【1998 シボレー コルベット コンバーチブル】リトラクタブルの美学を貫いた最後のコルベット
「個性的なデザイン、高い整備性、手頃な価格」として、90年代のアメ車をプッシュするガレージジョーカー。紹介するコルベットC5も「推し」の一台だ。流麗なボディシルエット、リトラクタブルヘッドライトという伝統を守り続けながら進化したC5は、名作モデルとして語り継がれている。
大幅に改良されたコルベットC5は進化と共に伝統も守り続けた名作モデル
1998 CHEVROLET CORVETTE C5 Convertible
リトラがせり上がると高揚感が満ちてくる
アメ車の象徴、シボレー・コルベット。その歴代モデルの中でも、1997年に登場した5代目「C5」は特別な感慨を抱かせる一台だ。なぜなら、2004年にその生産を終えるまで、世界でも稀有となった「リトラクタブルヘッドライト」という伝統の火を灯した、最後の量産車だからである。

C5の魅力は、何と言ってもその流麗な低重心シルエット。直線番長と揶揄された前モデルから、新設計のハイドロフォーム・フレーム、トランスミッションを後方に配置するトランスアクスルレイアウトで大幅に改良。
劇的に生まれ変わったC5だが、静かに、かつ力強くせり上がるリトラは守り続けた。低く構えたノーズからリトラが顔を出すその瞬間、スポーツカーを操る高揚感が一気に満ちていく。この高揚感こそ、コルベットならではの醍醐味である。
しかし残念ながら、安全基準や空力性能の波に押され、C6以降は固定式へと姿を変えたコルベット。だからこそ、低いボンネットラインと「瞬き」の美学を両立したC5は、今なお「古き良きアメ車スポーツカーの魂」を宿す最後の名作として、未来永劫評価されていくだろう。
ガレージジョーカーもその名作C5をリスペクト。今後丁寧に整備リフレッシュし、美しい姿で販売していく予定だ。
ボディ剛性を重視し、ドアを開けた際のサイドシルに巨大な鋼鉄製のシャーシレールを配置していた前モデルC4。しかしそれにより、乗降性が著しく悪かった。C5はハイドロフォーム成形による強靭な新設計フレームを採用し、高い剛性を備えながらスマートな乗り降りが可能になった。さらにトランスミッションを後方に配置し、理想的な前後重量配分をもたらしている。

これらにより、劇的にハンドリング性能が向上しているのもC5の魅力だ。そして今回のモデルは、クーペよりもさらに希少性の高いコンバーチブル(ディーラー車)という点もポイント。また、C5の弱点であるステアリングロック機能だが(ハンドルロックと誤認識し、速度が上がるとエンジンストール)、対策品(バイパスモジュール)をアメリカから取り寄せ改善済み。

装着するホイールは純正の18インチ。ガレージジョーカーで流行している(?)ブロンズペイントが施され、モノトーンのボディに渋さが加わる。

C5に搭載されるのが、大幅な軽量化とコンパクト化を実現したオールアルミニウムの新設計エンジンLS1。低回転域からの太いトルク特性を維持しつつ、高回転までスムーズに吹け上がる名機エンジン。C5の前期型(~ 2000年)は345hpを発揮。

ハイドロフォームフレームの恩恵で足元空間は大幅に拡大され、乗降性は劇的に向上。フロントガラスに速度やエンジン回転数といった情報を映し出すヘッドアップディスプレイを採用するなど、画期的なシステムも特長だ。
スポーツカーの象徴!?リトラクタブルヘッドライト

1963年の二代目C2から続く伝統のヘッドライトが、リトラクタブルヘッドライト。その伝統を守り継承したのがコルベットC5。消灯時にライトユニットを完全に格納することで、極めて低いボンネットラインと優れた空力特性を実現できる。

古い時代の人間と言われるかもしれないが、スポーツカーはリトラというイメージが強い。この開閉ギミックは現代の車両にはない「変身」で、注目度は想像以上だ。
GARAGE JOKER
所在地:千葉県銚子市四日市場町238
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
TEL:0479-25-7740
URL:https://www.garage-joker.com/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2026年3月号掲載
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