-フリースタイルで行こう- #14 TPOでクルマを変える贅沢 アメリカ式な石橋的カーライフ

コラム

フリースタイルで行こう

アメマガ2021年6月号

#14 TPOでクルマを変える贅沢 アメリカ式な石橋的カーライフ

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#14 TPOでクルマを変える贅沢 アメリカ式な石橋的カーライフ

Hideki Ishibashi's Freestyle Hotrod Carlife.

重度のアメリカ文化依存症の石橋氏にとってアメ車はもっとも重要な存在。ただし「アメリカ製」であることに限定しているわけではなく、「アメリカ式」であることが重要。今回はアメリカ式にこだわる石橋氏のプライベートなカーライフに迫ることにする。一人で4台体制という贅沢でフリースタイルな石橋的カーライフのキモとは?

これまでに様々なアメ車を乗り継いだけれどアメ車であることよりも「アメリカ式」が重要

アメ車マガジン読者の皆さんは、アメ車ファンで間違いないですよね?! ちなみに自分の場合はチョット違ってまして、アメ車であることよりも、「アメリカ式」であることこそが重要だったりします!

 

例えば、排ガス規制以前のマッスルカーであれば、ストック状態で十分過ぎるくらいアメリカンですし、そのキャラクターを更に突き進めてドラッグレース向けにモディファイしたものなどは、完全にアメリカンでたまりません!しかし、エコノミーをテーマにした80年代の中途半端なモデルなどは、アメ車らしさが損なわれて魅力が低いのです。それと比べたら、チープな日本車であっても、アメリカンV8に換装したプロストリート車や、VWの空冷ビートルをドラッグマシン仕立てにした「キャルルック」などは、猛烈にアメリカンだったりします。

IMG_9061

幼少期からアメリカ依存症を患っている自分としては、そんなアメリカ車以外のモデルによるアメリカ式アレンジにこそ、アメリカを感じてシビレてしまうのです。そのため、最初の愛車として憧れたのも、実はアメ車ではなく、西海岸でアレンジされたキャルルックのVWや、当時横浜にオープンしたムーンアイズがプロデュースした、日本車ベースのアメリカンなカスタム車両だったのです。しかし、いずれもカスタムに予算がかけられており、当時の自分にはなかなか手が届かない存在だったのです。

 

そんな中、マッスルカーは単なる中古車な時代で、中でもビッグブロック車こそ大排気量ゆえに税金が高額なため、数十万円で選べる状態でした。今と違って単にマイナーだったプリマス車などは、とりわけ安価だったので、ビッグブロック車ばかり乗り継いだのでした。Moparマッスルはアメリカでも過小評価されていたので、ビッグブロックのマニュアル車を並行輸入しても、100万円台で十分乗り出せたのです。

 

そんなわけで、71ロードランナー6パック仕様、68GTX、70クーダ仕様440、70クーダ383マニュアルなどなど、今ではとても手がとどどかない存在のMoparマッスルたちを乗り継ぎながらも、メジャーな69シェベル、64C2コルベット・クーペや70マーベリック、72ランチェロ、37セダンといったフォード車まで、アメ車歴はワイドバンド。それと同時に、日本車のピックアップ、ワゴン、バンをカルフォルニアスタイルにアレンジしたり、ドラッグマシンに仕立てた空冷ビートルなども交えて乗り継いでいます。

1941 Willys Pickup

現在は4台体制ですが、アメ車は唯一41ウィリス・ピックアップ。ドラッグマシンとしてアレンジしてこそ魅力が発揮されるモデルなだけに、足回りをアレンジしてスキニー&ファットなタイヤを収めました。大好きな70年代を意識したサイン&ピンストライプによって、猛烈にアメリカンなルックスがポイント!

 

そして、70年代のアメリカンモーターカルチャーにおける象徴的な存在としても魅力的な、空冷VWをベースとしたデューンバギー。カリフォルニアで大ブレイクした当時は、様々なボディが発売されましたが、自分が所有する「コヨーテ」は、モンキーズモービルやマンタレイを制作したホットロッド界のレジェンド、ディーン・ジェフリーズがリリースしたという点でアメリカンなのです!

 

トヨタ・ハイラックスは、国内よりもにアメリカで大人気で、北米仕様車などは正にアメリカン。4人乗車可能でエアコン装備のピックアップトラックとしてのチョイスですが、80系ではワゴンタイプのサーフをピックアップ化したようなスタイリングで、荷台が短くてアンバランス。そこで、フレーム&ホイールベースを延長し、キャビンを整形したうえで、ダブルタイヤ6輪のクルーキャブデューリーに大変身した個体。車種が何であれ、アメリカのホットロッダーの足グルマは、なんといってもクルーキャブデューリーがステイタスなのです!

 

さらに、可能な限りコンパクトな2シーターの5速マニュアル車を求めるうえで、コスパ&デザインでチョイスしたスズキ・ツイン。とにかく小さいので、都内でも縦横無尽に走れて楽しいのです。

 

現在所有の4台は、オンリーワンな魅力の個体なだけに定着していますが、今後乗ってみたいクルマはアメ車だけでも沢山あるので、妄想が尽きません!これからもアメリカ式なカーライフをエンジョイしていきたいと思っています。

1941 Willys Pickup

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店主自らがウィリスのオーナーであるAndy'sが輸入した奇跡的にベース状態で安価だった個体。憧れながらも、本来なら手の届かないモデルながら、無理のない予算内で運良く入手。それだけに、エンジンは余命宣告レベルだし、現在のプロポーションを構築するうえでは、足回りを大幅にアレンジ。ペイントは建築塗装の職人さんに露天で対応してもらったりと、日常使用車としてカジュアルに付き合える個体であることが自分にはプラス。将来的はエンジンをリフレッシュして、HOTな走りを味わいたい。

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1970年前後のMopar340ciを搭載しているのが、Moparファンとしてはプラス。しかしながら、現状では余命宣告な状態なだけに、近い将来エンジンは総合的にリフレッシュが必要。マイナーな機種なだけに、意外にコスト高なのが難点。予算がたっぷりあれば8連装インジェクションや392HEMIにすんですけどね…。

2004 SUZUKI TWIN

2004 SUZUKI TWIN

アメ車にしか興味のない人からは、「なんでこんな軽自動車に乗ってるの?」と不思議に思われますが、とにかく小さくて軽いマニュアル車の機敏な走りは楽しいのです。そこで、性能/ルックス/ コストのバランスの良さでたどり着いたのがスズキのツイン。キャルルックを意識して、ポルシェアロイ風のホイールやキャッチーな車体色にリペイント。ターボ化も思案したけど、ストックのポテンシャルで満足。

1970 Jeffries KYOTE

1970 Jeffries KYOTE

70年代のUSモーターカルチャーにおいて象徴的な存在である事や、乗り物として純粋にドライブを楽しめる真のRV としても、絶対に外せないのがデューンバギー!ファイバー製のボディだけで販売され、それ以外は空冷ビートルをまるっと移植する、いわゆるキットカー。車重800kgでエンジンは1600ccなので、ギャンギャン走れて楽しいのです。こんな非日常的な車こそ、日常使用で楽しむのが最高!

1990 Toyota Hilux

1990 Toyota Hilux

メーカー純正のように自然にまとまったハイラックスのファントム・クルーキャブデューリー。四半世紀ほど前に、横浜のデュースファクトリーが数台プロジェクトしたうちの1台で、ムーンアイズでもサービスカートして活躍中。ストレッチ&ワイドになっていても所詮はミニトラックなので、都心でも難なく足として使えるし、燃費も10km/ℓなのも◎。4台中3台は2シーターなので、唯一大人4人乗車できるうえに、大型バイクも積載可能なロングベッドなのもポイント!

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。
アメ車マガジン 2021年 6月号掲載


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