トヨタT100はトヨタのフルサイズピックアップトラックを支えてきた

このシンプルさこそトラックらしい
もっともアメリカンスピリットを踏襲するアメ車
AMERICAN 4×4
タフでパワフルなアメリカン4×4
真の魅力を味わう時は今しかない!!
大きなエンジンに大きなボディ、タフでワイルド、たくさんの人と荷物を乗せての移動も快適、これからがアメリカン4×4最大の長所。まさにアメリカらしい世界観。今一度戯れたいアナタに贈る大特集。
TOYOTA T100

AMERICAN 4×4
フルサイズへの礎を築いた今となっては貴重なモデル
逆輸入車ブームの火付け役と言えばタンドラだが、その前身としてフルサイズ市場へと挑戦したのがT100。内外装を見渡してもシンプルな装いに好感触。
このシンプルさこそトラックらしい
タンドラが一躍脚光を浴びるようになったのは2007年モデル以降の第二世代から。米ビッグスリーのフルサイズピックアップトラックの牙城を崩すべく、ボディ&排気量を拡大して勝負を挑んだところ、それが成功してアメリカ人たちからも絶大な支持を得たわけだ。
そして2014年モデルでマイナーチェンジを実施。
内外装のデザインが見直され、よりアメリカ人のハートを鷲掴みにする洗練されたフォルムへと進化を遂げるに至った。さらに現行モデルにはあらゆるハイテクデバイスを駆使して安全性能を充実させるなど、その進化は凄まじい。
というのがここ最近におけるUSトヨタ製フルサイズピックアップトラックの経緯。ちなみに初代タンドラが登場したのは2000年モデルからだが、タンドラへとバトンタッチするまでトヨタのフルサイズピックアップトラックを支えてきたのがT100だ。しかしT100はフルサイズにしてはサイズが小振り。
しかもエンジンはV6ということでフルサイズ市場では苦戦を強いられたモデルである。初代タンドラを目にする機会も少なくなってきているなかでT100はそれこそ貴重といえる存在だが、USトヨタにめっぽう強いコロンブスに入庫したというので今回拝見することとなった。
モデルイヤーは最終型となる1998年で、グレードはSR5。エンジンは3.4ℓ/V6を搭載し、トランスミッションは4AT。そして駆動方式は4WDということでリフトアップされているのがポイント。
改めてこの年代のピックアップトラックに触れたのだが、良い意味で実にシンプル。イマドキはとにかく豪華であるため、それと比較するとあまりにもギャップがありすぎると感じたが、しかしピックアップトラックはこのくらいでいい気がするのだ、個人的には。
モデルが新しくなるにつれて、どんどんと分厚さが増しているフロントフェイスだが、この時代は薄べったいのが特徴。オーバーフェンダーもこれまた加飾のないシンプルなものを装着。テールゲートに配されたTOYOTAのロゴ。これもピックアップトラックらしいポイントのひとつ。
BFグッドリッチ・オールテレーンT/A KO2(285/70R17)にGTホイールを組み合わせたボトムスに、サスペンションはフロントはメンバーダウン、リアはブロックにてリフトアップが施される。
2.7ℓ/直4、3.0ℓ/V6、3.4ℓ/V6、3.4ℓ/V6スーパーチャージャーの4機種のエンジンをラインナップしたT100。撮影車両が搭載しているのは3.4ℓ/V6。
必要最低限の装備を配置した極めてシンプルなインパネは「質実剛健さこそがピックアップトラックの持ち味だ」と思わせる。これまたピックアップトラックらしさを漂わすモケットシートはベンチタイプ。
Thanks:コロンブス
TEL:042-332-0035HP: https://columbus-japan.com/
Photo &Text:編集部
アメ車マガジン 2018年 12月号掲載
最新記事

2025/06/20
奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】
軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18
【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい
スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

2025/06/16
クルマのサビ対策に最適な逸品、電子サビ防止装置「ラストストッパー」
集中豪雨や台風、そしていよいよ本格化する融雪剤散布シーズンの到来など、クルマにとって過酷な環境である日本。これらが原因で発生したサビはクルマにゆっくりとダメージを与えていくため、サビを発生させないことが何よりの対策だ。科学・化学的に証明された理論を応用して、サビを電子の力で抑制するのがこの「ラストストッパー」なのだ。