-アメカルにまつわるエトセトラ- #28「世界最高の探偵が駆る車とは」
#28「世界最高の探偵が駆る車とは」
et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ- #28「世界最高の探偵が駆る車とは」
「ジャスティスリーグ」としてはマーベル・シネマティック・ユニバースの「アベンジャーズ」に推され気味のDCエクステンデッド・ユニバースですが、「ワンダーウーマン」や「アクアマン」、そして2019年の「ジョーカー」など、単独作品はどれも高評価。そんな中でいよいよキラータイトルである「ザ・バットマン」が2022年3月に公開されました。
これまでのバットマンシリーズとは少し違うテイストも好評を博しているようです。そんなバットマンシリーズですが、リメイク(またはリブート)される度、都度話題になるのはヴィラン(悪役)と「バットモービル」です。
1940年代に制作された2本の映画を除き、バットマンを一般的に知らしめたのは1966年のアダム・ウエスト演じた「怪鳥人間バットマン(邦題)」です。今とは違って「リアリティ」など二の次であった当時のバットマンでは、富豪という設定だけでなんでもあり。洞窟の秘密基地(バットケイブ)の中で様々な特殊武器が開発されており、その中でも人気だったのが、バットマンを乗せて活躍するバットモービルでした。
そのベースになっていたのはフォードのコンセプトカーであるリンカーン・フューチュラ。オリジナルの写真を見るまでは、そうとうモディファイをされたのだろうと思っていましたが(WEBが普及する以前はこういった画像はよっぽど根気よく探さないと目にすることができなかったのです)、実際に大きく追加されているのはルーフのランプとトランクにそびえる3本のパイプ(排気管?)くらい。
元々のシルエットが奇抜な(魅力的な)クルマだったようです。そして、その正当な後継車となるのが1988年にティム・バートンによって制作された「バットマン」に登場するバットモービル。ボディのシルエットは大きく異なりますが、左右のフェンダーにそびえるフィンやセンターにマウントされているジェット噴射口などの要素は同じ。特にリヤから見ると88年版が66年版をリスペクトしながらモダナイズしたのがよく分かります。
ところが、2005年からクリストファー・ノーランが監督した「ダークナイト・トリロジー」では、全く違う解釈となります。前述の2シリーズよりもグッとリアリティ側に寄せたこのシリーズでは、ブルース・ウェイン率いるウェイン産業で試作された軍用車という設定。名称もバットモービルではなくタンブラーと呼ばれていました。
そして2022年公開された「ザ・バットマン」に登場したバットモービルは、これまたガラッと変わってある意味では現実的な(多分)ミッドシップレイアウトにカスタマイズされたマッスルカー。スタントカーとしては出色の迫力なのですが、バットモービルとしては…。とは言え、今作のバットマンはブルース・ウェイン自体が未だ発展途上の青年といった雰囲気でしたので、車両と共に今後の発展が楽しみです。

TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2022年 7月号掲載
最新記事
2026/05/08
ジープ初となる四輪駆動ハイブリッドモデル「アベンジャー 4xe Hybrid」爆誕
2024年9月にジープとしては初となるBEV(電気自動車)モデル「Avenger(アベンジャー)」が導入されたが、それから1年半後となる2026年3月5日に、今度はジープ初の四輪駆動ハイブリッドモデル「Avenger 4xe Hybrid」の発売を開始した。
2026/05/05
【ダイレクトイグニッション】アメリカン雑貨屋ではなく「こだわりのカーショップ」
ビンテージは生半端な思いで買うべきではない。理想と現実をしっかり伝え、ユーザーが本当に欲しいクルマを徹底的に探し出すダイレクトイグニッション。店舗内に飾られる無数の雑貨コレクションやビンテージカーは博物館レベルで、それらを眺めながら夢のアメ車購入を目指そう!
2026/05/01
【トミーモータース】最高の状態を常に保ち、最高の状態でユーザーに販売
国産&輸入車のSUVを中心に販売を行なうトミーモータース。様々な車種を扱う上で新設したのが、アメ車ビンテージ等を扱うトミーベースだ。ショールームに並ぶ光景はまさに博物館。最高の状態を維持する努力により、最高のコンディションで車両の購入が可能だ。
2026/04/28
【1998 シボレー コルベット コンバーチブル】リトラクタブルの美学を貫いた最後のコルベット
「個性的なデザイン、高い整備性、手頃な価格」として、90年代のアメ車をプッシュするガレージジョーカー。紹介するコルベットC5も「推し」の一台だ。流麗なボディシルエット、リトラクタブルヘッドライトという伝統を守り続けながら進化したC5は、名作モデルとして語り継がれている。









