HMMWV&H1ライフには必要不可欠なスカイオート

SUV

ハマー

アメマガ2022年7月号

H1

HMMWV

スカイオート

埼玉県

GM CARNIVAL

ジープやランクルのルーツが軍用車である様に、ハマーシリーズの原点といえば、AM ゼネラルが製造するHMMWV。まさに見た目はそのままと言うか、双子の様なスタイルだが、中身はまったくの別物と言えるだろう。

GM CARNIVAL-やっぱりGM系がいい-


この記事で紹介する車の情報

車種       :HMMWV & HUMMER H1

ショップ:スカイオート
     TEL:048-976-1235
     HP  |https://www.skyauto.co.jp/

クセの強すぎるクルマだがまさに唯一無二の存在!

本格的なオフロード走行に適しているのは、左右のタイヤが繋がったリジッドアクスルという意見は今だに根強い。

確かに耐久性などでメリットがあるが、ベトナム戦争に投入されたM151と呼ばれる車両は、実は四輪独立懸架方式を採用しており、ボディサイズはまったく異なるがHMMWVの原点と言えるだろう。

 

ところがこのM151、ウィリスのジープと比べると乗り心地は良かったが、サスペンションのストロークが少なく、現地ではよくひっくり返ったそうだ。

そんな経緯もあって、1970年代にはこのHMMWVの計画が立ち上がり、1985年にようやく正式採用される。

ここからは有名な話で、俳優でありカリフォルニアの州知事でもあったアーノルド・シュワルツェネッガー氏の熱烈なラブコールを受けて、民生版のハマー・H1が1992年に登場することとなる。

さて、日本でもHMMWVやH1を所有するユーザーが一定数いる。そのユーザーのほとんどがお世話になっているのは、埼玉にあるスカイオート。代表の村上社長自らH1を所有しており、ミーティングには必ず参加。公私ともに楽しんでいるが、現在のスカイオートの原点がH1だと語る。

「以前はR4に面していましたが、今から思えばリーズナブルな中古車ばかり販売していました。H1は映画とかで知っていたし、2000年頃から扱い始めました。当時は従業員も『ビジネスになるのかな…』と思っていた様ですが、お陰様で今では駆け込み寺と認知されています。

ちなみにH1は知っていても、HMMWVのことを知らない人は意外にも多く、ユーザー相はまったく異なりますね。H1オーナーはアメリカンSUVと捉えていますが、HMMWVオーナーは、完全にミリタリーマニアの方が所有しています」と語る。

そんなHMMWVとH1。ボディパネルは完全に共通で、そのままボルトオンで取り付け可能。

ここで紹介するH1の最終型と言えるアルファは、コンソール形状が改められ、リアエアコンのダクトも備わり、ボディサイズさえ苦にならなければ、普通のクルマとして使える。

それに対しHMMWVは、メーターと言うよりも計器類が並び、まさしく軍用車。クッションも申し訳程度。現地で誰でも運転できるためにATを採用するが、即座に動かすことができる様にPモードは存在しない。

 

ちなみに現在の相場を伺ったところ「アルファだと2000万円ぐらいかな…。それ以外のグレードでも800万は必要でしょう。一方HMMWVはその程度と出所で、価格はマチマチ。

500万〜1500万円と相当な開きがあります。どちらも稀少価値が付いていて、新車よりも高騰していますよ」と語る。H1の販売が終了してからそれなりの年月が経過しているが、補修部品について聞いてみると「内装部品は無くなったものもありますが、クルマを走らせるための部品は大丈夫です。

エンジンやサスペンションは、まだ新品が手に入りますよ。そのため全国のユーザーやショップからの問い合わせも非常に多いで」とも。

 

まさに唯一無二の存在で、無骨の塊と言うべきHMMWVとH1。ただし若い世代に注意して欲しいのが、モデルによっては準中型車になるので普通免許だけでは運転不可能(もし見つかると、無免許運転となる!)。本気でHMMWVやH1が欲しい若いユーザーは、まずは中型免許の取得から準備しておこう。


HMMWV

作戦行動中に光が反射すると察知されるので、メッキパーツは皆無。

また、ランプの点灯時に上空発見されないように、ブラックアウトランプといった軍用車特有の装備が備わる。キャビンのルーフやドアもホロで、快適とは程遠い。

軍用車によく見られるが、フェンダー部にタイヤの空気圧を表示。空気圧をその都度調整するような時間はないので、無駄な装備は省かれている。

ハブリダクション機構を備えた四輪独立懸架方式を採用し、高い走破製を実現。リアバンパーの下には斧が装備されているのは驚きだ。

この個体は1986年頃に製造されたもので、6.2LのV8ディーゼルエンジンを搭載。最高速度は105km/hで、過給機などはない。現行モデルは6.5LのNAとターボを設定。

シートはペラペラで申し訳程度のクッションを敷く。ATを採用するがパーキングモードがないので「エンジン始動時にはニュートラルにせよ!」という真っ赤な警告の文字が。

電装系は24Vでエアコンはなくデフロスタと送風が可能だが、レバーを引いて温度調整を行うので慣れが必要。

HUMMER H1

ボディパネルはHMMWVと共通だが、グリルガードやスペアタイヤキャリアなど、細部に違いがある。またハブリダクション構造はどちらも採用するが、車内から空気圧を調整する機構は、H1だけの装備となる。

2006年モデルしか存在しないH1アルファには、いすゞ製のデュラマックスディーゼルエンジンを搭載。6.6Lのディーゼルターボで、まさに最強のH1と言えるだろう。

2004 年モデルから、やや乗用車的な内装に変更。パワーウインドーやエアコン、オーディオ類も標準装備されており、後席用のエアコン吹き出し口もあるので、居住性も高い。

アリソン1000 の5AT を組み合わせるが、元々の設計は6AT なので、小改造で6AT 化することも可能だ。

シート表皮はレザーで専用ロゴもあしらわれ高級感も漂う。前後ともアームレスト付きのキャプテンシートを採用。荷物の積載量も抜群だが、車内でコミュニケーションを図るには、隣の席が少し遠いかも。

よく考えれば、兄弟が喧嘩できないぐらい離れているので、そういうメリットもある。


SKYAUTO【スカイオート】

TEL:048-976-1235
https://www.skyauto.co.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2022年7月号掲載


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オリジナルの軍事車両は今なお活躍するが、今後恐らく、こうした生い立ちのモデルは二度と販売されることはないだろう。それだけに、世界中のマニアがH1を求め、価格も右肩上がり。最強の防災グッズとして、一家に一台備えておくのも…ありかもしれない。

 

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