【ダッジラム SRT10】マッスルピックアップ界の重鎮にして最高峰モデル
ダッジブランド最高峰にしてスーパーカーな立ち位置であるバイパー。モパーマッスルと一括りにできないV10エンジンを搭載する独自路線の個性派だが、さらにマニアックなキャラクターとして存在するのがダッジラムSRT10だ。
SOUL OF MOPAR -我らを魅了して止まないモパー-
バイパーと同機の8.3ℓV10を搭載する“羊の皮を被った毒蛇”
'05 DODGE RAM SRT10
2004年から2006年までのわずか3年間のみ製造されたダッジ・ラムSRT10。現行モデルで言えばTRXが700hpオーバーのモンスタートラックとして注目を集めているが、まさに当時、TRX同様にモンスター級のハイパフォーマンスエンジンを搭載したフルサイズトラックとして話題となった名車だ。

搭載するユニットはバイパーと同じ8.3ℓV10で、パワーは510hp、トルクは525lb-ft。数値は昨今のヘルキャットには及ばないが、8速ATで操る現行モデルとは異なり、半分の4速で堪能するV10エンジン独自のフィーリングを愛してやまないマニアも多い。

バイパーがほかのアメ車とは一線を画す特異な存在として捉えるとすれば、このラムSRT10も同様にほかのフルサイズトラックとはまるで別物。羊の皮を被った狼に例えるよりもバイパーにちなんで毒蛇と例える様に、見た目はラムトラックでも走りはバイパーと何ら遜色のない走りが楽しめる。また、その気になればモパーマッスルカーのみならずGM、フォードの走りに徹したスパルタンなモデルをも上回るポテンシャルの高さも特筆物だ。

シングルキャブには6速MT、4枚ドアのクアッドキャブには4速ATが組み合わされ、普段使いとスパルタンな走りを両立したい貪欲なユーザーには断然このモデルが刺さる。既にその稀少性は年々高まってきており、程度の良い個体は激減している中での販売在庫となるだけに、探し求めていたマニアにとっては必見の一台と言えるだろう。


SRT10の個性であるボンネットや専用バンパーからも、タダならぬオーラが漂う。現車はダウンサスでほんのりロワードフォルムに整えつつも、安易な社外ホイールへの換装を控えたSRT22インチホイールやブレンボブレーキシステムをストック。オリジナルを重視したスタイリングも魅力的。

8.3ℓ V10 OHV エンジンを搭載するフルサイズトラック。510hpを誇り最大トルクは525lb-ft。余談ではあるが8.3ℓもの大排気量でも自動車税が1ナンバー価格で乗れるってところもお得。また4枚ドアで6人乗車+ 広大な荷台付でバイパーの走りが楽しめるとなれなメリットしか見当たらない。

バケットタイプのシートが標準で備えつけられ、フロントのセンターシートは可倒式となっているため、ベンチシートとしてもコンソールとして使用可能。ピラー部分には純正でメーターがレイアウトされておりレーシーな装いが際立つ。内装の状態からもコンディションの良さがうかがえる。
BPC
TEL:075-204-1216
https://bpc-kyoto.com/
Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2023年5月号掲載
最新記事
2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!
2025/10/23
兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!
2025/10/21
自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家
家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。









