【1966 シボレー マリブワゴン】美しさと機能を両立し、日常的に乗れるカスタム
アメ車のカスタムは車高を下げ、派手なキャンディペイントやミューラルを施すもの? そんな画一的なイメージに一石を投じるのが、ローロッドスタイル。低さを追求しつつ、実用性を兼ね備えているのがポイントだ。
アメ車のイジり方
往年の雰囲気を損なわず機能を現代的に進化させる
'66 Chevrolet Malibu Wagon
車高を下げたカスタムはすべてローライダー?そんな思い込みをしている人にまずはローロッドの特徴を説明したい。「低さ・シンプル・佇まい」を重視しており、派手さより雰囲気を大切にしているのが特徴。ベース車両は1950〜60年代で、車内も当時の面影を残しているものがほとんどだ。もちろん低さを追求するためにエアサスを組むが、ただ低さを求めるのではなく「普通に走れる」ことに重点を置いている。控えめな外観と相まって、日常的に乗れるカスタムと言えるだろう。

そんなマリブワゴンを製作したのは、エアサス/ブレーキ/鍛造ホイールをリリースする福岡のKRZ。サスペンションはもちろんKRZのCANOVERで、アーム類はライドテックを採用し、安定性や快適性も実現している。
ホイールも、エアサス同様にKRZのクラシックフォージをチョイス。往年の雰囲気を損なうことなく大径化が可能で、しかも鍛造製法による抜群の強度を実現しており、多くのビンテージアメリカンオーナーが熱望していたホイールだ。
なお外側からまったく見えないが、フロントブレーキはウィルウッドの4ポットに変更。走る・曲がる・止まるというクルマの3大性能をしっかりと確保しつつ、個性も追求する。それがローロッドスタイルのポリシーだ。


内外装は至ってシンプルで、一見するとノーマルのままに見える。ヘッドライトはレンズカットのままだがLED に変更し、夜間の視認性を向上。レアなルーフラックは錆びないように、オーナーは定期的に磨くそうだ。

ホイールはKRZのクラシックフォージド6164をチョイス。フロントには18インチを、リアには19インチをセットして安定感を追求。なお、ローロッドスタイルの特徴の1つに落ち着いた光沢が挙げられるが、それもしっかり踏襲している。

エンジンは350で、TH350の3ATを組み合わせる。太いトルクと相まって気持ち良くクルーズできるが、安定性を向上させるためにアルミラジエーターに変更。もちろん快適なドライブに欠かせないエアコンも装着する。


ラゲッジスペースにセットしたタンクと2基のコンプレッサー。ユニバーサルエアーのタンクとCANOVERのコンプレッサーのコンビで、美しいパイピングが特徴。アーム類やブレーキもバージョンアップし、現代車に匹敵する安定性を実現している。
Thanks:KROOZ CUSTOMS
TEL:092-928-6734
HP:http://www.krooz-int.com
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2026年3月号掲載
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