スタイルと走りを徹底的に追求し、エアサスやホイールをワンオフ製作【デ・トマソ パンテーラ】

クーペ

OTHER

パンテーラ

SOUL OF FORD

デトマソ

アメマガ2019年6月号

1973y DE TOMASO PANTERA

SOUL OF FORD


ノーマルにこだわらず、各部を徹底的に改良!

1973y DE TOMASO PANTERA

1971年のデビュー以来、様々な改良を施され20年以上に渡り生産されたデ・トマソ パンテーラ。なぜイタリア車がここに登場するのか? と思う人も少なくないと思うが、パンテーラのパワーユニットはFORDの351クリーブランド。そう、パンテーラはアメリカンハーフと言える存在なのだ。

ビンテージカーを好む人は、大きく2つに別れる。フルノーマルにこだわる、いわゆるナンバーズマッチ派。そして、ノーマルにはこだわらず、技術の進化に合わせ機能を常に追求し続けるスタイルだ。もちろん今回紹介するパンテーラは後者で、日本中のパンテーラオーナーの駆け込み寺として名高い、リスキービジネス・岡田代表の愛車でもある。

基本的にはアメ車が好きだと語るが、ジャンルを問わず好みのクルマを手掛け続けており、パンテーラのポテンシャルを最大限に引き出した結果、現在のスタイルに到達したそう。余談だが、SNSにこのパンテーラの姿を投稿したところ、世界中から賛否両論の声が届いたとか。

1973 デ・トマソ パンテーラ、1973 DE TOMASO PANTERA

最大の特徴はフロントが106mm、リアは225mm(共に片側)ワイドとなる、オリジナルのカーボンフェンダーの装着。これにより、全幅は2004mmへと拡大。それによりリアタイヤは、335/35R17を装着している。ノーマルでも全高は1100mmだが、ライドテックのエアサスをワンオフで製作してもらい、極限の低さも追求。

ちなみにホイールもライドテックを手掛ける福岡のクルーズオリジナルで、世界に4本しかない特注品。ブレーキシステムもホイールの形状に合わせナックル部分から製作し、ドリルドスリット&ビッグキャリパーに変更。確実な制動性能も確保している。

ここまで手が加わると、さぞかし神経質なクルマなのでは? と岡田さんに聞いたところ「キチンと整備すれば普通に乗れますよ」とのこと。助手席に乗せさせて頂いたが、意外なほど視界は普通。信号待ちで、他のクルマと並んで初めてその低さを実感できるほどだ。

他車との決定的な違いは、走行中にエンジンサウンドが自分の後ろから聞こえてくることで、実に新鮮! FORDの走りのマインドを心底味わえる、究極の1台に仕上げられている。

エンジンはFORDの351(5.8ℓ)V8を搭載



1973 デ・トマソ パンテーラ、1973 DE TOMASO PANTERA

エンジンはFORDの351(5.8ℓ)V8を搭載。製造工場の地名に基づいてクリーブランドの愛称が付けられるが、アメ車の見慣れたスタイルとは異なり、8個のファンネルがむき出しとなる。その姿はまさにレーシングカーそのもの。

左右両バンクからそのまま後方に伸びるエキゾーストパイプは、ボディの中央出しという斬新なスタイルを形作る。奏でられるサウンドは、FORD GT40を彷彿とさせるような非常に甲高いもので、アメ車的なV8サウンドとはかなり異なる。

1973 デ・トマソ パンテーラ、1973 DE TOMASO PANTERA

1973 デ・トマソ パンテーラ
1973 デ・トマソ パンテーラ

通常のヘッドライトはリトラクタブル式だが、エア抜けの良さとダウンフォースを稼ぐため固定式に変更。ちなみにライト本体はムーブカスタムの物で、バイク用の広角ミラーを使用。結果的にデ・トマソのマングスタ的な雰囲気を醸し出すことに成功している。




アメリカ製のダッシュボードに変更するが、反射を防ぐためにマットクリアにペイント。計器類はすべてオートメーターに変更し、信頼性を向上させている。ミッションは5MTで、シフト手前にエアサスのコントローラーを設置する。



エアサスを下げても、きちんとステアリングが切れるようにオーバーフェンダーをデザイン。また独特なホイール形状を損なわないように、エアバルブをディスクの裏側に設置。フロントタイヤは245/40R17で、リアは335/35R17を装着。ホイールはフロント10J、リア15Jと、最新のスーパーカーに匹敵するスタイルを実現。


ノーズのトランクスペースに、エアサスタンクやユニットを設置。ライドテックのデジタル仕様で、3段階のメモリー機能も備わる。スペースが厳しく、クルーズでは開発にかなり苦労したそうだ。


Thanks:Risky Business
TEL:052-890-3206


Photo:浅井岳男
Text:空野稜
アメ車マガジン 2019年 6月号掲載


最新記事


2026/10/08

中学時代に遊んだ仲間がアメ車をキッカケに動き出す

バン

SUV

GMC

ハマー

子供の頃にいくら仲が良かったとしても、大人になるにつれて疎遠になるってことは珍しい話ではない。だが3人を再び結びつけたのはアメ車。とにかく今はこの共通の楽しみを満喫することで頭がいっぱいのようだ。

2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2026/10/01

【1970 プリムス サテライト】落ち着いた大人が嗜む、ビンテージ・モパーマッスル

クーペ

ビンテージ

プリマス

2015年に公開されたワイルドスピード「スカイミッション」でドミニクが愛用したロードランナーのようにスパルタンにカスタムするのではなく、あえてオリジナルの良さを色濃く感じさせる仕立ての良さが際立つ、品格ある一台を紹介しよう。

2026/09/28

【WEC 富士 6時間 2026】キャデラック・コルベット・マスタング、そしてグッドイヤーが挑んだ6時間の戦い

イベントレポート

WEC富士6時間耐久レース レポート

ランキング


2021/02/10

【GMC タイフーン】モンスターSUVの異名を誇る、90年代を代表するプレミアムカー!

SUV

GMC

1992 GMC TYPHOON

2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2026/09/28

【WEC 富士 6時間 2026】キャデラック・コルベット・マスタング、そしてグッドイヤーが挑んだ6時間の戦い

イベントレポート

WEC富士6時間耐久レース レポート

2026/09/21

ダッジブランド最後のラムは、ダッジ好きには希少なモデル!?【'09 ダッジ ラム ビッグホーン】

ピックアップトラック

ダッジ

足回り

2008年に第4世代にモデルチェンジしたダッジ・ラムトラックは、リア・リーフスプリングを廃止するなど劇的に乗り心地が改善されたモデル。2010年にラムはダッジから独立したブランド「Ram Trucks(ラム・トラックス)」に移り、今回の2009年型は、実質的にダッジブランド最後のラムといえる。そのモデルを6インチアップするなどフルカスタムしたのが今回のモデルだ。