フルEVに続いて、今度はV8!!最強、最速ラングラー降臨
2021 JEEP WRANGLER RUBICON 392
NEW MODEL INFORMATION 2021 JEEP WRANGLER RUBICON 392
2025年までには、全車ハイブリッド化を進めると喧伝している「Jeep」。事実、2020年12月にはラングラーのハイブリッドモデル「4xe」もリリースされるが、一方、こんなハイパフォーマンスモデルも発表された。そう、6.4L V8搭載モデルなのだ!
470hp&65kg‐m!ラングラー初のV8モデル
全世界的なムーブメントになっている自動車のエコ化。我らがアメ車も近年はエコブーストだ、EVだと、かつての〝大排気量〟エンジンの面影は薄れる一方。あのJeepシリーズでさえ、2025年までには全車、EV化あるいはハイブリッド化を進めると発表されている。
たとえば人気のラングラー・シリーズも、クリーンディーゼル車や、この12月にはプラグインハイブリッドモデルである「4xe」もリリース。レネゲードにいたってはすでに日本国内でも4xeモデルがリリースされた。

ところが、凄いニュースがアメリカから届けられた。なんと、ラングラーに392(6.4L)V8 HEMIエンジンを搭載したモデルが追加された、というのだ。Jeepの目指すところはエコなのか?それともハイパフォーマンスなのか?それとも全車がハイブリッド化する前の打ち上げ花火なのか? 詳細ははっきりしないが、ともあれ、ラングラーにとっては悲願だったV8エンジン。直系JeepとしてはCJシリーズ以来の搭載だ。
リリースは年明け早々、2021年1月とのこと。 V8搭載モデルは「RUBICON 392」と称される。4ドアロングのアンリミテッドに470hp&470lb‐ft(65kg‐m)の強烈なスペックの心臓を搭載。0→60マイルはわずか4.5秒、ゼロヨンも2トンオーバーの巨体をたったの13秒で走らせてしまう。こりゃ、とんでもないモンスターだ!

ただ、RUBICONではあるものの、トランスファはフルタイム式のセレクトラック4WD(つまりローレンジギア比は2.72)、ファイナル比も3.73と、通常のルビコンより高めだ。フロントのスウェイバーディスコネクトと前後デフロックは装備されているが、このスペックなら、RUBICONではなく、いっそ〝SRT8〟という車名のほうが、しっくりくる気もするのだが。


インテリア装備は“上質” の一言。より進化したUconnect4Cシステムは8.4インチモニターを採用。ディスプレイも従来より一変している。シートはレザー地で、ブロンズのステッチ入り。ステアリング部分には8速ATのパドルシフトも搭載された。もちろん乗車定員は5名となっている。

RUBICON 392では従来モデルとは異なるデザインのフードを採用。センターに大きなスクープを設けているが、これはエンジンの冷却効率を向上させるためのもの。もちろんここから採り入れられたエアは吸気されるわけではないので、ウェットコンディションを走る際も水を吸い込んでしまうことはない。
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マフラーは左右、それぞれデュアル出しの、計4本テール。V8 HEMIということで、エキゾースト音はかなりイケてるのだが、少々ノイジー?そのため、スイッチで音量を変更できる“デュアルモード・エキゾースト”システムが採用されている。自宅周辺では静かに、爽快に走りたい時はV8サウンドを!
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RUBICONとしてはギア比は従来型より相対的に高まっているが、そこは強烈な低速トルクで乗り切れ、ということか?もちろん前後デフロックやフロントのスウェイバー解除機能は備えているので、長大なサスペンションストロークを稼ぎながらのオフロード走破性は、シリーズ最強のレベルだ。

タイヤはBFグッドリッチA/TのLT285/70R17(33インチ)を採用。従来のRUBICON モデルと同様だ。オプションで同サイズのFALKEN M/T も選べる。このパワーならロードゴーイングなオンロードスポーツタイヤでもよかったかも……。ホイールは新デザインの専用タイプ。これはイカす!


ラングラーとしては初めての搭載となるV8。MOPARではおなじみのHEMIエンジンだが、最大排気量を持つ6.4L(392)が採用された。8速ATとの組み合わせで470hp/6000rpm&470lbft(65.0kg-m)/4300rpmを発揮する。4WDシステムはSelec-Trac式、4WDオート/4WDハイ/4WDローのポジションを持つが、ローレンジは従来RUBICONの4.00に対し、ハイギアードな2.72という設定となる。
Rubicon 392 with Jeep Performance Parts




RUBICON 392は実際、強烈なエンジンは搭載されるものの、4ドアモデルのみ、AT仕様のみ、ギア比も全体に高め……ということで、オフロードファンにはあまりアピールしないかも? むしろロードゴーイングなMOPARのスペシャルモデル「SRT8」の名を冠したほうがよかったのではないか?また日本に正規で販売されるのか、販売されるとしたら車両価格はいくらになるのか?気になるところではある。それと、JLオーナーであるレポーターには、ハーフドアの設定も興味深いものがある。
PHOTO:FCA
TEXT:高坂義信
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載
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