コマーシャルビークルの代表格『GMCグラマンP20』

1995 GMC GRUMMAN P20
Let's Enjoy Van Life! AMERICAN VANS -いまこそVANに乗ろうじゃないか!!-
1995 GMC GRUMMAN P20
フォルムはスクエアそのもの、ワークホースに飾りはいらない
アメリカンSUVやピックアップトラックの名手「スカイオート」が、レアな1台を紹介してくれた!GMCグラマン。日本でもよく見かけるようになったデリバリーバンや移動販売車の先駆けだ。
コマーシャルビークルの代表格:グラマンP20
華やかでパワフル、自己主張のカタマリのようなアメ車のイメージだが、こんなクルマはどうだろう?そう、働くクルマ。日本でもよく見かけるようになったデリバリーバンやキッチンカー、移動販売車の先駆け、とも言われる「GMCグラマンP20」だ。
ハマーH1やアメリカンSUV&ピックアップなどのスペシャリストとしておなじみの「スカイオート」が、偶然にも下取ったという1台だ。
フォルムはご覧のとおり、真四角。ただマスクは国内の宅急便仕様(トヨタ製)のデリバリーバンより愛嬌がある。サイズも全長530×全幅208×全高225cmと、2トントラックと同等。思った以上に運転しやすい。ボディもジュラルミンなので、車重2630kgとけっして重くない。
パワートレーンは4.3L V8ガソリン+3速コラム式ATで、これも軽々とボディをトランスポートする。空荷の状態ならもちろんだが、500kg程度の積載ならトルクフルに走るだろう(車両総重量は3240kg)。
ドアは左右の前席用スライドドア、そして両開き式のリヤの3カ所。リヤは広大、かつスクエアな空間で、フロント席からは小さなトビラを経てアクセスできる。リヤにはサイドウインドーや、跳ね上げ式の屋根も設えてある。元はキッチンカーだったのではないか?とのことだ。
スカイオートによると移動販売車やグラマンに関する問い合わせも最近、多いとか。起業するにはうってつけの1台かも?
ボディはジュラルミン製。塗装を剥がして磨いた状態が、この写真の状態。サビの心配もまったくない。フォルムはスクエアそのもの、サイズも2トントラックと同等で、取り回しに困ることはまったくないだろう。
シート部分とリヤ部分がきっちりとセパレートされているが、小さなトビラで両部分を行き来できる。シートは固定式が2脚。インパネはシンプルそのもので、トランスミッションはコラム式、もちろん両席はウォークスルー。簡易型だがエアコンも後付けされている。
エンジンは4.3L V8ガソリン、車両総重量は3トンオーバーだが、走りはトルクフルで、思った以上に軽快だ。3速ATはコラム式、後輪駆動式となっている。
サスペンションはフロント・ダブルウィッシュボーンコイル、リヤ・リーフリジッドというタフな設計。乗車定員は2名、最大積載量は500kgの登録となっていた。タイヤは225/75R16LTというライトトラック用を装着。
SKYAUTO【スカイオート】
TEL:048-976-1235URL:https://www.skyauto.co.jp
Photo Fumio Koga
Text Yoshinobu Kohsaka
アメ車マガジン 2021年 10月号掲載
最新記事

2023/09/27
やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ
それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。

2023/09/26
【グランドワゴニア / ラングラールビコン】392ciのV8を搭載する、正反対なキャラクター!
ここ数年、アメ車にもエンジンのダウンサイジング化の波が押し寄せている。だが、そんな時代の流れに抗うかのように登場した、ラングラールビコン392とグランドワゴニア。エンジンこそ同じだが、まったく異なる2台を紹介しよう。

2023/09/25
目指すは普段乗りができるシボレーC10のプロストリート!
C10人気が高まる昨今、オリジナル重視の個体はもちろん、パティーナやラット、さらにはビレットホイールを履かせたスタイルなど、多種多様の盛り上がりを見せている。そんな中、度肝を抜く一台を大阪の6ディグリーズで発掘してきた!

2023/09/22
稀少限定色のレインにルビコン392を搭載するモンスター!
1981年まで生産されたCJ以来、40年ぶりにV8エンジンを搭載した「RUBICON 392」。モパーらしさを色濃く感じさせるハイパフォーマンスな走りは、良い意味でラングラーらしからぬ魅力を放つ。