今でも「いつかはハマーH2に乗りたい!」と思う人は後を絶たない。

SUV

ハマー

アメマガ2022年7月号

H2

SIC

埼玉県

GM CARNIVAL

2002年から2010年まで販売されたH2。ハマーを名乗るがH1とはまったく別物で懐疑的に見る人も少なくなかったが、セールス的には大ヒット。瞬く間にスターダムにのし上がって、不動の地位を確立した。

誕生からジャスト20年!未だに魅力は色褪せな

GM CARNIVAL-やっぱりGM系がいい-


以前より価格は手頃だがメンテナンスはマスト!

'03 HUMMER H2 LUXURY-PKG

今からちょうど20年前に誕生したH2。その2002年の状況を調べてみると、iPhoneなどのスマートフォンは登場しておらず、ゲーム機の主流はPS2! わずか20年でこうも世の中が移り変わったのか…と思うが、ではその時に誕生したH2はどうかと言われると、ちっとも古臭く見えないから不思議なもの。

 

マスタングの様に、半世紀以上に渡って進化し続けたクルマなら知名度は抜群で多くの世代に知られるのも納得するが、H2の場合は現時点で1世代だけ。にも関わらず、クルマ好きはもちろん失礼ながらクルマにまったく関心がない女性にも、その名は知れ渡っている。今では考えられない様なスクエアなスタイルや、フルサイズSUVの圧倒的とも言えるボディサイズなど、一目見たら忘れられないほど個性豊かなクルマだからこそかもしれない。

今でも長年に渡り愛用し続けるオーナーは非常に多いし、今でも「いつかはH2に乗りたい!」と思う人は後を絶たない。様々なアメ車の販売からカスタム、さらにはメンテナンスまで、トータルカーディーラーを自負するSICだが、とくにH2は得意中の得意で、H2専門店と謳っても差し支えないほどの販売実績や、豊富な経験を備えている。

そんなH2のスペシャリストと言えるSICにH2の魅力を伺うと「何と言っても独創的なカタチですね。こんな真四角なクルマは2度と登場しないでしょう。存在感は抜群だし、居住性も悪くない。SUVらしくアウトドアが抜群に似合うけど、今回の様なのんびりとした自然にも溶け込む、まさに万能選手なクルマと言えますね」とのこと。確かにH2と言えば、ギラギラした感じやオラオラ系の雰囲気がついつい浮んでしまうが、今回の様な春の麗らかな様子にもよく似合う。

 

「以前と比べると価格も手頃になって来ましたが、多くの人に手が届きやすくなった分、良質なクルマが手に入りにくくなっていますね。本当にハマーが欲しいなら、希望の色や装備などをあらかじめ教えてくれれば最適なクルマを探し出しますよ」とも。待てば価格が下がると思いがちだが、その分走行距離が増えてしまう。

 

とある車種の場合だが、購入したいと思い10年待っても価格はいっこうに下がらず、むしろ市場に流通する車両の数は減少。クルマがあっても経年劣化&走行距離が増えていた…というケースもある。もちろん手が届かない価格なら仕方がないが、本当に乗りたいと思うなら、ある程度余裕を見た予算が必要と言えるだろう。

 

もっとも若い車両でも12年が経過しており、走行距離が5万km未満という個体は皆無と言える。もちろん安心して乗るにはメンテナンスが必要だが、H2を熟知したSICならその点も心配ご無用だ。クルマ探しから整備、さらにはカスタムまで一貫して対応してくれるので安心のH2ライフが遅れることだろう。最初の1歩は、SICに問い合わせることだ。

最近はLED のランプが多いが、明るさを求めるなら断然HID がオススメとのこと。ゆえに、ヘッドライトとフォグをHIDに変更する。パイプタイプのステップを追加し、乗降性をアップ。SUVであるからこそ、家族や同乗者にも優しいカスタムは重要。

フロントバンパーとリアバンパーの中央には、LED のライトバーを追加。単なるドレスアップではなく、夜のキャンプ場でヘッドライトやバックランプが届かないところまで明るく照らし出してくれる。アウトドアシーンで、非常に重宝するアイテムと言える。

マフラーは左右4本出しのCROSSを装着。牽引フックも追加されているので、トレーラーやジェットスキー、さらにはヒッチキャリアなど様々なアウトドアギアを即座に使うことが可能。購入したらスグに遊びに行ける仕様だ。

ホイールはTIS のモンスターエナジーエディションをチョイス。タイヤはNITTO・マッドグラップラー(35×12.5R20)を組み合わせる。

シート表紙はブラックの合成レザーで、非常に落ち着いた雰囲気。カスタムされたH2が多い中、比較的オリジナルに近い状態。もちろんここからさらにカスタムすることも可能なので、自分の思い通りのH2にアレンジするのも楽しいだろう。


SIC【シアーズインターナショナル】

TEL:048-929-2222
https://www.sic-jp.com/

国道4号線に面したSICでは、ショールーム横に自社工場を併設。オイル交換といった日常メンテナンスから、エンジンやミッションのOHといった重整備まで幅広く対応する、アメ車乗りにとって頼もしいお店だ。1Fは車両が展示されており、2F部分には様々なパーツやグッズを豊富に取り揃える。H2のカスタムパーツやオリジナルのワンオフマフラーの製作も行ってくれる。もちろんカスタムだけでなくメンテナンスにも積極的に対応してくれるので、末長く快適にH2に乗り続けたい人は相談してみよう。


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年7月号掲載


関連記事

RELATED


ノーマル?ローダウン?リフトアップ?アナタならどのハマーH2を選ぶ?

素のままでも十分過ぎるほど強烈なインパクトを放つハマー・H2。だがそれでは満足できずにさらなる高みを目指すためカスタムを施す。今回はノーマル、ローダウン、リフトアップ、3車3様の違いを検証。

流行りに左右されないのがハマーH2の最大の魅力

生産が終了して早14年が経過するものの、その名が廃れれることのないハマー・H2。熱狂的なブームが落ち着いたいま改めてH2を見てみてもやはりその存在感は半端なく、魅力的に映ってしかたがない。

HMMWV&H1ライフには必要不可欠なスカイオート

ジープやランクルのルーツが軍用車である様に、ハマーシリーズの原点といえば、AM ゼネラルが製造するHMMWV。まさに見た目はそのままと言うか、双子の様なスタイルだが、中身はまったくの別物と言えるだろう。

SICを縁とした4人のスノーボーダー。そんなメンバーがアメ車に乗ってスノーボードトリップを敢行。

高橋レオ&星野文香さん、トッププロとアメ車でいく!

もはやH2専門店の豊富な在庫数 いずれも良好なコンディションを保つ!【SIC】

2010年に販売が終了したハマーシリーズ。その中でもH2の人気は圧倒的で、世代を超えて多くの人に支持され続けている。価格も手頃になりつつあるH2の現状について、専門店のSICにお話をうかがってみた。

 

最新記事


2025/03/24

本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

セダン

ビンテージ

ダッジ

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

2025/03/22

ワールドスタンダードなホットロッドカスタムショーは32回目を迎える!

イベントレポート

MOONEYESによる横浜発信のHot Rod、Custom、Motorcycleにおけるトレンドセッター的最重要イベント!国内外のアメリカンモーターカルチャーファン24,000人がホットロッドカスタムショー2024に押し寄せ大盛況!!

2025/03/21

カフェ?ケーキ屋?近所で話題の住宅は住宅兼美容室

HOUSE

カフェができるらしい。いや、ケーキ屋のようだ。建築が進む中で聞こえてくる近所の声。それほど注目されて完成したオーナーさん邸は、祖父母宅や実家と同じ住宅兼美容室。住居は愛猫のことを考えてデザインもされている。

2025/03/19

直線的で無骨なカタチ、今こそハマーH3という選択

SUV

ハマー

ここ数年、マッスルカーに力を注ぐ福岡のLOOKS。だが元々はSUVを得意とするお店。また折からの4WD人気の高まりを受け、原点回帰というか、ハマーH3にも力を注いでいる。

ランキング


2025/03/24

本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

セダン

ビンテージ

ダッジ

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

2018/01/25

入手困難になりつつあるポンティアック ファイアーバード トランザム【エフパフォーマンス】

クーペ

ビンテージ

ポンティアック

1973 Pontiac Firebird Trans-Am / 1979 Pontiac Firebird Trans-Am

2025/03/22

ワールドスタンダードなホットロッドカスタムショーは32回目を迎える!

イベントレポート

MOONEYESによる横浜発信のHot Rod、Custom、Motorcycleにおけるトレンドセッター的最重要イベント!国内外のアメリカンモーターカルチャーファン24,000人がホットロッドカスタムショー2024に押し寄せ大盛況!!

2018/05/11

実は絶滅危惧種のサードIROC-Z【1990 Chevy Camaro IROC-Z】

クーペ

シボレー

クォーターガラスを持たない独創的で美しいスタイリングの2ドアクーペとして12年に渡りラインナップされたセカンドジェネレーション・カマロ。82年からのサードでは、そのセカンドの流れをくんで正常進化を遂げている。