キチンと整備すれば普通に走る!カスタムすればもっと楽しめる!【東海カーズ】

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アメマガ2025年6月号

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ビンテージカーって乗りこなすの大変なんでしょ!? と多くの人が思うだろう。もちろん現代車の様な扱いはできないが、付き合い方やメンテ、さらにはカスタムすれば普通に乗れちゃいますよ♪

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いつまでも走り続けていたい!

1967 Chevrolet Camaro
1967 Chevrolet Chevelle SS

マッスルカーの醍醐味は、兎にも角にも大排気量エンジン。そこから発せられるサウンドや空気が震える圧は、二次元では絶対に伝わらない。60~70年代のマッスルカーが搭載するオリジナルユニットは基本的にキャブレター仕様。67年型のこのカマロも元々はキャブレターユニットが搭載されていたわけだが、それをインジェクターユニットへと載せ替えている。 

エクステリアからは「アタシ、タダ者じゃないわよ」的な雰囲気を漂わせるが、いざ走らせると驚くほど乗りやすい。エンジンはLS1に変更することでイグニッション化し、パワステやブレーキも四輪ディスクに変更。フロントのサスペンションアームは中空化で剛性アップと軽量化を実現。ミッションは6MTとなり、極太なトルクのおかげで3rdギヤからでも易々と強烈な加速が楽しめる。ステアリングフィールも非常にダイレクト&クイックで、良い意味で60年代のマッスルカーとは思えない。 唯一の難点は五十肩とう爆弾を抱えた身でのシフト操作。もっと早くこのカマロに出会っていたら、この走りを思いっきり堪能できたことだろう…。そう、いつか乗りたいと思っても、体がついてこない日が訪れる。まさに善は急げ! だ。

ちなみに東海カーズの細井さん曰く「キャブレターだろうと、インジェクションだろうと、しっかりとメンテしていれば普通に乗れるので、気負う必要は一切ないです。どちらを選ぶかはユーザーさん次第」とのこと。

 

今回のカマロとシェベルは、どちらも1967年型。徹底的にカスタムされたカマロに対し、このシェベルは350のOHVエンジンのまま。内外装は非常に美しくレストアされているが、東海カーズのクルマたちは、見た目の美しさだけでなくクルマとしての走りも決して疎かにしていない。350エンジンは一発で始動するし、4AT化しているので細井さんは「普通に乗れるよ♪」と言っていたのも納得。

50年以上前のクルマだからステアリングの遊びは少々あるが、交差点やコーナリング時にはしっかりとした手応えが伝わってくる。サスペンションアームを変更してアライメントの適正化を行なっているが、ほかはオリジナルのまま。細井さんは「古いクルマでもキチンと整備をしていれば問題なく走れるよ!」とのこと。

エクステリアはタイヤ&ホイールを16インチ化し、ヘッドライトバルブのみLEDに変更。ATなので非常にリラックスした気分でクルージングを満喫できる。カマロと比較するのも変な話だが、のんびりとハイウェイを流して出かけるのならシェベルがオススメ。カマロだと流す運転では我慢できなくなってしまい、どうしても「攻めた」走りをしてしまいそうになる。

 

ちなみに細井さんに今回のクルマたちは少々軟弱では? と聞いたところ「俺も50歳をとっくに過ぎたし、最近はこういう快適な仕様もアリだね」とも。新しいことを始めるのに遅すぎることはないし、今こそマッスルに乗ってみよう。

1967 シボレー カマロ

ホイールサイズは20インチをチョイス。フロントサスはWウィッシュボーンのままだが、車高調とアームの変更を実施。足回りの剛性感が非常に高められており、ステアリング操作に対してダイレクトな反応が心地良い。

インパネはオリジナルのままだがメーター本体は変更。ちなみにフロントのスピーカーは設置場所の問題で、センターコンソール側に設置。シートはレカロがベースでヘッドレストを撤去し、クルマとのテイストを合わせる。

エンジンはLS1型V8を搭載。パワステの強化、ドリルドスリットローターと、走りの性能には一切妥協が見られない。

1967 シボレー シェベルSS

カマロ同様に、フロントサスは車高調とアームを交換。ホイールは17インチにサイズアップを実施。フロントブレーキのみウィルウッドに変更。通常使用ではまったく問題ないが、カマロの制動力を体感するともう少し強化したいかも。

ステアリングコラムには大きめのタコメーターを追加。また助手席側には水温計と油圧計も装備。エンジンは350のV8で大容量のアルミラジエター&電動ファンを装備、夏でも安心して乗れる安定性を実現している。もちろんエアコンも装備しており、365日いつでも気軽に乗れる仕様だと断言しよう。


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン2025年6月号掲載


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