-フリースタイルで行こう- #30 ケバさ漂う70's アメリカンのアイコン

コラム

アメマガ2022年12月号

フリースタイルで行こう

#30 ケバさ漂う70's アメリカンのアイコン

-フリースタイルで行こう-


-フリースタイルで行こう-
#30 ケバさ漂う70's アメリカンのアイコン

ブラックボディにゴールドの火の鳥をあしらったカラースキムは、ラグジュアリーにして「ケバさ」が漂う70'sアメリカンのアイコン。今回はポンティアック・ファイヤーバードに代表されるフードデカール車をフィーチャーするぞ!

ブラックのボディにデカデカとあしらわれたゴールドの火の鳥、グラフィックのインパクトの高いビジュアルがアメリカらしい

往年のアメ車の魅力というと、何はなくとも大排気量V8エンジンによるパフォーマンス。メジャーで平均的な中型車に搭載したマッスルパッケージは、同時期のヨーロッパ製のスーパーカーよりもパワフルにも関わらず、価格帯にしろメンテナンス面でもフレンドリーなのがアメリカ的で最高。しかしながら、排気ガス規制の制定によって、70年型を頂点に衰退してしまったのでした…。

 

そんなわけで、マッスル系統のモデル達は、それまでのハイパフォーマンスからラグジュアリー指向にシフトチェンジ。クルマとしての基本的な部分はそのままで、エンジン出力が低下しただけでは全く魅力が無いので、快適装備を充実させながら、内外装で分かりやすくアピールするあたりがまたアメリカ的で愛せます。

 

その代表的な存在なのが、お馴染みの「ファイヤーバード」。カマロの兄弟車としてポンティアックを代表する人気モデル。最上級版のTrans-Amはとりわけ人気が高く、特に日本国内ではファイヤーバードのグレードとしてではなく〝トランザム〟がモデル名だと思っている人もいるほど象徴的な存在。

 

その人気のきっかっけとなっているのは、パフォーマンスありきの初代よりも、『トランザム7000(Smokey and the Bandit)』の劇中車として登場する角形4灯式が採用された1977年型のトランザム。何はなくともブラックのボディにデカデカとあしらわれたゴールドの火の鳥グラフィックによるインパクトの高いビジュアルがポイント。当時としてはメチャクチャにイケてるアメリカンなトレンドとなったのでした。

 

ファイヤーバードを象徴するその黒/金のカラースキム自体は、第二世代初期の時点で採用されていたものの、マイナーチェンジを受けた77年型の方が、そのスタイリングとマッチして素敵です。

 

それと同時に、当時のモーター系トレンドにおいて黒ベースに金のカラースキムや、フードにファイヤーバード風のグラフィックというスタイルが一大トレンドとなっていました。

 

同じGMの78年型エルカミーノの〝Black Night〟は完全にトランザムのパクリといったデザインだったり、他社ではマスタングⅡの〝King Cobra〟、ジープではCJ-7やチェロキーにおける〝Golden Eagle〟をはじめ、とにかく同等のカラースキムが日本車、ヨーロッパ車、レースカーからカスタムカー、それに連動したモデルカーやダイキャストまで、一般的に浸透するほどの大人気でした。

 

歴代ファイヤーバードにおいて自分のファイバリットは74年型なのですが、純正の黒/金カラースキムという点では79年型が好み。当時10代だった自分としては、おっかないお兄さんが好むスタイルというイメージでしたが、時代を反映するトレンドの一つとして今こそ魅力を感じてしまいます!

 

とはいえ、現在ではワールドワイドなコレクタブルカーで手が届かないので、デスクトップで楽しんでいる感じ♪

ファイヤーバードがつくったフードデカールのトレンドにマスタングやジープもパクった?!

1/18 GREENLiGHT
1978 FORD MUSTANG Ⅱ KING COBRA

パワーダウンを余儀なくされた第二世代マスタング。パフォーマンスが下がった分、見た目のインパクト増を目指して登場した「キングコブラ」。グリーンライト社が1/18スケールダイキャストとしてモデル化。各部開閉機構あり。

1/18 MODEL CAR GROUP
1978 Jeep CJ-7

70年代になるとジープも派手なアピアランスとしたグレードが目立つようになった。こちらのゴールデンイーグルをはじめ、ラレードやレネゲードなど、それぞれに個性的なディテールとなっていた。1/18スケールダイキャストでは、ドイツのメーカーのMCG(モデルカーグループ)がゴールデンイーグルをはじめ3つのグレードのCJ-7をリリース。開閉ギミックはオミットされているが、リーズナブルプライスが魅力。

1/18 ERTL
1973 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM

往年のアーテルが展開していたアメリカンマッスルシリーズの73年型トランザム。こちらは通常仕様とは異なり「カスタムエディション」としてブラックボディにゴールドデカール&ホイールとなっている。カラーもイカすが、車高スタンスなどもナイスなダイヤストだ。

1/18 ROAD Signature
1979 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM

こちらは香港のヤトミン社がロードシグネチャーブランドからリリースしたビッグマスクの79年型トランザム。ボンネットおよび左右ドアは開閉するが、なぜかトランクは開閉しない…。ディテールは何だかおしい感じなのだが、雰囲気を楽しみたいかな。

1/18 Smokey and the Bandit 1 & 2

映画「トランザム7000」の劇中車。手前は1作目のイーグルマスクでアーテル製。奥はグリーンライト製の2作目のビッグマスク。どちらもファン垂涎のマストアイテムだぞ!

1/18 ACME
1967 PONTIAC FIREBIRD

初代ファイヤーバードには69年になるまでトランザムグレードは存在せず、トランザムスペシャルカラーは本来存在していない。こちらのACME製ダイヤストは、1stファイヤーバードロゴを使用しブラック&ゴールドで「バンディット」をオマージュした仕様なのだ。

1/18 auto world
1977 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM

もっともブラック&ゴールドが似合うイーグルマスクのトランザム。アーテルが以前モデル化したものをオートワールドがリファインしてリリースしたダイキャストモデル。ブラックボディに対してタンのインテリアがいかにもアメ車的なグッドなのです。

1/18 GREENLiGHT
1988 PONTIAC FIREBIRD TRANS AM GTA

グリーンライトからリリースされた3rdジェネレーション88年型トランザムGTA。2ndファイヤーバードのフードデカールをあしらった特別仕様。これはなかなか入手困難!


★石橋秀樹:アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメカルに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。


アメ車マガジン 2022年12月号掲載


最新記事


2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2026/10/01

【1970 プリムス サテライト】落ち着いた大人が嗜む、ビンテージ・モパーマッスル

クーペ

ビンテージ

プリマス

2015年に公開されたワイルドスピード「スカイミッション」でドミニクが愛用したロードランナーのようにスパルタンにカスタムするのではなく、あえてオリジナルの良さを色濃く感じさせる仕立ての良さが際立つ、品格ある一台を紹介しよう。

2026/09/28

【WEC 富士 6時間 2026】キャデラック・コルベット・マスタング、そしてグッドイヤーが挑んだ6時間の戦い

イベントレポート

WEC富士6時間耐久レース レポート

2026/09/28

【1964 シボレー インパラ SS】イベントでインパラを見て一瞬にして心を奪われた

オープン

シボレー

愛車を大切にしている人は数多い。毎日洗車を欠かさない人、エンジンフードを開けてチェックを欠かさない人など様々だが、紹介するケイさんもその内の一人。ビルトインガレージを建てて室内から愛車を眺めるのを日課としている。

ランキング


2026/10/05

高速走行中にエンジンが激しく振動、もしかしてミスファイアしてるかも?【デュランゴをもう一度楽しもう】

メンテナンス

コラム

1999年型のデュランゴを手放して早3年。実はその後、誌面には公に登場していなかったけど2012年型デュランゴを購入していた編集部カズ。というわけで初お披露目(?)のデュランゴだけど、エンジンチェックランプが点灯です。埼玉のスカイオートで原因を見てもらう!

2021/02/10

【GMC タイフーン】モンスターSUVの異名を誇る、90年代を代表するプレミアムカー!

SUV

GMC

1992 GMC TYPHOON

2026/10/01

【1970 プリムス サテライト】落ち着いた大人が嗜む、ビンテージ・モパーマッスル

クーペ

ビンテージ

プリマス

2015年に公開されたワイルドスピード「スカイミッション」でドミニクが愛用したロードランナーのようにスパルタンにカスタムするのではなく、あえてオリジナルの良さを色濃く感じさせる仕立ての良さが際立つ、品格ある一台を紹介しよう。

2026/09/17

C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力

クーペ

シボレー

チューニング

ハイパフォーマンスモデルであればストックのままでは飽き足らずさらなる高みを目指したくなるもの。C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力し、数値アップを楽しむ。