頼りになるショップと早く出会ったのが大きい【ピットインアクツ】
        どんなに好きなクルマを手に入れても、いつかは飽きが来て乗り換えを検討するのが自然の流れ。だが高嶋さんは「乗り換えなんて考えたこともない」と、20年以上も一途にアストロに乗り続ける。その長い時間を過ごすには、サポートしてくれるショップとの出会いや、トラブルが起こる前にメンテをすることが重要のようだ。
やっぱりGMが最高
不満なんて感じないから、20年以上乗り続ける最愛のクルマ
'96 CHEVROLET ASTRO AMERICAN ROAD
全国のアストロオーナーが通う、埼玉県のピットインアクツ。その代表である阿久津さんにして、「あの人のアストロ愛は凄い」と言わしめるのが、24年も一途にアストロを乗り続ける御年70歳の高嶋さん。
何よりも四角いクルマが好きで、アストロを所有する前に乗っていたのもハイリフトのデリカと言うから、高嶋さんの四角いクルマ好きは筋金入りだ。そんなデリカ所有時代、街ですれ違ったGMCと書かれた四角いクルマに目が奪われる。
当時はまだネットが普及する前だったこともあり、中古車雑誌を立ち読みしてクルマを検索すると、そのクルマはアメ車のGMC・サファリと判明。「アメ車なんて知識も無かったので、とりあえずたくさん置いていた横浜のお店に行ったんです」。折しもその当時は、アストロブームが起きていた頃で、高嶋さんが訪問したショップや、近隣の外車販売ショップにもアストロ&サファリがズラリと並ぶなど、まさに全盛期。「今思えば圧巻な光景でしたね。そこで初めて、シボレーはアストロで、GMCがサファリ、ロールーフやハイルーフもあることを知りました(笑)」。見比べてアストロに絞り、車内をウォークスルーできることに惹かれて狙いはハイルーフ。その後様々なショップを周り、何度も試乗をして手にしたのが、24年も連れ添うことになる96年型アストロ・アメリカンロード。
そんなアストロだが、購入後早々にアクシデントが起こる。なにせ以前の愛車はハイリフトのデリカ。そのデリカの癖が抜けず、段差も気にせずガンガン走行していたら、縁石にエアロがヒットして破損…。となれば、購入したショップに持ち込むのが普通だが、高嶋さんはアストロ購入と同時にアメマガも愛読書にしており、「鈑金のプロ」と掲載されていたピットインアクツを訪れる。「その頃は阿久津さんもアストロに乗り始めた時で、訪問したら凄く歓迎されて、年齢も割と近いこともあって意気投合したんです。それ以来、暇があればショップに行ってましたね。アストロのオーナーズクラブを立ち上げようとか、面白いパーツがあるとか、とにかくショップに行くのが楽しみでした」。

ピットインアクツにどんどんアストロオーナーが増えてくるに連れて、仲間内で度々話題になるのが故障のこと。高嶋さんのアストロはトラブルも無く快調だったが、色んな経験談を聞く度に「自分のアストロはまだ大丈夫」と過信せず、今のうちに交換しておこうと消耗品交換を率先。そのため、この24年間で外出中にトラブルに遭ったのはフューエルポンプの故障のみという。
「所有24年って長いんですかね? 早くにアクツさんと出会ったのが大きいですね。乗り換えを検討したこと? そんなの一度も無いですよ(笑)。サイズも丁度いいし、こんなに乗りやすいクルマに不満なんて感じた事ないですから」。アストロから離れる仲間が増えてきたことに寂しさも感じながら、孫のように若いオーナーからアストロについて質問されることに嬉しさもあると語る高嶋さん。アストロに限らず、アメ車に長く乗る秘訣を、一人でも多く語り継いでいって欲しい。その際は、アメマガを愛読書にすることも伝えて欲しいものだ。
 
 
バイキングエアロ(サイドメッシュ加工)、パイソングリル、ボンネットラッピング、オリジナルホワイトホイールインナーカバー、オリジナルメッキフェンダートリム、オリジナル背面タイヤカバーを装着。車内はヘッドレストモニターなどを追加しているが、高嶋さんのお気に入りは、ピットインアクツロゴ入りフロアマット。「凄い昔に阿久津さんが試作品で作ったものを譲ってもらい、今でも大事に使っているお宝です。もしかしたら、本人もこんなアイテムがあったことを忘れているかも」。

装着するパーツで高嶋さんが一番のお気に入りと言う、ピットインアクツオリジナルのハート型マフラーエンド。「70歳にもなって、ハート型のマフラーを装着しているのは日本でも僕だけでしょうね(笑)」。

OWNER:高嶋明さん
24年前にアストロを購入して以来、カスタムもメンテナンスも頼りにしているのがピットインアクツ。ショップのアストロオーナズクラブ創設メンバーでもある。
Thanks:ピットインアクツ
TEL:048-421-1865
http://www.pitin-akutsu.com/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年6月号掲載
最新記事
				2025/11/04
【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典
FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)
				2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
				2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!
				2025/10/23
兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!

                                            
                                            
                                            
                                            
                                            
                                            







            
              
              
              
                
                
                
        
        
            
        