【2017 ラム パワーワゴン】4×4ピックアップの元祖がパワーワゴン

ピックアップトラック

ラム

新車インプレッション

パワーワゴン

1946年に4×4システムを搭載したピックアップトラック「WDX」を発売したのがダッジだった。このWDXが後に「パワーワゴン」と呼ばれるようになる。

2017 RAM POWER WAGON(ラム パワーワゴン)


元祖4×4トラック一新

2017 RAM POWER WAGON(ラム パワーワゴン)

市販車としてのアメリカン4×4の歴史がジープCJに始まったのは間違いない。そのCJをベースとして、ウィリスオーバーランド社が「ジープ・トラック」を発売したのは1947年5月のことだった。しかし、それに先駆けて1946年に4×4システムを搭載したピックアップトラック「WDX」を発売したのがダッジだった。このWDXが後に「パワーワゴン」と呼ばれるようになる。

 

そのパワーワゴンは1980年モデルまで続いたが、1981年モデルからは「ラム」という名前を付けられて新たにスタートしたのだった。その後2005年モデルで、ラムの0.75トン積みである2500のバリエーションとしてパワーワゴンは復活を遂げ、現在に至る。そして今回、そのパワーワゴンが2017年モデルで一新されることが発表された。

2017 RAM POWER WAGON エクステリア

新型パワーワゴンで変更された最大のポイントはフロントマスクの一新である。写真を見ていただければファンには一目瞭然、これは1500レベルの顔である。実際にパワーワゴンと1500レベルを並べた写真が下段にあるので見て欲しい。ラジエーターグリル自体は同じものであることが分かる。

 

フロントバンパーは異なるが、これは、パワーワゴンのバンパーにはウォーンの12000lbウインチが内蔵されているためでもある。このウインチは以前からのパワーワゴンのスペシャル装備である。

 

外観上の他の変更点は、前後バンパーがこれまでのメッキからパウダーコート塗装へと変更されたこと、フロントフードおよびベッドサイドに「POWER WAGON」ロゴ入りグラフィックが入ったこと、新デザインとなった17インチホイールが装備されたことなど。

オフローダートラックはもっと注目される

2017 RAM POWER WAGON 背もたれから座面にかけて模様が入っているシート

インテリアでの変更点はシートデザイン。上の写真を見ていただくと、背もたれから座面にかけて模様が入っているのが分かるだろう。この模様は、パワーワゴンが標準で装着しているタイヤ「グッドイヤー・ラングラー・デュラテック」のトレッドパターンになっている。この模様はエンボス(立体的)になっているのが特徴。

 

2017 RAM POWER WAGON バックスタイル

そもそも1500、2500、3500とは別に 「パワーワゴン」が独立した車種として存在するのは、冒頭に書いたようなオフロード4×4トラックの伝統がダッジブランドに存在したことからの流れであり、そこにユーザーの要望があるからだ。さらに、フォードのF150ラプターの人気を見ても、オフロードコンシャスなピックアップトラックのマーケットは広がりつつある。

 

ラムブランドとしてもラプターの対抗馬として1500レベルを投入したばかりだ。そのレベルの上位に存在するのがパワーワゴンということなのである。だから今回の新型パワーワゴンはレベルと同じフロントマスクデザインを採用したのである。

2017 RAM POWER WAGON タイヤの前後に電動デフロックが標準装備

パワーワゴンは、オフロードでの走破性を高めるため、ノーマルの2500よりも車高が高められており、前後に電動デフロックが標準装備されている

2017 RAM POWER WAGON ダッシュボード

ダッシュボードの基本デザインは1500や2500と同様。助手席の正面には「POWER WAGON」のエンブレムが置かれているほか、メーターパネル内の7インチディスプレイのスタートアップグラフィックにも「POWER WAGON」のロゴが使われている。

2017 RAM POWER WAGON シートは「POWER WAGON」のロゴ刺繍入り

シートは「POWER WAGON」のロゴ刺繍入りの専用品を装着。1500レベルと似た処理ではあるが、デザインは異なる。

2017 RAM POWER WAGON ATのシフター

ATのシフターはステアリングコラムにあるが、マニュアル操作のトランスファーレバーはフロアに置かれている。

2017 RAM POWER WAGON パワーワゴンのエンジンは6.4ℓV8OHV HEMI

パワーワゴンのエンジンは6.4ℓV8OHV HEMI。VVT(可変バルブタイミング)機構を持ち、最高出力は410hp/5600rpm、最大トルクは59.3㎏-m/4000rpmを発揮する。オンロードでの安定性には欠かせないスウェイバーだが、オフロードでは邪魔になる。パワーワゴンには電子制御フロント・スタビライザーバー・ディスコネクトが標準装備されている。

2017 RAM POWER WAGON 左がパワーワゴンで右は1500レベル

左がパワーワゴンで右は1500レベル。パワーワゴンの外観上の特徴といえるのは、フロントバンパーに埋め込まれたウインチと、HDモデルならではの8本ラグナットである。


2017 RAM POWER WAGON

全長×全幅×全高 6027×2009×2057mm
ホイールベース 3792mm
車両重量 3173kg
エンジン V8 OHV VVT
総排気量 6.4ℓ
最高出力 410hp / 5600rpm
最大トルク 59.3㎏ -m / 4000rpm
トランスミッション 6AT
ブレーキ 前後ベンチレーテッドディスク
サスペンション 前3リンク/後5リンク
標準タイヤサイズ LT285/70R17


https://www.ramtrucks.com/


Text & Photos|アメ車MAGAZINE


最新記事


2026/09/17

C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力

クーペ

シボレー

チューニング

ハイパフォーマンスモデルであればストックのままでは飽き足らずさらなる高みを目指したくなるもの。C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力し、数値アップを楽しむ。

2026/09/14

【FANG ARMOR】アーティスト視点で生み出すラインを繋げる造形美の美学

クーペ

ダッジ

ボディワーク

東京オートサロン2026でエスカレードESVの最優秀賞と並んで、優秀賞を受賞したチャレンジャー・ジェイルブレイク。そのカスタムペイントもさることながら、ワイドボディシルエットの造形美が凄まじい!

2026/09/10

理想を求め妥協はしたくない、細かい部分も現場で確認

HOUSE

細かい部分まで自由に設計ができるジェネラルアメリカンホーム。しかし、その細かさが逆に面倒になることも…。だが鈴木さん夫婦は本当の理想の住宅を求めて妥協せず、何度も建築現場を訪れ収納の位置やサイズまで微調整していった。

2026/09/07

【1968 シボレー シェベル ワゴン】半世紀以上前のアメ車をサラッと日常使いするのが粋

ステーションワゴン

シボレー

アメ車を知れば知るほどに、旧車に興味を持つ傾向にあると以前も話したことがあるが、まさにそのセオリー通りの展開。4年前に本誌で取材したYOSUKEさんの新しい相棒を公開。

ランキング


2026/09/17

C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力

クーペ

シボレー

チューニング

ハイパフォーマンスモデルであればストックのままでは飽き足らずさらなる高みを目指したくなるもの。C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力し、数値アップを楽しむ。

2020/11/16

【コルベットヒストリー①】スポーツカーとしては不十分ながら一定の人気を獲得したC1コルベット

クーペ

シボレー

The CORVETTE HISTORY①
1953~1962 C1 CORVETTE

2026/09/07

【1968 シボレー シェベル ワゴン】半世紀以上前のアメ車をサラッと日常使いするのが粋

ステーションワゴン

シボレー

アメ車を知れば知るほどに、旧車に興味を持つ傾向にあると以前も話したことがあるが、まさにそのセオリー通りの展開。4年前に本誌で取材したYOSUKEさんの新しい相棒を公開。

2026/09/14

【FANG ARMOR】アーティスト視点で生み出すラインを繋げる造形美の美学

クーペ

ダッジ

ボディワーク

東京オートサロン2026でエスカレードESVの最優秀賞と並んで、優秀賞を受賞したチャレンジャー・ジェイルブレイク。そのカスタムペイントもさることながら、ワイドボディシルエットの造形美が凄まじい!