目指すは普段乗りができるシボレーC10のプロストリート!
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5180-1.jpg)
C10人気が高まる昨今、オリジナル重視の個体はもちろん、パティーナやラット、さらにはビレットホイールを履かせたスタイルなど、多種多様の盛り上がりを見せている。そんな中、度肝を抜く一台を大阪の6ディグリーズで発掘してきた!
THE AMERICAN TRUCK & SUV
マッスルカー的要素を盛り込んだ“マッスルトラック”
1970 CHEVROLET C-10 Pro Street
C10の中でもダントツの人気はセカンドジェネレーションモデル。1970年型の個体をベースにプロストリート仕様に徹したマッスルトラックに仕上げつつも、普段乗りを両立しているのが紹介するCAT-10さん。高速道路で野良猫を保護した事で保護活動や動物愛護啓発活動に目覚め、今はたくさんの猫と共に暮らしている事が名前の由来だ。
かつてはC1500のデューリー仕様を愛用していた彼が、その後アストロへと乗り変えて落ち着くのかなと思っていた矢先、2014年に「やっぱりC10のプロストリートに乗りたい!」と石堂さんへ決意表明。アメリカのオハイオ州から6ディグリーズが直輸入するも、到着当初はパワステ&パワーブレーキが無く、普段乗りするのは厳しい状況だった。そこで日本の道路事情や普段乗りを見据えて、同社で配線の引き直しやパワーステアリングの追加、ブレーキ、エンジン、デフなど気になるところはすべて整備を行って納車したそうだ。
エンジンはスモールブロックの383ストローカーで、ホーリーの850ダブルボンバーキャブレターを搭載。ミッションはTH400に3500ストールコンバーターの組み合わせで、サスペンションはリーフからリアコイルオーバーサスペンションに変更。
リーフ取り付け位置よりも内側へセットバックする事でDANA製リアエンドのナローデフ加工を行い、センターラインの15×15Jのディープリムに18.5×31の極太タイヤを収めた。
このリアアングルからのタダモノならぬフォルムと、撮影時に山の中を轟かせる様なエギゾーストサウンドは、まさに痺れるカッコ良さ。前後ロールパンでスマートに見せるフォルムも手伝って、マッスルカーらしさを存分に取り入れた“マッスルトラック”と呼ぶに相応しいビジュアル&スペックを実現させた。
もちろんエクステリアのみならずインテリアもAEM A/FメーターやG-FORCEレーシングベルト、オートメーターの追加などレーシーな装いに抜かりなし。近い将来本格的にドラッグレースにも参戦していく予定との話なので、どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。
センターラインの15インチ、フロント6J に215/70R15に対してリア側は15Jの18.5×31。当然ケツ上がりなフォルムとなるが、この姿勢こそマッスルトラックらしい。前後バンパーレスのロールパンが、より一層サイドフォルムの美しさに拍車をかけている。
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5162.jpg)
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5165.jpg)
搭載されるエンジンはスモールブロックの383ストローカー。850ダブルボンバーのホーリーキャブレターにMSDイグニッションコイルの組み合わせ。ブレーキマスターシリンダーは通常少し斜め下にレイアウトされるのがこの年代のC10におけるセオリーではあるが、マウントを装着して水平になる様にセットして残量を正確に確認できる様に配慮。また、カマロ純正電動ファンとアルミラジエターの換装でオーバーヒート対策も万全だ。
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5106.jpg)
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5120.jpg)
リアラダーバートコイルオーバーサスペンションに変更する事で従来のリーフスプリングを脱ぎ去り、大胆にナロー加工して15Jに18.5×31の超ファットタイヤを装着。この年代のC10は元々キャビン内に燃料タンクが存在するが、安全のためにリアへタンクを移設。その際、電磁燃料ポンプにアップデート。
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5128.jpg)
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5152.jpg)
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5144.jpg)
![](/cms/amemaga/uploads/2023/08/DSC_5142.jpg)
G-FORCEのレーシングベルト AEM A/Fメーターにオートメーターなどスパルタンな仕様のプロストリートらしいインテリア。トグルスイッチもレーシーでグランツのステアリングもイメージにピッタリだ。
THANKS:6ディグリーズ
TEL:072-984-6651
http://www.6degrees.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年10月号掲載
最新記事
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7442.jpg)
2024/07/26
物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!
燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/DSC_2937.jpg)
2024/07/25
ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】
70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_DSC7249.jpg)
2024/07/24
アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ
名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。
![](/cms/amemaga/uploads/2024/06/_K2A80611.jpg)
2024/07/23
仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】
過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。