匠の融合 LUXZ × ROHAN ダッジ・チャレンジャープロジェクト

コラム

ROHAN

ラグジ

匠の融合 LUXZ × ROHAN

アメマガ2020年1月号

ダッジ・チャレンジャープロジェクト

匠の融合 LUXZ × ROHAN


TOKYO AUTO SALON 2020 CHALLENGER PROJECT

ガイドライン無しで巧みに操る一発勝負の神技!

東京オートサロン2020に向けて、ラグジとローハンがコラボする、ダッジ・チャレンジャープロジェクト。その作業が遂にスタートした。グラインダータトゥ―をカスタムペイントの新たなジャンルとして確立させた第一人者であるローハン井澤氏自らが、下地処理を終えたトランクを巧みに削る姿は、もはやアーティスト!

色が入る前の素の状態のグラインダータトゥ―はかなりレア!

こちらのページで ラグジ×ローハンがコラボして東京オートサロン2020に出展すると報じてから1カ月。ちょうど東京モーターショーが開催されていたタイミングで、ローハン井澤氏の愛車インパラが会場で展示され、SEMA SHOWを目前に控えた繁忙期にもかかわらず、快く取材に応じてくれた。しかも過密スケジュールの中、撮影班が来るタイミングでグラインダータトゥーを入れてくれるという。

DSC_5220

スタッフが事前に下準備を進め、現地へ入った時には既にボンネットとトランクがブース内に。まずはトランクから作業との話でブースへ入ると、井澤氏が登場するや否や即座にメタコンディスクを持って施工が始まった。ガイドラインや構想を練りながら、長丁場の撮影になることを覚悟して向かったのだが、驚くほどのスピードで一寸の狂いも無く、トランク中央から広がる様にグラインダータトゥ―が削られていく姿に衝撃を受けたのは言うまでもない。

 

兼ねてから井澤氏のテクニックを匠の神技と何度も称賛した記事を書いてきたが、その作業シーンを取材していて改めてその神技を確信した瞬間だ。作業を終えるとすぐにスタッフが交代でブースに入り、脱脂を行なってクリア塗装で閉じる。コレは地金の長時間放置を防ぐ為で、塗膜と地金の間に生じるささくれの様な段差も最終的にはクリア塗装を複数層重ねて厚みをもたせる目的だ。最終的には段差の無いプレーンな状態へと再び研磨してひとまず終了となる。

 

次回はいよいよ企業秘密のトリック&採用する塗料の詳細が明かされる予定だ。

まずはトランクへグラインダータトゥ―を施工!

DSC_5104 DSC_5086 DSC_5132 DSC_5148

現状のデモカーは写真の通り、撮影日現地へ到着するとボンネットやバンパー類が外れた状態で、ROHAN が誇るメインメニューの一つ、グラインダータトゥ―を入れる下準備が行なわれていた。下地処理の際はサビ止め剤まで徹底的に除去しており、完全に地金になるまで専用の照明を使って念入りに処理。

DSC_5186 DSC_5191

グラインダータトゥ―に使用されるのは外径50mmのメタコンディスク。絶妙な角度で当てながらラインを削り出す為、端側のみを酷使。作業中に何度も新しい物へ交換が必須となる。トランク程度の範囲でも4.5回のペースで交換していた。

DSC_5244 DSC_5225 DSC_5230 DSC_5261 DSC_5254 DSC_5265 DSC_5271 DSC_5304 DSC_5281 DSC_5309

グラインダータトゥ―はペイントとは異なり、直接ボディを削る作業の為、やり直しが効かない一発勝負。ガイドラインは井澤氏の頭の中にあり、一寸の狂いも無く狙い通りに黙々とラインが削られていく姿は、繊細且つアーティスティックで見ていて惚れ惚れする。作業の際は専用の照明を当てて描くラインがくっきりと際立たせながら行っていた。

衝撃のボディアート、グラインダータトゥーとは

_MG_5060

光の強弱で地金の削り出したラインが絶妙な表情で見え隠れするグラインダータトゥ―。キャンディーカラーやメタル塗料で上から覆う事で通常のカスタムペイントでは惹きだせない、奥行き感と立体感のある絶妙なゴーストペイントへと導く最先端カスタムペイントワークの一つだ。


ROHAN

所在地:奈良県天理市櫟本町3520-1
TEL:0743-61-5755
HP:http://rohan-izawa.com


LUXZ

所在地:岐阜県岐阜市長森本町2-1-4
TEL:058-2593922
HP:https://luxz.jp


photo & text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 1月号掲載


最新記事


2023/12/04

色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ

クーペ

ダッジ

走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。

2023/12/01

道なき道の先の目的地へ、クルマ選びは走破性最優先!ラングラーアンリミテッドサハラ

SUV

ジープ

「Jeepとアウトドアは相性が良い」。そんな生温い話ではなく、一歩間違えれば死を覚悟して挑む過酷なクライミングに挑戦し続ける週末冒険家の藤本さん。そんな彼が愛用するラングラーが生々しくてカッコいい!

2023/11/30

半世紀を超えてもなお、ファンを魅了し続けるベビカマ

クーペ

ビンテージ

シボレー

2ℓ搭載がスタンダードになった現代版のシボレー・カマロ。決して現行モデルが物足りない訳じゃない。扱いやすさに快適性、燃費にパフォーマンスと、何を比較しても半世紀前のモデルの比じゃない。それでも魅力的に映えるカマロのファーストモデル。通称「ベビカマ」。その魅力に迫る。

2023/11/29

走りが楽しいクルマだから、潜在能力を引き出したい!【2016 チャレンジャー392スキャットパック】

クーペ

ダッジ

見せるカスタムを施したチャレンジャー数多くあるが、マッスルカーらしく走れるチャレンジャーを提案するのは、広島CARBOXがその最右翼。今回はマッスルカーの本質を楽しむ、オーナーを紹介しよう。

ランキング


2022/05/31

知名度が抜群に高いのがファースト・ジェネレーションのダッジ・チャレンジャー

クーペ

ビンテージ

1973 DODGE CHALLENGER

2019/03/27

漆黒のごとく深い艶を放つシェベル。そのコンセプトはマイアミから生まれたNEW STYLE。

クーペ

ビンテージ

シボレー

アメリカン・ヴィンテージカーの金字塔、シボレー・シェベルについてご紹介。1970年にカスタムされたシボレー・シェベルSSに焦点を当て、その特徴やアップグレードを詳細に解説する。深みのあるブラックボディ、モダンなカスタム、LS1エンジン、大型ホイール、強化ブレーキ、高度なサスペンションなど見どころ満載。

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]