遠出からサーフトリップまでラムバンが大活躍!

バン

ダッジ

不動のDODGE

ラムバン

アメマガ2020年3月号

1996y DODGE RAM VAN

不動のDODGE ダッジの魂に魅了される


1996y DODGE RAM VAN

ラフに乗りこなすのがリアルなキャルスタイル!

兵庫県の明石市で自ら建物をDIYで建てて学生の頃から憧れ続けたカリフォルニアの雰囲気を再現。そこにこだわりのアメ車を多数コレクションして時間を見つけては自身でカジュアルなレストア作業を楽しむSUBARU氏。そんな彼がラムバンに魅せられた理由を紐解いていこう。


何事も完ぺきを求めすぎてはいけない。分かっていてもついつい求めてしまいがちである。しかし不思議なもので、あえてエイジング加工を施してアンティークに魅せた家具が高値で売れたり、わざわざデニムをウォッシュ加工したり、破れたクラッシュドジーンズが持て囃されたり、辺りを見渡せば意外と完璧じゃない方がしっくりくるモノで溢れている。


紹介するSUBARU氏のラムバンは、まさにクラッシュドジーンズにリペアを施したかの様な味わい深い印象で、いかにも綺麗に洗車して磨き上げた様な形跡のないナチュラルな佇まいが実に好印象。


話を伺うと、元々はハーレーショップのパッセンジャーカーとしてパネル版ならではの積載性でバイクの積み込みから大型パーツの配達など、パネルバンらしく使い込まれていたモノを譲ってもらい、自身のライフスタイルに合う様にホームセンターで資材を購入してはDIYでリフォームするが如く、寸法を測ってフロアや屋根を製作。


サーフトリップでの仮眠をいかに快適にこなすかをテーマにしており、サーフボードをたくさん積める様に足を固定してベッド下収納容量を多くとるなど、とにかく趣味をとことん楽しめる工夫を凝らしたインテリアが際立つ。

1996y DODGE RAM VAN 1996y DODGE RAM VAN

それに反して実業家の先輩たちから「所有すべきだ!」と勧められて購入したハーレーは、二輪のカスタムショーにでも出せそうなレベルのハイクォリティー。しかし肝心の大型免許がなくて後々取得に励むなど、インスピレーションを大事にする性格は時に大胆な行動に出てしまうのが悩みの種。しかしそれが結果として後々の出会いやビジネスのキッカケを招くことも、彼は感覚で理解している。高価なステーキを食べたこともない人が安いお肉でも美味しいと言うと説得力に欠けるが、高価で煌びやかなカスタムハーレーを所有していて、それでも「ラムバンな気分なんですよ!」と聞くと妙に納得する。完璧な物を持ち、そこで満たされない何かを見つける鍵は、ほんのりラットなラムバンに隠されているのかもしれない。

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一人で乗っている時にエアコンの効きを少しでも良くしたいと工夫して取り付けた即席カーテン、少し破れや擦れが目立ち始めた運転席上の内張り。ホームセンター御用達のカーペット材や木目剥き出しのパネル。のこぎりで切りっぱなしの処理に発泡スチロールを敷き詰めた断熱材など、とにかく仕上りのクォリティーよりも実用性重視と言った仕立ては特筆物。

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関西近郊のサーフポイントはもちろん、四国や鳥取県、千葉県など仕事の都合さえつけば、波の上がっているポイントを目指してどこへでも遠征するサーフィンスタイル。時には愛犬のD君を連れて一緒に砂浜を走らせたり、家族総出で横になって4人で車中泊を楽しんだり、パネルバンならカーテンなど不要でプライバシーもしっかりと確保できるので、寝る場所を選ばず快適にどこでも寝れるところも魅力の一つ。

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中古のコンテナを2基購入して補修を重ねつつ、L字にレイアウトして屋根を作り、そこからウッドデッキへと拡張させていった明石のカリフォルニア、通称“ 明石フォルニア” の名で親しまれる「D STYLE」。さら地の状態からコツコツとDIYで作り、敷地内ではSUBARU氏自ら修理、全塗装など完ぺきを求めず、それでいて快適に日常の足として背伸びせずに乗れるレストアベースのコレクションがズラリ。2020年から毎週金曜日の夜はホットドッグなどのフードとドリンクが楽しめる飲食事業も開始するそうなので、気になる方は気軽に足を運んでみてはいかがだろう。

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ちなみに建物うしろにはちょっとした畑のスペースがあり、そこではオーガニックな無農薬野菜を栽培。仲の良いお客さんには採れたてのフレッシュな野菜を即席で引っこ抜き、土の付いた状態のまま奉仕してくれることも。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載


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