マニアに根強い人気のハマーH1 今こそゲットしたいハマーH2【SKYAUTO】

SUV

ハマー

H2

アメマガ2017年12月号

スカイオート

ハマー旋風再び

埼玉県

HMMWV

ハンヴィ

H1

1997 HUMMER H1 / 2003 HUMMER H2


ハマー旋風再び The Great IMPACT

世界最高のワイルド&タフ、SUVの頂点を極めた、あの「ハマー」が再びアツい!! H1 はマニアならずとも、根強い人気を集め、H2 は車両価格もこなれてきて、今が乗り頃! てなワケで、国内屈指のハマー専門店「スカイオート」 がオススメするH1 とH2 を紹介しよう。

 

不動の人気を誇るハマーシリーズ、今乗らないでいつ乗るのさ?

アメリカンSUVの中でもひときわの存在感、そして荒ぶるアピアランスを誇る「ハマー」シリーズ。アメリカ軍の軽汎用車「ハンヴィ」の一般向け仕様として'92年に市販が開始されて以来、本国はもちろん、ここ日本でも熱狂的なファンを獲得。

さらに'03年にはさらに乗用車ライクな「H2」、また'05年にはミドルサイズの「H3」も登場し、そのラインナップを強固なものに。より多くのユーザー層にアピールしていったのは、ご存じのとおりだ。しかし'10年、H2 やH3 が生産を終了すると、その人気もひと段落。近年は本当に好きな人だけが乗る、ちょっとマニアックなSUVに落ち着いた印象だ。


ところがこの秋、編集部がアメ車のマーケットを調査してみると、再びハマー・シリーズの人気が盛り上がってきていることが分かってきた! その理由とは? そこでそれを探るべく、日本でも屈指のハマー販売台数を誇る『スカイオート』 を訪ねてみることにした。質問に答えてくれたのは『スカイオート』代表の村上周平さんだ。

「まぁ、H1はもともと人気の変動もなく、コンスタントに『あれば売れる』って状態ですよ。ちなみに、シュワちゃんがH1のEV(電気自動車)を作らせてるなんてウワサもあるから、今後はますます人気が出てくるかな? 一方、H2とかH3は価格が落ち着いてきているので、また乗ろう、買おう、って人が増えているようですね」。

1997 HUMMER H1

1997 HUMMER H1、1997 ハマーH1

誰もが憧れるスパルタンな四駆ハマーH1

コレクタブルカーとして世界中で人気、H1が欲しいならスカイオートへ行け!

1985年からアメリカ軍はJeepに代わる四輪駆動軽汎用車として「HMMWV(ハンヴィ)」を採用。それを、あのアーノルド・シュワルツェネッガーさんのリクエストにより、一般ユーザー向けの仕様とし、市販を実現したのが「ハマー」の登場だった。それは'92年10月のこと。


全長4.7m、全幅2.2m。四角い巨大なボディには37インチのファットタイヤを装着。市販車とはいえ、まるで装甲車のようなアピアランスに、国内外を問わず、男のコ(のマインドを持った人々)たちはシビれてしまった。


今回、『スカイオート』 が撮影に提供してくれた今回のハマー(H1) は、'97年モデル。当初、ハマーのエンジンは6.2ℓ/V8ディーゼルを搭載していたが、このモデルにはその後に設定された6.5ℓ/V8ターボディーゼルが搭載されている。またATも当初の3速から、このモデルでは4速に進化。


ちなみにH1最終の'06年モデルにはイスズ製の6.6ℓ/V8ターボディーゼル(通称デュラマックス)を搭載。300hp&71.8kg‐mのスペックは、ハマー・オーナーたち垂涎のユニットになっている。もちろん今回のモデルもフルタイム4WD+ハブリダクションシステム+セントラル・タイヤ・インフレーション・システムなど、ハマーならではの先進メカは健在。内外装は『スカイオート』 によって徹底的にレストアされ、その美しさも印象的だったのだ。

1997 HUMMER H1、1997 ハマーH1
全長4.7 m、全幅2.2 mではあるが、印象としては真四角なアピアランス。そのボディの四隅に大径・ファットタイヤが取り付けられているような印象。対地アングルは果てしなく大きい。またハマー独自のハブリダクションシステムによって、最低地上高もカサ上げ。走れない場所はない? 今回の撮影車は『スカイオート』 によってリペイントなど、美しく蘇っていた。
 





巨大なボディではあるが乗車定員は4名。座席は室内の四隅に窮屈なかんじで設えられている。運転席もやや窮屈だが、インパネのセンター部分は運転席を向くよう設計されていて、操作性は高い。快適装備はごくごくシンプルだ。


パワーユニットは'96年型から登場した6.5ℓ/V8ターボディーゼル
パワーユニットは'96年型から登場した6.5ℓ/V8ターボディーゼル。スペックは215hp&61kg‐mと強烈で、4速ATと組み合わせている。ちなみに当時は同ノンターボ・ディーゼルや5.7ℓ/V8ガソリンなども設定されていた。駆動方式はフルタイム4WDで、フロアのシフトレバーによってセンターデフロックモード、またローレンジへの切り換えも可能だ。
 
タイヤサイズは37×12.50R17、アフター(ジオランダー)のATタイヤが装着
前後ともダブルウィッシュボーン・コイル式の独立懸架
前後ともダブルウィッシュボーン・コイル式の独立懸架
タイヤサイズは37×12.50R17、アフター(ジオランダー)のATタイヤが装着されていた。ホイールは'02年型の純正ホイール。セントラル・タイヤ・インフレーション・システムも生かされていた。

サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン・コイル式の独立懸架。ただしアーム長が長いので、ホイールストロークも十分、確保されている。さらに車輪のセンターを上側にオフセットする“ ハブリダクション・システム” の採用で、最低地上高をより高く採れる設計としている。

1997 HUMMER H1、1997 ハマーH1
まず、そのデカさが気になるかもしれないが、いざ乗り込んでみると意外なほど気にならない。ボディが真四角なので車両感覚はとりやすいし、左キープを心がければ安心。小まわりもそれなりに効いてくれる。エンジンは振動や音が大きいが、とにかくトルクフル。車重は3トンをゆうに超えるが、身のこなしは想像以上に軽快なのだ。

2003 HUMMER H2

2003 HUMMER H2、2003 ハマーH2

街乗りからオフロードもまでオールラウンダーなH2

カスタムベースとしてもグッドなH2、でも今ではノーマルの方が逆に目立つ?!

リアルな軍用車「HMMWV」をベースに開発したシビリアンモデルであるハマー。しかし、とは言っても装備や乗り味など、あまりにスパルタンで、ごくごく普通のユーザーが乗るには、やはり少なからず抵抗がある…。


そこでハマーの雰囲気を残しつつ、もっと快適でラグジュアリーなSUVとして開発されたのが、「ハマーH2」 だった。登場したのは'02年。ちなみにファーストモデルの「ハマー」はこの時、H2 と区別する意味で「H1」 の呼称が与えられることになった。


H2は'10年まで生産されたが、今回、『スカイオート』 が撮影に提供してくれたのは'03年モデル、つまり初期型だ。こちらもまた、展示・販売車両だけあって、美しくレストアされている。サンセットオレンジの純正ボディ色も印象的に蘇っている。


エンジンは6.0ℓ/V8ガソリン、駆動系は4速ATとフルタイム4WD(センターデフロック&ローレンジ付き)の組み合わせだ。サスペンションはフロントに独立式、リヤにはコイル・リジッドを採用する。ちなみにH2にはエアサスペンション車もラインナップしていた。


ちなみにタイヤは、オリジナルのLT315/70R17を装着。H2 というとギンギラのカスタムで、ローダウン、超大径ホイールを履かせて…なんてカスタムも盛んに行なわれていたが、この撮影車両のとおり、ホントはオフロードイメージも強いSUV。走りの行動半径もかなり広いのだ!

2003 HUMMER H2、2003 ハマーH2
ハマーH1 をオマージュしたスタイルではあるが、実際、クルマの基本部分はH1 とはまったくの別物。ベースはシボレーのフルサイズSUV「タホ」 。シャシーはあくまで一般的な乗用SUVのものであり、ハブリダクション・システムなども装備されていない。メッキパーツなども多用したラグジュアリー指向も売りだ。
 





インテリアはそれこそ、H1 のスパルタンさとはまったく異なる、ラグジュアリー指向。本革シートや、高級なギミックに囲まれたたたずまいはプレミアムSUVそのものだ。2WD-4WD の切り換えもレバーではなくスイッチ式に。
 
パワーユニットは6.0ℓ/V8ガソリンのVORTECエンジン
パワーユニットは6.0ℓ/V8ガソリンのVORTECエンジン、駆動系は4速AT+フルタイム4WDの組み合わせだ。もちろん4WDシステムはセンターデフロック&ローレンジ付き。さらにH2にはトラクションコントロールという電子デバイスも。これにはオンロード用の通常モードと、オフロードで効果的なTC2モードが用意される。またリヤデフロックまで装備される!
 
ノーマルのタイヤ&ホイールはLT315/70R17というハイトの高いオフロードタイプ
フロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架
リヤには5リンク式のコイル・リジッドを採用
ノーマルのタイヤ&ホイールはLT315/70R17というハイトの高いオフロードタイプのもの。カスタムでは20インチ以上のホイールを履かせるのが主流なので、17インチは逆に新鮮に見える。シャシーのベースはシボレー・タホ 。したがってサスペンションもタホ と共通。

フロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架、リヤには5リンク式のコイル・リジッドを採用する。上級グレードにはエアサスペンションも用意されていたが、オールラウンド性ならこの形式がオススメ。

2003 HUMMER H2、2003 ハマーH2
ボディサイズはH1 よりやや小さめだが、車両感覚の取りやすさはH1 の方が上。H2 は大きなボディを少し、気にしなければならない。乗り味はトラック然としたH1 よりかなり洗練されており、乗用車そのもの。室内居住性も含め、ロングドライブ、高速クルージングも快適だ。加えてオフロード性能の高さ、これもしっかり押さえておいてほしい。


SKYAUTO【スカイオート】
埼玉県越谷市南荻島708-1
tel:048-976-1235
HP:http://www.skyauto.co.jp/


ハマーと関わって20余年。日本のハマー・プロショップ、第一人者が埼玉県越谷市の『スカイオート』だ。代表の村上周平さんご自身も「ハマー・オーナーズ・クラブ・ジャパン」のメンバー。ショップは全国のハマーオーナーたちの駆け込み寺的な存在で、取材当日も広大な整備工場はハマーでいっぱい! ハマーをゲットするなら、『スカイオート』が安心だ!


スカイオート、SKY AUTO
スカイオート、SKY AUTO


PHOTO ◆能勢博史 
TEXT◆高坂義信
アメ車マガジン 2017年12月号掲載


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アメ車専門店スカイオート。スカイオートは40年以上の歴史を持ち、ハマーH1の販売、メンテナンス、カスタマイズに優れたショップだ。日本全国のハマーH1オーナーに信頼され、豊富なパーツと総合的なサポートを提供。ハマーH1以外にもジープ、フォード、GMのSUVやピックアップトラックなどアメ車のことならなんでもござれ!
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アメ車歴はS10ブレイザーが始まり、アストロ、フルサイズに乗りたいと思い「ハマー・H2」を選択。現在はお気に入りの愛車に趣味の道具を満載してアウトドアライフを満喫中だ。心底惚れ込んだH2のカスタムから、
出かける際のハマーならではのお約束ごとなど、大きいアメ車ライフに興味がある人には参考になること請け合い!

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2005y Hummer H2 with Canadian Canoe Fishing

Photo &Text|編集部

 

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