ラムの先祖であるDシリーズ、70'sなカラースキムもGood!

1978 Dodge D100 Utiline
不動のDODGE ダッジの魂に魅了される
1978 Dodge D100 Utiline
現在では単独のブランドとして独立したラムトラック血統のDシリーズを代表する78年型ユーティーライン。黄金期ならではの専用カラースキムをまとった現役ワークホースな佇まいが雰囲気があってとてもいい。
均整のとれたフレンドリーなデザインの第三世代
フルサイズのクラシックトラックの人気が急上昇中の近年では、メジャーなシェビー/GMCのC10の中でもニッチな存在だったモデルイヤーや、ホビーのフィールドではマイナーだったフォード車も含め注目度が高まっている。そんな中、ダッジのDシリーズも、今まで以上に注目度が高まっている。そんな中、GM、フォードに比べてブランドに対するアドバンテージの強いMOPARファンであったり、特定のこだわりを持ったオーナーに支持されているのがDシリーズだ。
61年からラインナップするDシリーズは、アクの強いデザインとあって、GM、フォードに対してかなりマイナーな存在。しかし、モデルチェンジを受けて第三世代となる72年型からは、丸みを帯びたラインを基調に、全体的に均整のとれたフレンドリーなデザインで人気がある。特に、78~79年型は、大ブレイクしたカスタムVANと連動して、メーカー純正のカスタムパッケージをラインナップ。『アダルト トイズ』のタイトルで、D100トラックをベースにしたリトルレッドエクスプレス、ワーロック、マッチョパワーワゴン、アドベンチャーなどなど、数多くのスペシャルモデルをリリースしている。
この個体も、当時のトレンドを反映する純正カラースキムをまとった仕様。ピックアップの原点であるいわゆるステップサイドだが、ダッジでは「ユーティーライン」のネーミング。年代やこれまでの使用状況を物語るかのようなやさぐれた状態だが、そんな状態も含めて、このモデルのキャラクターにマッチしていて、魅力につながっている。
全体的に丸みを帯びたデザインなだけに、“ユーティーライン”(ステップサイド)が実によく似合う。当時のストリートマシンのトレンドが露骨に現れたカラーリングと、錆によるダメージも相性が良く、古着にも通じる風合いがある。
エクステリアにマッチしたブルーを基調にしたインテリア。シートはダメージがあるためサラペでカバー。ダッシュのウッドの化粧やシートに置かれたコンソールボックスは、オーナーがDIYしたもの。
170ciの直6エンジンがスタンダードだが、この個体はV8ではスタンダードの318ciを搭載。トランスミッションは3速ATで、コラムシフト限定。エンジン出力は159hp程度ながら、思いのほか軽快に走る。
8本スポークのスチールホイールは、往年のVAN、トラック、SUVでは定番中の定番。白でペイントしたスタイルがお約束。定番のBFGタイヤのサイズは、F:235/70R15、R:275/60R15。
PHOTO & TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
最新記事

2025/07/03
キチンと整備すれば普通に走る!カスタムすればもっと楽しめる!【東海カーズ】
ビンテージカーって乗りこなすの大変なんでしょ!? と多くの人が思うだろう。もちろん現代車の様な扱いはできないが、付き合い方やメンテ、さらにはカスタムすれば普通に乗れちゃいますよ♪

2025/07/01
【インフィニティQX56】手頃な価格で購入できるプレミアムSUV
90年代を中心に高品質な車両を扱うガレージジョーカーだが、近年は2000年代の車両も多く扱う。今回紹介する08年型インフィニティ・QX56もその一台で、手頃な価格で乗れるプレミアムSUVとして注目だ。

2025/06/27
当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ
ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2025/06/25
【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様
映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。