人気のフォードF-150ラプターへGMが放つ刺客となるのか? GMC Sierra All Terrain X
![](/cms/amemaga/uploads/2016/05/2016-GMC-Sierra-AllTerrainX-038_.jpg)
GMのフルサイズピックアップトラックにはまだそのような動きが見られていなかったのだが、今回のGMCシエラ・オールテレーンXのデビューは、そうした試みの第一歩となるものではないか。
マッチョ指向の強いオフロード・トラック
アメリカ国内において、ピックアップトラックは男子の憧れの対象である。映画「バック・ツー・ザ・フューチャー」のマーティ・マクフライを持ち出すまでもなく、今もチカラが正義というフロンティア精神が受け継がれているアメリカでは、男として生まれた者は誰もが多少なりともマッチョ指向を持っているのだ。
そうしたチカラへの指向を満足させてくれるのがピックアップトラックというわけなのだ。同じピックアップトラックでも、今熱い視線を集めているのがオフロードコンシャスなモデル。その最右翼とも言うべきなのがフォード のF-150ラプターだ。
ノーマルの状態でデザートレースにも対応できる仕様を与えられたスペシャルな存在で、フロントマスクからしてスタンダードなF-150とは明確に異なるデザインによってアピール度も満点。エンジンも足回りも最強の仕様となっていることで、唯一無二の存在として人気を集めている。
こうした状況を他のメーカーが黙って見ているわけがない。ラムブランドではすでに「レベル」と名付けられたオフロードモデルが発表されており、こちらも従来の1500とは明確に異なるフロントマスクを持っている。ラプターをターゲットにしているのは間違いない。
そんな中、GMのフルサイズピックアップトラックにはまだそのような動きが見られていなかったのだが、今回のGMC シエラ・オールテレーンXのデビューは、そうした試みの第一歩となるものではないか。ただ、今回のオールテレーンXはシエラのパッケージオプションとして設定されたものであって、ラプターやレベルのように専用のフロントマスクまで用意されたものではない。「試みの第一歩」という表現をしたのはそれが理由である。
オールテレーンXは、デナーリを除けばシエラの最上級グレードとなるSLTのクルーキャブ&4WDモデルのみをベースとして、オールテレーンパッケージとXパッケージを同時に装着したものとなる。オールテレーンパッケージのみの装着は可能だが、オールテレーンパッケージを装着せずにXパッケージのみを装着することはできない。それぞれのパッケージの内容は上のリストにまとめたので参照してほしい。これを足がかりに、GMの最強オフロードトラックが登場するのだろうか。
All Terrain Special Features
●イートン製デフロック付き4WDシステム
●Z71オフロードサスペンションパッケージ
(ランチョ・モノチューブ・ショック/大容量エアクリーナ
ー/ヒル・ディセント・コントロール/アンダーボディ・ト
ランスファー・ケース・シールド)
●リア・パーク・アシスト
●クロームアクセント付きボディ同色専用グリル
●ボディ同色前後バンパー(リアはコーナーステップ付き)
●スプレー塗装ベッドライナー
●ドライバー・インフォメーションセンターの傾斜計
“X” Package Special Features
●265/65R18SL Goodyear Wrangler DuraTrac MT
●18×8.5インチ・ブラック・アルミホイール
●スポーツ・サイド・ステップ(ブラック)
●リアデッキ・スポーツバー(LEDランプ装着可)
● LED ヘッドランプ
●パフォーマンス・エキゾースト
(5.3ℓV8エンジンをパワーアップ=355→365hp)
●ボディ同色ドアハンドル&ボディサイドモール
●室内フロアライナー
こちらはオールテレーンXのベースとなったシエラSLT。オールテレーンXにはマッドテレーンタイヤが標準装備となるが、スタンダードなシエラにはオールテレーンタイヤが標準装備される。
http://www.gmc.com
最新記事
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_45I0244.jpg)
2024/07/27
キャデラックはいかがでしょう?【キャデラック葛西/シボレー葛西】
GMの最高峰モデルに君臨するキャデラック。贅を尽くした高級ブランドというイメージが強いが、大統領専用車に採用されることから「絶対的な信頼性」も重視しているのは言うまでもない。単なるステータスではなく、アメリカの象徴と言えよう。
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7442.jpg)
2024/07/26
物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!
燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/DSC_2937.jpg)
2024/07/25
ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】
70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7249.jpg)
2024/07/24
アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ
名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。