コンプリートカーのベースはシボレー・アストロ「オーパス」

現役アメ車ユーザーがプロデューサーとなって理想を具現化するプロジェクト!
コンプリートカー販売への道
SHIAR'S INTERNATIONAL
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Road to complete car sales
新車か、それとも中古車かそれともコンプリートカー
コンプリートカーのベースはシボレー・アストロ「オーパス」
アメ車に限らず車両を購入する際の選択肢として、まずは新車もしくは中古車のどちらにするかを決めることから始まる。新車を選択したのであれば、誰も手を付けていない真っ新な状態の新型モデルに乗ることができ、また中古車を選択した場合はというと、中古だけに誰かが所有したお古であることは致し方ないけれど、その分リーズナブルに購入することができるといったメリットがあるなど、購入時は頭を悩ませるのだ。
そしてさらに車両購入の選択肢としてコンプリートカーを製作して販売しているディーラーやショップを見かけた人もいることだろう。特に日本車は積極的にこの販売方法を取り入れているところが多い。ちなみにコンプリートカーは、ボディキットやホイールなどのカスタムパーツが装着されたクルマのこと。新車コンプリートは新車をベースにカスタムしており、中古コンプリートとは中古車をベースにカスタムした車両である。
基本的にカスタムはノーマル車両を購入した後にカスタムするのが一般的(中古車の場合は前オーナーがカスタムしている場合もある)だが、コンプリートカーなら納車されたその日からカスタム済みの車両に乗ることができ、購入金額も最初にまとめて施工している分抑えることができてリーズナブルと良いことづくめ。
これまでに前例のない新たな試みが始まった
というわけで、このコンプリートカーのメリットをアメ車ファンに享受してもらおうと立ち上がったのが埼玉県草加市のSIC。コンプリートカーに関しては新車であろうと中古車であろうとショップ側が装着するパーツを決めて販売するのが一般的。しかしそこに疑問を抱き、「現役アメ車ユーザーだったらどんなパーツを組み合わせるだろうか?」というのが頭を過ったと話すのがSICでカーアドバイザーを務める大野氏。
SICで販売してきたコンプリートカーは彼が考えるカスタム案を基に製作してきているが、凝り固まった考えではなく、より自由な発想で製作できないかと思いついたのがこの企画。そしてこの企画を進めるにあたってなくてはならないプロデューサーの担い手として大野氏が打診したのがハマー・H2のオーナーで愛車をカッコ良く仕上げている池田氏。今回はこの二人がタッグを組んでコンプリートカーを仕上げていくこととなった次第。
それでは早速、まず決めなければいけないのがベース車両。しかし、この企画を始めるにあたってお互いある程度候補を模索していたこともあってか車両はすんなりと決定。それがシボレー・アストロだ。日本におけるアメ車ブームの火付け役にしてミニバンブームの立役者を抜擢。そしてこのアストロに組み合せるカスタムパーツのセレクトを池田氏に一任し、撮影日には大体のパーツが揃った。
装着するパーツもあらかた揃ったため、次からは製作へと移る。果たしてこのアストロがどんな風に仕上がるのか楽しみである。もしアストロの購入を検討しているならば、早々に問い合わせておくことが懸命かもしれない。何にしても行動は早いことにこしたことはない。善は急げだ!
そもそもこの企画を始めたキッカケは〝アメ車を楽しんでもらいたい〟という思いから。ショップ側から発信する形ではあるものの、大野氏もいちアメ車好きとしての純粋な思いを伝えたくてこの様な企画を始めた次第。それでは次回で作業の途中経過及び完成した姿を披露するので、こうご期待。






二人で話し合った結果、ベース車両にはシボレー・アストロを採用。ちなみにこのアストロは三井物産正規ディーラー車の「オーパス」。エクステリアに特別な違いは見られないが、インテリアはオーパスならではのレザーシートで、セカンド&サードシートはフルフラットにできるため、流行りの車中泊にも打って付けなモデルである。
コンプリートカーとして販売するからにはカスタムが絶対条件。そのためまずは方向性を定める必要がある。二人の意見が一致したのが「どんなシーンにも溶け込むスタイル」。そこで、このテーマに沿ったパーツのセレクトをしていかなければならないが、その担当は池田氏が担う。ちなみに下記のハマー・H2は池田氏の愛車である。各所にレッドの差し色を施したり、ボトムスを逞しく形成したりなど、スタイリッシュなオフロードスタイルへと仕上げており、このメイク術を今回のプロジェクトでも遺憾なく発揮してもらいたい。






THANKS:SHIAR'S INTERNATIONAL
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https://www.sic-jp.com/
PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2022年5月号掲載
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