ブレーキトラブルの代表例である「フェード現象」もしくは「べーパーロック現象」【REFRESH PROJECT】

猛暑を何とか切り抜けたものの、そのダメージを蓄積していたみたい…
CHEVROLET TAHOE REFRESH PROJECT!!
猛暑を何とか切り抜けたものの、そのダメージを蓄積していたみたい…
再び4カ月ぶりの当企画。掲載したいのにできないジレンマと日々戦ってます(笑)。今回は夏場に感じた不具合の確認。はてさてどんな状態になっているんだろうか?
2018年も1年があっという間に終わってしまうなぁ。何だか毎年同じことを言っている気がするけれど(笑)。まぁ、それはさておき、当企画も再び4カ月ぶりの掲載。ご無沙汰している間ももちろん取材でアチコチ走り回っていたわけで、そうすると「何だか変な感じがするなぁ…」という時が多々あったりして。
ひとまず様子を見ながら乗っていたけれど、やっぱり気になったことはしっかりと確かめておかないと今後に支障をきたしかねない。
なかでも一番気になるのがブレーキで、2018年の猛暑で悲鳴を上げたみたい。とはいっても、まったく利かなくなってトラブルにまで発展したわけではないが。それでもブレーキが利かなくなったらヤバイので、まずはここを最初にチェックしておきたかったのだ。
2018年の夏はとにかく暑かったという印象だけど、そう感じていたのはどうやら人間だけではなかった様で、タホも同じ様に感じていたみたい。何しろ走っていればもの凄い熱を発するからなおさらだろう。ひとまず今回採り上げるブレーキだが、山頂で行なわれたミーティング取材を終えて下る際、あともう少しで下り終えるってところでブレーキを踏んでいるのにスルスルっと進んでしまう現象が発生。
これはまさしくブレーキトラブルの代表例である「フェード現象」もしくは「べーパーロック現象」。フェード現象はブレーキを使用しすぎることで発生する熱がパッドとローターの摩擦力を低下させる現象で、べーパーロック現象もブレーキを使用しすぎることで発生する熱によってフルードが沸騰し、それがホース内で気泡を発生させることで制動力を低下させる現象。
もちろんこういったブレーキトラブルが起きない様に普段から注意をしている。何しろただでさえ重量があるから。その時は荷物も満載していたので普段以上に気を使ってゆっくりと、しかもエンジンブレーキも使用していたにもかかわらずこういった現象に陥ったというのは、やはり猛暑も影響していることだろう。
ひとまずそのまま下るのは危険と判断。対処法としてはクルマを止めて自然冷却するしか策はなく、周りにはコンビニもない様な場所だったため寝て待つことに。数時間後に再び走りだすと回復したため、何とか自宅まで帰宅することができた。
というわけで、ブレーキ関連の一掃点検をしておこうと! まずはべーパーロック現象の要因ともなるブレーキフルードのチェック。ちなみに前回フルードを交換したのはいつだったっけ? とバックナンバーを見返したところ2015年の7月だった。
なので3年以上経過しており、見て分かるとおり真っ黒なのですぐさま交換。純正指定の規格はDOT3だが、20年以上前の指定であるため、より沸点の高いDOT4 を注入。
今度はブレーキを踏むと「キー、キー」と鳴きの出ていたリアのドラムブレーキをチェック。予想していたとおり、ドラムを外してみるとダストまみれで真っ黒。
ドラムの内側にダストが溜まっていた。ちなみにシューを交換したのもフルードと同じく3年前。
確認するとシューがだいぶすり減ってしまっている。新品と比べるとその減り具合がよく分かる。さらにシューと接するドラムの内側をチェックしてみたところ、かなりの段付きが。これは研磨するか、それとも交換か。
それに内側をよく見るとオイルが垂れているのを発見。これはアクスルシャフトオイルシールの劣化によるもの。反対側は垂れていなかったが、交換するのであれば同時が望ましい。
今回はドラムの調整だけと思っていたのだが、開けてみたら意外な事実が明らかに。やっぱり定期的なチェックは必要だと改めて実感させられた。ひとまず今回は新品パーツを用意していないので掃除だけして戻そうと思ったら予想外なことが!
シューの調整ダイヤルがすんなりと回るじゃないか。普通はカチ、カチと音を立てながら回るのに…。なんとシューを固定するワイヤーが折れていた。しかも折れた先っぽが隙間に挟まっている始末。
アイトーンカーズにて作業を行なった際は最後にオイル交換をすることがもはや決まり事の様になっている。何しろ訪れるタイミングが交換時期と重なるから。というわけで、今回注入するオイルはモービル・スーパー2000。このオイルの特長は添加剤が含まれているということ。
したがって、オイルとしての基本性能プラスαの効果が得られるとのこと。実際その走りはというと、プラスαの部分が作用してスムースなだけでなく、ダイレクト感も得られて、添加剤を含んでいない通常のタイプよりも伸びやかな走りを体感できた。
取材協力◆アイトーンカーズ
TEL:048-920-6055
HP:http://aithon.jp
■Text & Photos|アメ車MAGAZINE
アメ車マガジン 2019年 2月号掲載
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