目指すは普段乗りができるシボレーC10のプロストリート!

ピックアップトラック

シボレー

アメマガ2022年10月号

THE AMERICAN TRUCK & SUV

C10

C10人気が高まる昨今、オリジナル重視の個体はもちろん、パティーナやラット、さらにはビレットホイールを履かせたスタイルなど、多種多様の盛り上がりを見せている。そんな中、度肝を抜く一台を大阪の6ディグリーズで発掘してきた!

THE AMERICAN TRUCK & SUV


マッスルカー的要素を盛り込んだ“マッスルトラック”

1970 CHEVROLET C-10 Pro Street

C10の中でもダントツの人気はセカンドジェネレーションモデル。1970年型の個体をベースにプロストリート仕様に徹したマッスルトラックに仕上げつつも、普段乗りを両立しているのが紹介するCAT-10さん。高速道路で野良猫を保護した事で保護活動や動物愛護啓発活動に目覚め、今はたくさんの猫と共に暮らしている事が名前の由来だ。

 

かつてはC1500のデューリー仕様を愛用していた彼が、その後アストロへと乗り変えて落ち着くのかなと思っていた矢先、2014年に「やっぱりC10のプロストリートに乗りたい!」と石堂さんへ決意表明。アメリカのオハイオ州から6ディグリーズが直輸入するも、到着当初はパワステ&パワーブレーキが無く、普段乗りするのは厳しい状況だった。そこで日本の道路事情や普段乗りを見据えて、同社で配線の引き直しやパワーステアリングの追加、ブレーキ、エンジン、デフなど気になるところはすべて整備を行って納車したそうだ。

エンジンはスモールブロックの383ストローカーで、ホーリーの850ダブルボンバーキャブレターを搭載。ミッションはTH400に3500ストールコンバーターの組み合わせで、サスペンションはリーフからリアコイルオーバーサスペンションに変更。

 

リーフ取り付け位置よりも内側へセットバックする事でDANA製リアエンドのナローデフ加工を行い、センターラインの15×15Jのディープリムに18.5×31の極太タイヤを収めた。

 

このリアアングルからのタダモノならぬフォルムと、撮影時に山の中を轟かせる様なエギゾーストサウンドは、まさに痺れるカッコ良さ。前後ロールパンでスマートに見せるフォルムも手伝って、マッスルカーらしさを存分に取り入れた“マッスルトラック”と呼ぶに相応しいビジュアル&スペックを実現させた。

 

もちろんエクステリアのみならずインテリアもAEM A/FメーターやG-FORCEレーシングベルト、オートメーターの追加などレーシーな装いに抜かりなし。近い将来本格的にドラッグレースにも参戦していく予定との話なので、どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

センターラインの15インチ、フロント6J に215/70R15に対してリア側は15Jの18.5×31。当然ケツ上がりなフォルムとなるが、この姿勢こそマッスルトラックらしい。前後バンパーレスのロールパンが、より一層サイドフォルムの美しさに拍車をかけている。

搭載されるエンジンはスモールブロックの383ストローカー。850ダブルボンバーのホーリーキャブレターにMSDイグニッションコイルの組み合わせ。ブレーキマスターシリンダーは通常少し斜め下にレイアウトされるのがこの年代のC10におけるセオリーではあるが、マウントを装着して水平になる様にセットして残量を正確に確認できる様に配慮。また、カマロ純正電動ファンとアルミラジエターの換装でオーバーヒート対策も万全だ。

リアラダーバートコイルオーバーサスペンションに変更する事で従来のリーフスプリングを脱ぎ去り、大胆にナロー加工して15Jに18.5×31の超ファットタイヤを装着。この年代のC10は元々キャビン内に燃料タンクが存在するが、安全のためにリアへタンクを移設。その際、電磁燃料ポンプにアップデート。

G-FORCEのレーシングベルト AEM A/Fメーターにオートメーターなどスパルタンな仕様のプロストリートらしいインテリア。トグルスイッチもレーシーでグランツのステアリングもイメージにピッタリだ。


THANKS:6ディグリーズ

TEL:072-984-6651
http://www.6degrees.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年10月号掲載


関連記事

RELATED


アメ車(シボレーC1500)でサーフィン行かないです、潮風に晒して錆びるのが嫌なんで!

初めて自分のお金で買った愛車C1500。てっきりサーフィンに夢中の彼が、その足として選んだのかと思えば、話を聞くと「波乗りはハイエース!」と断言。その真意を訪ねると生粋のクルマ好きであることが判明。

汚して使い倒してこそが、トラック(シルバラード)の正当な乗り方!

アメ車のことはまったく知らなくても、乗り出したことでどっぷりとハマるなんていうパターンはよくある。紹介する小野さんもそのひとりで、シルバラードに乗り出してからは充実したアメ車ライフを過ごしている。

やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ

それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。

長年アメ車を乗り継いだ末の集大成に相応しい個体!【シボレーアパッチ】

C1500、63インパラ、カプリスワゴン、ロードマスター、H2など、長い年月をかけて様々なアメ車を所有してきた小林さんが、墓場まで持っていきたいアメ車として、一生モノの愛車として選んだのが紹介する1958yアパッチだ。

刺激は今も健在伝説のモンスタートラック シボレーC1500 454SS

7.4ℓという桁違いエンジンを搭載し、僅か4年間だけ限定生産されたシボレー・C1500・454SS。その存在はすでに伝説級。中古相場が爆上がりの90年代モデルにあって、454SSはもはや手に入らない幻のモデルになりつつある。

 

最新記事


2024/04/27

目指す方向性やスタイルは様々そのベストを尽くす!【ジェットシティ】

コラム

SEMAに出展したマスタングをキッカケに、日本国内はもちろん世界各国からも熱い視線を浴びる様になった広島県のジェットシティ。「高嶺の花? 敷居が高い!?」そんな声も年々増加してきた昨今だからこそ、気になる本音を徹底リポート!

2024/04/26

ガレージジョーカーのオールペンといえば、やはりパープル。【GMCソノマ】

SUV

シボレー

ラッピング&ペイント

「自分が好きな色」と言う理由から、ガレージジョーカーではパープルにオールペンされたモデルが幾つか存在する。だが今回のソノマは、さらに妖艶さを追求して、ベットライナーをレッドにし、さらにインテリアもレッド化に

2024/04/25

LUXZとWORKが奏でる 究極のハーモニー

クーペ

ダッジ

ホイール

チャレンジャーの魅力をさらに引き出し、独自のスタイルを産み出したLUXZ。オリジナルのボディキットの存在感はまさに圧倒的だが、そのスタイルを完成させるために必要不可欠なパートナーがWORKだ。

2024/04/24

17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現

セダン

クライスラー

ホイール

PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!

ランキング


2022/07/01

経済的なマスタングエコブーストはコンバーチブルでしかも右ハンドル

オープン

フォード

2017 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】

2023/04/12

旧車ファンにはお馴染みのラストストッパーがパワーアップ!【ツーフィット】

メンテナンス

電子の力でサビからボディを守るラストストッパー