今でも「いつかはハマーH2に乗りたい!」と思う人は後を絶たない。
2002年から2010年まで販売されたH2。ハマーを名乗るがH1とはまったく別物で懐疑的に見る人も少なくなかったが、セールス的には大ヒット。瞬く間にスターダムにのし上がって、不動の地位を確立した。
誕生からジャスト20年!未だに魅力は色褪せな
GM CARNIVAL-やっぱりGM系がいい-
以前より価格は手頃だがメンテナンスはマスト!
'03 HUMMER H2 LUXURY-PKG
今からちょうど20年前に誕生したH2。その2002年の状況を調べてみると、iPhoneなどのスマートフォンは登場しておらず、ゲーム機の主流はPS2! わずか20年でこうも世の中が移り変わったのか…と思うが、ではその時に誕生したH2はどうかと言われると、ちっとも古臭く見えないから不思議なもの。
マスタングの様に、半世紀以上に渡って進化し続けたクルマなら知名度は抜群で多くの世代に知られるのも納得するが、H2の場合は現時点で1世代だけ。にも関わらず、クルマ好きはもちろん失礼ながらクルマにまったく関心がない女性にも、その名は知れ渡っている。今では考えられない様なスクエアなスタイルや、フルサイズSUVの圧倒的とも言えるボディサイズなど、一目見たら忘れられないほど個性豊かなクルマだからこそかもしれない。
今でも長年に渡り愛用し続けるオーナーは非常に多いし、今でも「いつかはH2に乗りたい!」と思う人は後を絶たない。様々なアメ車の販売からカスタム、さらにはメンテナンスまで、トータルカーディーラーを自負するSICだが、とくにH2は得意中の得意で、H2専門店と謳っても差し支えないほどの販売実績や、豊富な経験を備えている。
そんなH2のスペシャリストと言えるSICにH2の魅力を伺うと「何と言っても独創的なカタチですね。こんな真四角なクルマは2度と登場しないでしょう。存在感は抜群だし、居住性も悪くない。SUVらしくアウトドアが抜群に似合うけど、今回の様なのんびりとした自然にも溶け込む、まさに万能選手なクルマと言えますね」とのこと。確かにH2と言えば、ギラギラした感じやオラオラ系の雰囲気がついつい浮んでしまうが、今回の様な春の麗らかな様子にもよく似合う。
「以前と比べると価格も手頃になって来ましたが、多くの人に手が届きやすくなった分、良質なクルマが手に入りにくくなっていますね。本当にハマーが欲しいなら、希望の色や装備などをあらかじめ教えてくれれば最適なクルマを探し出しますよ」とも。待てば価格が下がると思いがちだが、その分走行距離が増えてしまう。
とある車種の場合だが、購入したいと思い10年待っても価格はいっこうに下がらず、むしろ市場に流通する車両の数は減少。クルマがあっても経年劣化&走行距離が増えていた…というケースもある。もちろん手が届かない価格なら仕方がないが、本当に乗りたいと思うなら、ある程度余裕を見た予算が必要と言えるだろう。
もっとも若い車両でも12年が経過しており、走行距離が5万km未満という個体は皆無と言える。もちろん安心して乗るにはメンテナンスが必要だが、H2を熟知したSICならその点も心配ご無用だ。クルマ探しから整備、さらにはカスタムまで一貫して対応してくれるので安心のH2ライフが遅れることだろう。最初の1歩は、SICに問い合わせることだ。
最近はLED のランプが多いが、明るさを求めるなら断然HID がオススメとのこと。ゆえに、ヘッドライトとフォグをHIDに変更する。パイプタイプのステップを追加し、乗降性をアップ。SUVであるからこそ、家族や同乗者にも優しいカスタムは重要。
フロントバンパーとリアバンパーの中央には、LED のライトバーを追加。単なるドレスアップではなく、夜のキャンプ場でヘッドライトやバックランプが届かないところまで明るく照らし出してくれる。アウトドアシーンで、非常に重宝するアイテムと言える。
マフラーは左右4本出しのCROSSを装着。牽引フックも追加されているので、トレーラーやジェットスキー、さらにはヒッチキャリアなど様々なアウトドアギアを即座に使うことが可能。購入したらスグに遊びに行ける仕様だ。
ホイールはTIS のモンスターエナジーエディションをチョイス。タイヤはNITTO・マッドグラップラー(35×12.5R20)を組み合わせる。
シート表紙はブラックの合成レザーで、非常に落ち着いた雰囲気。カスタムされたH2が多い中、比較的オリジナルに近い状態。もちろんここからさらにカスタムすることも可能なので、自分の思い通りのH2にアレンジするのも楽しいだろう。
SIC【シアーズインターナショナル】
TEL:048-929-2222
https://www.sic-jp.com/
国道4号線に面したSICでは、ショールーム横に自社工場を併設。オイル交換といった日常メンテナンスから、エンジンやミッションのOHといった重整備まで幅広く対応する、アメ車乗りにとって頼もしいお店だ。1Fは車両が展示されており、2F部分には様々なパーツやグッズを豊富に取り揃える。H2のカスタムパーツやオリジナルのワンオフマフラーの製作も行ってくれる。もちろんカスタムだけでなくメンテナンスにも積極的に対応してくれるので、末長く快適にH2に乗り続けたい人は相談してみよう。
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年7月号掲載
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