ビッグブロックV8を搭載したヘビーデューティなフルサイズバン
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1995 GMC Rally STX Van
Let's Enjoy Van Life! AMERICAN VANS -いまこそVANに乗ろうじゃないか!!-
ビッグブロックV8を搭載したヘビーデューティなフルサイズバン
1995 GMC Rally STX Van
ビッグブロックV8エンジンをポイントに、趣味のサーキット走行のサポートカーからファミリーカーとしても活躍するヘビーデューティなフルサイズバン。マッシブなルックス&キャラクターに反して乗りやすくてフレンドリー。
強心臓を持つシンプルなスタイリングのザ・アメリカンバン
激しくモデファイしたバイクやクルマでドラッグレースからロードコースまで、レース走行を楽しむオーナー。マッシブなマシンのポテンシャルをきっちりと発揮させるホットロッドスピリット旺盛なキャラクターの持ち主である。それだけに、以前はストリート&ストリップなシェビーC10を所有していた。
目的とルックスを重視してショートボックスをチョイスしたが、ベンチシート1脚による3人乗車だったため、ファミリーカーとしては居住性が不十分だった。そこで、ファミリーカーとしての十分な居住性を確保し、レース走行会などでのサービスカーとしても活躍できるフルサイズバンを思案。
サイズやデザインの他に、大排気量のビッグブロックV8エンジンにも興味があったため、7.5ℓの454ciを搭載するこのラリーバンに乗り換え。日本では個体数が少ないため搭載エンジンを選べる状況ではないが、この世代のGMのバンには、4.3ℓのV6をはじめ、V8では302、350、396、そして最大級の454まで設定エンジンは豊富にラインナップ。
ヘビーデューティな用途でのニーズの多いアメリカとは違い、日本ではそもそもベーシックな5ラグ車がほとんどで、8ラグ車自体が希少な存在。搭載エンジンはメジャーな350以外は希少な存在。
7ℓ超えの大排気量V8ながら、一新されたヴォーテックでは、軽快なフィーリングが魅力。マイルドにして骨太なトルク特性がヘビーデューティなバンのキャラクターにマッチして、扱いやすい。シンプルで飾り気のないルックスが、タフなアメリカンバンらしい。
シェビーの兄弟車と比べると、同等のデザインながらもGMCの方がより武骨な印象。強調されたグリルに大型のGMCエンブレムが誇らしげ。フードの先端にセットされたバグガードがアメリカ的で、ビジュアル的なアクセントとしても効果的。
社外のアルミホイールはヘビーデューティなモデルには相性の良いシンプルな8ホール。装着タイヤは、選択肢の少ない16インチとあって、フロントはHAWK TR Sport(215/70R16)、リアは、BFG Long Trail T/A(265/75R16)の組み合わせ。
アメリカではディーラー数の多さでシェアでは圧倒的にGMCでも、日本では兄弟車のシェビーバンが主流。それだけにGMCであることで、新鮮なうえ、よりアメリカらしさを感じる。タフな8ラグ車のうえ、希少なビッグブロック454ci搭載車なだけに、余計なアレンジをせずに、白一色のシンプルなルックスがよく似合うのだ。
シートや内張りに採用されたツイード生地が、いかにも90'sのアメ車らしく、今見ても新鮮。3rdシートを装備する8人乗車仕様。サードシート後部のスペースが大きいので、家族旅行でも問題なし。年式を感じさせないほど、クリーンにストック状態を保持している。
豊富な設定エンジンのなかでも、日本では希少なビッグブロック454ciを搭載。マイルドながらもスムースなトルクの立ち上がりで扱いやすい。大排気量V8ならではのリッチなトルク感が魅力大。乗車人数や積載量が多くても安定したパワー感も◎。
アメ車マガジン 2021年 10月号掲載
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