一目惚れしたフォードF-350と運命的に出会い入手
父親の影響で、アメ車を何台も乗り継いで来た只野さん。現在の愛車F-350を手に入れたのは2021年の11月のこと。アメ車のSUVが好きな人にとって、トラックは最終地点だと語るが、その経緯を聞いてみた。
THE AMERICAN TRUCK & SUV
居住性と積載能力を両立!北海道なら道幅も問題ナシ
2008 FORD F-350 SUPER DUTY
お父さんがアメ車に乗っていて、夏休みになると1週間丸々家族旅行でキャンプに出かける。幼い頃からアメ車とアウトドアを身近に感じていた只野さん。「免許を取得して、自宅にあった父親の74年型ブロンコを乗り回していたら、見知らぬ人から『いいクルマ乗ってるね〜』とよく声を掛けられました。そんな経験をから、以降アメ車一筋です」と語る。
その後94年型ブレイザー・2ドア、K5ブレイザーサバーバンを乗り継ぎ、現在の愛車F-350へと辿り着く。実は2008年にF-350のデューリーを見た瞬間一目惚れし「いつか絶対に乗りたい!」を心に固く誓ったそう。だがその後8年ほど埼玉に居住することになり、さすがに首都圏でデューリーはムリ! と諦めていた。でも埼玉でアメ車仲間が増え、シボレーのC/Kだけでキャンプに行ったことで、アウトドアライフが再燃。荷物を気にせず載せられるピックアップ熱も再発。
すると不思議なもので、仕事の関係で帯広に転居することとなり、念願のデューリーライフを始めることとなった。「様々な巡り合わせがピタット絡み合った感じで、まさに巡り合わせを実感しますね」と只野さんは語る。
「様々なアウトドアシーンや冬のことを考えたら4WDは必須。でもキャンプ道具を気兼ねなく載せるならピックアップがベストですね。シボレーのデューリーは比較的多いので、敢えてFシリーズを選択しましたが、そうなると乗っている人が少なく極端に情報を入手しにくくなりますね。でも自分のライフスタイルにこれほど最適なクルマはなく、まさに最終地点に到達した気がします。いずれはオーバーランドスタイルにもチャレンジし、より理想のカタチにしたいですね」と語るが、その予想図はきっと遠くない未来なのだろう。
エンジンは6.8ℓのV10。燃費は3〜4km/ℓとのことで、まさにガソリンを垂れ流しながら走る感じ。でも、すべての部分で他のアメ車にはない、独特の感覚がお気に入りだそうだ。
タイヤサイズは345/45R24という、非常に巨大なもの。大径タイヤに大口径ホイールという組み合わせは、意外にもマッチしている。リヤタイヤは片側2本を組み合わせており、その分リヤフェンダーも非常にワイドとなる。
マフラーは左右ともW出しを採用。V10という独特なエキゾーストを奏でるが、意外なほどそのサウンドはジェントルだ。
購入時からこのスタイルで、PRO COMP のキットを使用してリフトアップも実施。フロントサスペンションは大容量のWショックに変更されており、またステアリングダンパーもWで装着しているので、直進安定性も良好だ
インパネは基本的には他のFシリーズに通ずるデザインを採用。トラックと聞くと作業車の様なイメージを思い浮かべるが、ベージュの内装やレザーシートで高級感すら漂う。ソロキャンには必ず、相棒の小太郎君が一緒。
現在3歳で、F-350でお出かけする猫ちゃんは、日本中見ても彼だけだろう。ちなみに小太郎君を保護したのは、秩父にあるオフロードコース「ブロンコ」で、やっぱり一目惚れだったそう。
OWNER'S FILE:TOMOYOSHI TADANO
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2022年10月号掲載
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