GMC シエラ1500 AT4Xは、オンロードだけでなくオフロード性能も追求したモデル

ピックアップトラック

アメマガ2023年6月号

スカイオート

埼玉県

シエラ1500

シエラ1500AT4X

やっぱりGMが最高

様々なブランドを展開するGMグループ。日本ではキャデラックとシボレーが圧倒的な知名度を誇る。それに対しGMCは些か地味な印象を感じるが、加飾を排し、クルマの機能を追求したブランドと言える。

質実剛健を絵に描いたようなタフネスさが最大の魅力!

やっぱりGMが最高


派手さには欠けるものの重厚さや信頼感を追求する

'22 GMC SIERRA 1500 AT4X

スカイオート【SKY AUTO】
https://www.skyauto.co.jp/

日本国内で、シボレーとキャデラックの正規ディーラーは展開するが、会社名であり1番のメインブランドと言えるGMCは、前者の影に隠れるようなポジションと言える。もっとも、ビュイックにおいてはさらに知名度が下がり、アメ車に精通した人以外は知らないかも…。中には「エンブレムが違うだけで、中身は同じでしょ!?」と思う人もいるだろうが、それは半分正解で、半分は誤りだと言えるだろう。

 

今回のGM特集の中で、シルバラードのZR2も紹介しているが、ここで紹介するスカイオートのシエラAT4Xは、まさに兄弟車で、GMCブランドバージョンと言えるものだ。

 

シルバラードはシボレーらしく、メタリックブルーの鮮やかなボディカラーを採用。それに対しシエラは、メタリックが配合されているが落ち着いたサンドベージュ。フロントマスクはグリルの厚みが大きく、重厚な雰囲気を醸し出しており、さながらビッグダディのような頼もしさすら感じさせる。

ここで紹介するシエラAT4Xは、オンロードだけでなくオフロード性能も追求したモデルで、前後バンパーはボディ同色に塗装を施されているものの、金属製なのでオフロードで少々ヒットさせても凹むようなことはない強靭さが魅力と言える。また足回りのダンパーにはマルチマティックDDSVショックを採用しており、ウォッシュボードのような路面を走行しても車体が跳ねるようなことはなく、瞬時に衝撃を吸収してくれるので、大げさではなく、どこへでも行ける仕様と言えるだろう。

 

テールゲートは、通常の開閉方式だけでなく、小さな開口部を設けたマルチフレックスゲートを採用。中央部分はステップとして使用できるが、ここを展開するとさらにオプションのキッカーサウンドシステムが出現! スマートフォンやMP3プレイヤーを接続することで、お気に入りのサウンドを楽しむことができる。アウトドアシーンで重宝されるピックアップならではの仕掛け。

確かにシボレーと比べると、ちょっと落ち着きすぎな印象はある。ハイパフォーマンスを強調し、とにかく目立ちたいと言う人にはシルバラードを好むだろうし、シボレーというブランドを考えると適切とも言える。それに対しシエラは、都会よりもアウトドアやグリーンフィールドが最適と言える。高性能を徒ら2に主張せず、それでいて本気を出せば6.2ℓの圧倒的な走りを味わうことも可能だ。

 

もちろん、クルマに求める物は人それぞれで、何が正解だと決めつけることはできない。でも、能ある鷹は…ではないが、落ち着いた佇まいを感じさせるシエラは、大人が乗るに相応しいフルサイズピックアップであることは、間違いないだろう。

ヘッドライトはLEDを採用。横スリットタイプのグリルの中央には、もちろんGMCのロゴを配置。エンジンフード先端のパーツはカモフラ柄の様な塗装となっている。なお、前後バンパーは金属製を採用。

マルチフレックスゲートは、これからのスタンダードとなりそうな画期的なシステム。バンパーの両端にはステップを設けており、ベッドへの乗り込みも考慮。またオプションのサウンドシステムも装備する。

6.2ℓV8エンジンを搭載。エンジン本体ははかなり奥まった位置に配置されており、フロントサスよりも後方とすることで、フロントミッドシップ的なハンドリングを実現する。高性能を無闇に主張せず、フェンダー部分でさり気なくアピールする。

グッドイヤーのラングラー・デュラトラック(275/65R18)を標準で装着。大きなタイヤを装着することで、オフロードでのクリアランスをしっかり確保しており、金属バンパーやショックは、決して伊達ではない。

リザーバータンク付きショックの様な形状のマルチマティックDDSVショック。この部分に3つのバルブが内蔵されており、衝撃を即座に収集する。リアシャックルの付き方も特徴的で、サスペンションの伸び側のストロークを重視した構造となっている。

インパネ中央には大きなモニターを配置し、360度カメラで周囲の状況を把握。エンジンスタートボタンは大きく、手袋をしていても操作しやすい。携帯のワイヤレス充電器も装備する。

AT4Xのロゴがあしらわれた、専用シート。リアシートは、装備座面だけを跳ね上げることも可能。駆動の切り替えはダイヤル式で、ローレンジも装備する。


スカイオート【SkyAuto】

所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:048-976-1235
URL: https://www.skyauto.co.jp/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年6月号掲載


関連記事

RELATED


オフロード色を押し出したGMCシエラ HD AT4X AEVエディション

アメリカ文化を象徴するモデルであるピックアップトラック。その系譜は脈々と受け継がれ、最新モデルの進化の度合は凄まじいなか、スカイオートにGMC・シエラHDが入庫。しかもオフロードに特化したAT4X AEVエディションだ。

信頼の整備力が購入の決め手となる【ジョイベース】

誰もが一度は憧れを持つ旧車の所有。だが気になるのは維持メンテナンス。それだけに購入ショップの選定は重要になるが、信頼ある整備力で多くのオーナーから支持されるジョイベースに在庫する58年型アパッチは、そんな不安を払拭する一台となるだろう。

ツートンボディのK1500はオリジナル志向で乗りこなす

ポストスクエアボディとして近年人気のOBS。C/Kシリーズの中で圧倒的に人気なのはCで、Kはどちらかと言えばかなりマニアックなキャラクターだったと言える。しかし四半世紀の時を経て見たソレは、妙に魅力的な個体へと昇格していた。

頼りになるショップと早く出会ったのが大きい【ピットインアクツ】

どんなに好きなクルマを手に入れても、いつかは飽きが来て乗り換えを検討するのが自然の流れ。だが高嶋さんは「乗り換えなんて考えたこともない」と、20年以上も一途にアストロに乗り続ける。その長い時間を過ごすには、サポートしてくれるショップとの出会いや、トラブルが起こる前にメンテをすることが重要のようだ。

【C1500 454SS】たかが230馬力?454SSの凄さは決して数値じゃ表せない

4年間の限定生産だったこともあり、もはや絶滅危惧種となっている、90年代を代表するハイパフォーマンストラックC1500・454SS。小さなボディに7.4ℓのビッグブロックを搭載した破壊力は、230馬力という数値だけでは決して表せない魅力がある。

 

最新記事


2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2025/06/23

ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家

HOUSE

近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。

2025/06/20

奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】

SUV

ジープ

コラム

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

ランキング


2016/11/04

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

クーペ

ビンテージ

フォード

1969y FORD MUSTANG BOSS 429

2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2016/12/08

ただでさえ渋いポンティアック中でもカタリナは最上級の渋さ!!

セダン

ビンテージ

ポンティアック

1965y PONTIAC CATALINA
マルセロ

2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。