日本に2台だけ存在する 激レアなH1フリート

ピックアップトラック

ハマー

アメマガ2024年6月号

スカイオート

埼玉県

H1

H1フリート

WE LOVE PICK UP TRUCKS

アメ車の中で、確固たるカテゴリーを形成するピックアップ。そのサイズ感やヘビーデューティ性に魅力を感じる人は少なくない。だがスカイオートが在庫するH1は、どんな道も走破できる究極のトラックと言えるだろう。

WE LOVE PICK UP TRUCKS


乗車定員はわずか2名!だがその可能性は無限大

2003 HUMMER H1 2DOOR Fleet

アメ車のピックアップトラックといえば、ラダーフレームを採用したSUVと共通設計されたモデルがほとんど。大きなボディサイズのお陰で、乗用車かそれ以上の居住性を備え、しかも様々な荷物が積載できるデュアルキャブが一般的。もちろんシングルキャブも存在するが、それらは基本的にスタンダードなグレードで、ビジネス(現場系のお仕事)で活用されることが大半だ。

それに対して紹介するH1の2ドアフリートは、ビジネスシーンと言うよりももっとヘビーデューティな雰囲気を匂わせている。H1がデビューした直後に一時期生産されていたが、この車両は2003年にわずかに製作されたうちの1台。装備などはいわゆる後期型に属しており、搭載エンジンは6.5ℓのディーゼルで、やや乗用車的になったインパネを採用。外装関係を見てみると、基本的には4ドアハードトップと大きく変わらないが、キャビンが短縮化。リアドアが存在する筈の部分はパネルで塞がれており、さながら軍用車のハンヴィーのような物々しい雰囲気を漂わせている。

 

ちなみにスカイオートの村上社長によると「後ろのルーフがないので、SUVモデルと比較すると400kgほど車両重量は軽くなっていますね。決して良くはないけれど、軽い分だけ燃費が向上していると感じますね」とのこと。なお燃料タンクはメインとサブの2つを装備しており、満タンにすればかなりの航続距離を実現する。

ピックアップトラックとして考えた場合、気になるのはそのベッド部分。フェンダーアーチの張り出しがかなり大きいが、それでもかなり広くしかもフラットな形状となっているので、様々なギアを積載可能。オーバーランドスタイルにアレンジすることはもちろん、牽引装置を搭載してフィフストレーラーを牽引するのもお手の物。まさにユーザーの工夫次第で、どの様にでもアレンジできる。2人しか乗れない本気のオフロードトラックは、究極の贅沢な乗り物かもしれない。

ヘッドランプがLEDに変更されている以外、外観はノーマル状態をキープ。前オーナーが車庫保管していただけに、20年以上前のクルマとは思えないほどの美しさを維持している。ちなみに走行距離はわずか3万km程度だ。

広くフラットな荷台を装備。長尺物やかなり大きな物を積載できる。ちなみに最大積載量は1450kgと、ハイラックスの約3倍!

6.5ℓのV8ディーゼルターボを搭載。エンジンの手前に見えるコンプレッサーを作動させることで、タイヤ内の空気圧を調整可能だ。

四輪独立懸架方式のサスペンションだが、ハブリダクション構造の採用で、406mmというケタ違いの最低地上高を確保。ブレーキディスクはボディ中央にあり、空気圧調整装置に対応したCTISのホイールを装着する。

各部のスイッチや、オーディオ&エアコンベントのレイアウトが後期型で変更。前オーナーの好みでグレーの内装部分に、ブラックのレザー調シートで装飾を施す。座席後方に空間があり、少しはリクライニングが可能だ。


THANKS:SKYAUTO【スカイオート】
TEL:048-976-1235
https://www.skyauto.co.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2024年6月号掲載


関連記事

RELATED


【シルバラード LT トレイルボス】2022年にブラッシュアップし、よりプレミアム性が進化

第4世代(2018~)となる現行シルバラードが、2022年にインテリアの一新やエンジン性能向上などブラッシュアップ。より進化を遂げ、全てにおいてプレミアムな存在となった22年型シルバラード!

HMMWV&H1ライフには必要不可欠なスカイオート

ジープやランクルのルーツが軍用車である様に、ハマーシリーズの原点といえば、AM ゼネラルが製造するHMMWV。まさに見た目はそのままと言うか、双子の様なスタイルだが、中身はまったくの別物と言えるだろう。

オフロード色を押し出したGMCシエラ HD AT4X AEVエディション

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、スカイオートにGMC・シエラHDが入庫。しかもオフロードに特化したAT4X AEVエディションだ。

本国で流行りのスタイルに感化されて日本で実践!【1992 シボレーC-1500】

最初はロワードフォルムにワイヤーホイールのローライダー系、そして純正車高を経て4インチ、6インチとリフトアップを施工。最終的にはベッドの製作にまで着手したC-1500のヘビーユーザーから長年愛用する秘訣を伝授!

【1999 FORD F-350 SUPER DUTY】サーファーでありビルダーが愛用するピックアップ

アメリカ西海岸やハワイ、グアムなどのローカルサーファーたちが無造作にピックアップのベッドにサーフボードを載せ、良い波を求めてサーフトリップしている光景は有無を言わさずカッコいい!サーフィン暦44年、サーフボードシェイプ暦30年のベテランが愛するクルマもフォード・ピックアップ。

 

最新記事


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2025/04/28

プロ仕様の仕上がりを 手軽に実現するアイテム!CMXシリーズの洗車革命!

ボディワーク

OTHER

ショップ

CMXシリーズはマザーズ社が提供する革新的なセラミックコーティング技術を駆使したラインナップで、愛車をより美しく保つためのアイテムを用意している。洗車から保護、そして磨きまで、すべての工程に対応する多機能な商品となっており、手軽にプロフェッショナルな仕上がりを体感できる。

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。

2025/04/25

【チャレンジャーSXT Plus】アウトドアへの相棒はアゲ系のマッスルクーペでアプローチ!

クーペ

ダッジ

好きな映画に出てくるマッスルカーに魅せられて、ソト遊びのクルマにSUVではなく、チャレンジャーを選択。地元関西を中心にダート系のフィールドにも積極的に出掛ける。マッスルアゲ系な仲間がいれば、一緒にキャンプしませんか?

ランキング


2025/04/30

【スーパーアメリカンガレージ2024】アメ車に囲まれて過ごす有意義な時間は格別

イベントレポート

SUPER AMERICAN GARAGE 2024
7th Apr 2024
朝霞の森

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/04/26

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

クーペ

ビンテージ

シボレー

ポンティアック

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。