-フリースタイルで行こう- #09 オリジナルアウトローレーサー:ビッグレッド

#09 オリジナルアウトローレーサー:ビッグレッド
-フリースタイルで行こう-
-フリースタイルで行こう-
#09 オリジナルアウトローレーサー:ビッグレッド
プロツーリングのアイコンであり、総合的に高い運動性能を持つ最速&最強のアウトローロードレーサーである伝説的なカマロのダイキャストモデルがリリースされた。ありとあらゆる走行イベントやレースに参戦し、実際のポテンシャルの高さを、四半世紀にわたって証明し続けているカリスマカーに迫ることにしよう!
アメ車のポテンシャル&素質の高さを証明する個体として世界中のアメ車ファンから支持されているビッグレッド
ホットロッド やマッスルカーのファンであれば、まず知っているであろう有名車、「ビッグレッド」の1/18スケールのダイキャストモデルがリリースされました! アメリカではかなり広い範囲で知られている伝説的な個体なのです。「プロツーリング」のアイコンであり、総合的に高い運動性能を持つ最速&最強のアウトローロードレーサー! ありとあらゆる走行イベントやレースに参戦し、実際のポテンシャルの高さを、四半世紀にわたって証明し続けているのです。
D・ゴットリーブと息子のRJによって1987年に構築。ストックカーの手法を用いて、チューブフレームを導入しながらも、ボディは全てスチール製の69年型カマロのストック状態を保持しているのがポイント!それまでのマッスルカーにおけるモディファイといえば、ドラッグレースがメインだったため、NHRAにおけるストックボディ車最強である、プロストックをストリートカーに落とし込んだ「プロストリート」がとにかく人気。
マッスルカーというネーミングに現れているように、総合的な運動性能よりも、一直線での短距離でのタイム(速さ)に特化した、マッシブなパワーとF:スキニー&R:ファットなタイヤの組み合わせが特徴。そんな中で「ビッグレッド」は、4輪ともにワイドトレッドなタイヤのセットアップ、大系ローターのハイパワーブレーキ、そして、BBS製のホイールを装着したロードレース的アプローチが特徴。
1990年のロード&トラック誌が企画したスピードチャレンジでは、ツインターボのテスタロッサやACコブラなどのスーパーマシンたちを打ち負かして時速203マイル(326km/h)の最高速をマーク。クラッシックな箱型クーペのスチールボディ車にして、有数のスーパーカーを凌ぐ速さのストリートカーとして、一気に有名車となったのでした。
そうしたGTカー的なアプローチから、プロストリートに対して、プロツーリングという新たなスタイルが確立。以降「ビッグレッド」のフォロワー的なプロツーリングがマッスルカーにおけるメインストリームとなった次第。ビッグレッドを知った90年代初頭の時点では、クラッシックなアメ車にBBSホイールの装着が新鮮!という程度の印象でしたが、その目的と実際の実力を知れば知るほど、好みを超越してリスペクトなのです!69年型カマロのカッコ良さや、クラッシックなアメ車のポテンシャル&素質の高さを証明する個体として、世界中のアメ車ファンから支持されているのです。この個体の存在を知らない方は、ネット上の動画なをチェックするべきですよ!
ストリートカーの頂点として世界的に有名な個体。ネバダ州の318号線の140kmの距離で行なわれる公道レースでは、ストックのスチールボディ車ながら、平均速度199mph(320km/h) で走破!!ボンネビルソルトフラッツでのスピードトライアルでは、なんと258.6mph(415km/h) をマーク!!!そのほか、ヒルクライムなど、様々なロードレースに参戦。アクシデントで炎上したこともあったが、約30年に渡って活動し続けている点でもリスペクトなのです!
1/18 scale gmp:BIG RED 1969 CHEVROLET CAMARO
かつてハイクオリティダイキャストモデルをリリースしていたgmp 社だが、現在はグリーンライト社の一ブランドとして展開。そのgmpから世界限定1050個でリリースされたビッグレッド:1969カマロ。ダイキャストモデルならではの重厚感と重量感を持ち、誰が見てもカッコイイと思えるハイディテール。伝説的マシンの細部まで再現された超オススメモデルだ。価格は2万円前後と高額だが、その価値は十分にあるぞ!
www.greenlightcollectibles.com
★石橋秀樹 アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
最新記事

2023/09/29
アメ車と、仲間と戯れる、最高の空間を手に入れた夫婦
夫婦でそれぞれクルマを所有しているのは珍しいことではないけれど、それが共にアメ車となれば話は別。さらにガレージ、アメ車が10台以上止められる広い敷地、これはもうアメ車乗りの理想形が詰まっている!

2023/09/28
汚して使い倒してこそが、トラック(シルバラード)の正当な乗り方!
アメ車のことはまったく知らなくても、乗り出したことでどっぷりとハマるなんていうパターンはよくある。紹介する小野さんもそのひとりで、シルバラードに乗り出してからは充実したアメ車ライフを過ごしている。

2023/09/27
やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ
それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。

2023/09/26
【グランドワゴニア / ラングラールビコン】392ciのV8を搭載する、正反対なキャラクター!
ここ数年、アメ車にもエンジンのダウンサイジング化の波が押し寄せている。だが、そんな時代の流れに抗うかのように登場した、ラングラールビコン392とグランドワゴニア。エンジンこそ同じだが、まったく異なる2台を紹介しよう。