく「#アメ車」で検索したこと。

 

それまで赤いJKラングラーを愛用してきた山本さんだったが、ここ数年のラングラー人気に拍車がかかって街でラングラーと出くわす機会も多く、個性を求めて乗っていたはずがいつの間にか珍しさが薄れてきたなと感じる様になり、誰も乗っていなさそうなレアなアメ車を探している中で目に留まったのが、このサバーバンだった。

 

バレエの先生が乗りそうもない異色のコラボではあるが、むしろそのギャップこそ個性。教え子にも個性を活かせるように指導しており、個性を伸ばしていくことこそ彼のスタンス。自己主張を抑え込み過ぎるのも良くない。やることはちゃんとやりつつも、個性は大切にして欲しい。そんなメッセージがこのクルマを好んで乗る彼のライフスタイルから汲み取れる気がした。

遠目に見ると単色の赤に見えて、光の強弱で浮き立つカスタムペイントも個性的でお気に入り。ホイールはアメリカンレーシングの22インチで265/30ZR22と低扁平タイヤでコーディネートしてあり、絶妙なフェンダーの被り具合もポイント高し!

入庫時に搭載していたTBIエンジンの調子が優れなかったため、リビルトTBIエンジンに換装。その際センサー類やAT など一通り手を入れているのでコンディションは抜群!

ダッシュから内張りまでフルツイードのインテリアだったが、愛犬の毛が付いてしまうのでシートのみレザーへと変更。ボイドのステアリングも雰囲気にマッチしてクール! メーター周りには家紋をお守り代わりにセットする。広大なラゲッジスペースに息子たちも大喜び!

OWNER:Yosuke yamamoto

Y.S BALLET COMPANY(www.ysbc.jp) に所属。アメリカや日本で数多くの主演を務める現役ダンサーとして活躍する傍らで、講師、演出家、振付師としても活動。写真はアメリカの舞台で友人(©David Eck)が撮影してくれたものだ。


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2022年4月号掲載


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