威信を賭けて投入した新型シルバラードで、シェビートラックの復権を誓う

CHEVROLET SILVERADO HIGH COUNTRY
CHEVROLET SILVERADO HIGH COUNTRY
アメリカでもっとも売れているピックアップトラックは フォード・F150 。その王者の牙城を崩すべくGMが シルバラード の改良に踏み切った。新たに生まれ変わった新型シルバラードはこれまでになく威厳ある顔立ちで睨みを利かせる。
伝統的なスタイルを残しつつも、革新的なデザインで新時代を切り拓く
2018年のデトロイト・モーターショーにて披露された新型シルバラード。5年振りのフルモデルチェンジで第四世代となり、新章が開幕。グレードはワークトラック、カスタム、カスタムトレイルボス、LT、RST、LTトレイルボス、LTZ、ハイカントリーのという8つを展開する。
パワーユニットは2.7ℓターボ(310hp/348lb‐ft)、4.3ℓV6(285hp/305lb‐ft)、5.3ℓV8エコテック3(355hp/383lb‐ft)、6.2ℓV8エコテック3(420hp/460lb‐ft)の4機種をラインナップ(2020年モデルは3.0ℓデュラマックスディーゼルターボ(277hp/460lb‐ft)を追加)。
組み合すトランスミッションは、4.3ℓV6が6速AT、2.7ℓターボと5.3ℓV8が8速AT、6.2ℓV8は10速ATとなっている。さらに新型は燃料消費改善策の一環として、アルミなどの複合素材を用いることで前のモデルよりも最大さ450ポンド(204kg)軽量化を図った。
メカニカルな部分は次代に合わせて進化していくわけだが、選ぶかの基準はやはりビジュアル。新型はというと、シボレーらしい伝統的なスタイルとしつつも、フロントフェンダーにまでヘッドライト&パークシグナルを切り込ませたフロントフェイスが斬新で、とにかくクールな印象を醸し出す。
下位3グレードはグリル中央のセンターバーにシボレーロゴを刻印し、上位グレードは中央にボウタイを配したデザインとなっている。
撮影車両は最上位グレードの「ハイカントリー」で、パワーユニットにはオプションの6.2ℓ V8&10速ATを搭載しているだけでなく、内外装にもオプション装備が充実。まさに至れり尽くせりな1台がインポートされた。
2019年モデルは2.7ℓターボ、4.3ℓV6、5.3ℓV8 エコテック3、6.2ℓV8 エコテック3の4機種をラインナップ(2020年モデルは3.0ℓデュラマックスディーゼルターボを追加)するなかで、ハイカントリーのスタンダードは5.3ℓV8 エコテック3なのだが、撮影車両はアップグレードして6.2ℓV8 エコテック3(420hp/460lb-ft)が搭載されている。さらにトランスミッションは10速ATを組み合わせ、滑らかな走りを生み出す。
スナッグトップ製トノカバーが装着されたカーゴボックス。シボレーのロゴが刻印されたテールゲートは電動開閉する機能付きであるだけでなく、ボックス内はスプレーオンベッドライナーとなっているほか、12のタイダウンフックにLEDライトを備えるなど、使い勝手に優れた装備が整っている。
アシストステップがドアの開閉に合わせて自動昇降するのはもはや珍しくない機能だが、オプションのパワーリトラクタブルアシストステップは、ダッシュパネルに配列されたボタンを操作するとアシストステップがカーゴボックス側にスライドしてアクセスしやすくする機能を備える。
ハイカントリーのスタンダードは、20インチのマシーンフェイスホイールに275/60R20のオールテレーンタイヤが組み合わさる。
洗練された快適な空間を演出した新型シルバラードのインテリア。シボレーインフォテインメントシステムを内蔵した8インチのタッチスクリーンには、アップルカープレイやアンドロイドオートを備えているためスマホとの連動が可能。さらにはワイヤレスでスマホの充電を可能とする機能まで備え、まさに至れり尽くせり。
ジェットブラック&アンバーを組み合わせたレザーシート。フロントはバケットタイプとなっており、ヒーター&クーラー機能を備える。リアシートはヒーターのみ。収納スペースはリアシート下部にだけでなく、背もたれの中央部にも設けられているため、乱雑になりがちな車内も綺麗に整頓ができる。
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PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 1月号掲載
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