日本ではまず見ることがないラムトラックのレッカー仕様

ピックアップトラック

ダッジ

アメマガ2023年9月号

ファッドスター

岩手県

ラム350

ジムニー専門店「ファッドスター」の店頭に鎮座するのは91年型ダッジ・ラム350。レッカー仕様という日本ではほとんど見ることのないモデル。しかも新車で購入して日本で登録したという個体だ。


日本で新車登録された生粋のワークトラック

'91 DODGE RAM 350 WRECKER TOW TRUCK

ファッドスターは岩手県北上市にあるカーショップ。その代表であり、トラックのオーナーでもあるのが高橋さん。これまでもサニートラックやT100、タコマ、タンドラなどを乗り継いできたトラック好き。数年前にはタンドラフェイスのジムニーを東京オートサロンに出展したこともある。

そんな高橋さんが手に入れたのが91年型のダッジ・ラム350をベースとしたレッカー車。実はこのクルマ、日本のある企業が新車で購入して登録。しかも作業車として敷地内でしか動かさなかったという由緒正しい個体。実は保有していた会社は高橋さんが若い頃に勤めていた会社でもある。そしてその会社がラムを手放すということで「引き取ってくれないか」と依頼がきたという。

ベースは91年型のダッジ・ラムトラック。キャビンはレギュラーで5.9ℓ直6のディーゼルターボ。さらにデューリー&4WDという激レアなパッケージ。リアにはウインチのほか、レッカー車用クレーンの業界基準を作ったと言われるホルムス製の油圧クレーンを搭載。フロントにぶつけた形跡があるが状態はよく、自走も可能。ただし車検を取るためにオイル交換などを行ったところ、クーラント漏れやウインカーの故障など次々とトラブルが発生。高橋さんはこうしたトラブルにも対応し、ゆくゆくは自社でレッカー車として稼働させる予定だという。

 

もし北上あたりで困った時はファッドスターに連絡をすれば、このラムトラックにけん引してもらえるかもしれないぞ。

外装は左前に衝突痕があるものの、全体的には良好。塗装はオリジナルで状態は非常に良好。ミラーはけん引を想定してトーイングミラーへと変更されている。下回りは雪国にあったとは思えないほど極上。現在はリアのダブルタイヤ用ホイールを探しているそうだ。

エンジンはカミンズの5.9ℓ直6のディーゼルターボを搭載。クーラントやフルード漏れなどトラブルはあるものの対処済み。マスターシリンダーは新品に交換済みだが交換直後に錆で茶色くなってしまったそう。

ベッドにはホルムスのクレーンとウインチを搭載している。ベッドには錆が出ているものの雪国のクルマとしては少ないほうだろう。そもそもレッカー仕様のトラック自体が流通することは少なく、あっても会社名が書かれていたりペイントされていたりする個体がほとんど。その中でこのオリジナルの塗装でレッカー仕様は珍しい個体だ。

内装の程度も非常に良好。シート表皮は破れなどなく、インパネの焼けや割れもない。トランスミッションはマニュアル。またパートタイム式4WD のためシフトレバーの横にセレクトレバーも備えている。なお天井は定番の剥がれが発生しているので修理予定だ。


FAD STARt【ファッドスター】
所在地:岩手県北上市村崎野14-470-10
TEL:0197-66-6996
URL:https://fadstart.jp/


PHOTO:Tomo's Photo
TEXT:石上智章
アメ車マガジン 2023年9月号掲載


関連記事

RELATED


ラフに乗れるのがトラック気ままに楽しんでこそ光る【ダッジラム&トヨタタンドラ】

アメ車を代表するモデルがピックアップトラック。本国で一番売れているモデルだけにカスタムの幅も広い。なかでもやはりアゲ系のスタイルは、元々のシルエットを何倍にも増強させる。

【アメ車を楽しむユーザーたち】ビジネスという枠を超え、架け橋となったアメ車の魅力

ビジネス上では取引会社の代表同士という関係性。しかしクルマを前にすると少年のようになってしまう。そんなアメ車の魅力に取りつかれた二人の男の物語。

【ダッジラム SRT10】マッスルピックアップ界の重鎮にして最高峰モデル

ダッジブランド最高峰にしてスーパーカーな立ち位置であるバイパー。モパーマッスルと一括りにできないV10エンジンを搭載する独自路線の個性派だが、さらにマニアックなキャラクターとして存在するのがダッジラムSRT10だ。

小さいに需要ありコンパクトダッジが面白い存在になる予感【ダッジキャリバー】

アメ車に乗りたいけど、サイズが大きいし排気量も大きいから維持費が大変。だがアメ車にもコンパクトなモデルは存在し、その代表がPTクルーザーやHHR。だが、もう一つ面白いモデルがある。それがダッジ初の5ドアハッチバックのキャリバーだ。

アメ車と、仲間と戯れる、最高の空間を手に入れた夫婦

夫婦でそれぞれクルマを所有しているのは珍しいことではないけれど、それが共にアメ車となれば話は別。さらにガレージ、アメ車が10台以上止められる広い敷地、これはもうアメ車乗りの理想形が詰まっている!

 

最新記事


2026/05/12

【オールインポート】二人のアメ車愛を支えるショップの存在

セダン

クーペ

ダッジ

埼玉県のオールインポートを常連にし、アメ車ライフを満喫するカズさんと娘のはるかさん。はるかさんは、オールインポートの営業スタイルに感銘を受け転職を決め、親子という関係から、父は大切なお客様へと変わっていく。

2026/05/10

【SUPER AMERICAN FESTIVAL 2025】お台場が陽気で明るい、アメリカン一色に染まる!

イベントレポート

2026/05/08

ジープ初となる四輪駆動ハイブリッドモデル「アベンジャー 4xe Hybrid」爆誕

ハイブリッド

SUV

ジープ

新車インプレッション

2024年9月にジープとしては初となるBEV(電気自動車)モデル「Avenger(アベンジャー)」が導入されたが、それから1年半後となる2026年3月5日に、今度はジープ初の四輪駆動ハイブリッドモデル「Avenger 4xe Hybrid」の発売を開始した。

2026/05/05

【ダイレクトイグニッション】アメリカン雑貨屋ではなく「こだわりのカーショップ」

ショップ

ビンテージは生半端な思いで買うべきではない。理想と現実をしっかり伝え、ユーザーが本当に欲しいクルマを徹底的に探し出すダイレクトイグニッション。店舗内に飾られる無数の雑貨コレクションやビンテージカーは博物館レベルで、それらを眺めながら夢のアメ車購入を目指そう!

ランキング


2026/05/08

ジープ初となる四輪駆動ハイブリッドモデル「アベンジャー 4xe Hybrid」爆誕

ハイブリッド

SUV

ジープ

新車インプレッション

2024年9月にジープとしては初となるBEV(電気自動車)モデル「Avenger(アベンジャー)」が導入されたが、それから1年半後となる2026年3月5日に、今度はジープ初の四輪駆動ハイブリッドモデル「Avenger 4xe Hybrid」の発売を開始した。

2026/05/10

【SUPER AMERICAN FESTIVAL 2025】お台場が陽気で明るい、アメリカン一色に染まる!

イベントレポート

2019/10/01

心臓部にV8エンジンを搭載したモンスターアストロ

バン

シボレー

カスタムが盛りだくさんに施された珠玉の「作品」

2018/02/09

マジで「使える」ダッジのミニバン ダッジグランドキャラバン【ファイブスター東都】

バン

ダッジ

新車インプレッション

2017y DODGE GRAND CARAVAN