小さいに需要ありコンパクトダッジが面白い存在になる予感【ダッジキャリバー】
アメ車に乗りたいけど、サイズが大きいし排気量も大きいから維持費が大変。だがアメ車にもコンパクトなモデルは存在し、その代表がPTクルーザーやHHR。だが、もう一つ面白いモデルがある。それがダッジ初の5ドアハッチバックのキャリバーだ。
HOT MODLE
より個性を主張するSXTスポーツグレード
2008 DODGE CALIBER SXT SPORT
2007年、遂に日本市場でダッジブランドが4車種の正規販売を開始した。その4車種がチャージャーSRT8、ミドルサイズSUVのナイトロ、ミドルサイズセダンのアベンジャー、そして5ドアハッチバックのキャリバーだ。正直当時、このラインナップを見て拍子抜けした記憶がある。独特な個性を貫き攻めのブランドであるダッジが、なぜこの4車種を選んだのか…。後に、チャージャー以外は早々に本国でも消滅している。
それだけに、消滅した3車種がフューチャーされることは少ないのだが、改めて見直すと、いずれも乗りやすいサイズと低排気量で、誰でも気軽に乗れるアメ車として面白い存在かもしれない。特にキャリバーはグッとコンパクトで、全長が4.4mと日本車で言えばC-HRやヴェゼルと同等。エンジンも直4 2.0ℓであるため毎年の自動車税に怯えることもないし、それでいて最高出力156hpを叩き出すのだから、日常走行はかなりストレスフリーだ。
今回のSXTスポーツグレードは、上級グレードのSXTの装備に加えて、ボディ同色グリル、センターパネルやシートにもカラー配色されるなど、かなり個性が際立つ仕様。間違いなく気軽に乗れるアメ車としておススメできる。
全長はトヨタ・C-HRと同等でプリウスよりも小さいので、ボディサイズに抵抗感はないだろう。SXT及びSXT スポーツには、リアハッチに外向きも可能なリフトゲートスピーカーが備わる。
キャリバーに設定するエンジンは直列4気筒1.8ℓ、2.0ℓ、2.4ℓだが、日本正規販売モデルは全グレード2.0ℓとなる。本国仕様には6MTやAWD仕様も存在するが、日本モデルはCVT及びFFモデルとなる。因みに、285hpを発揮するキャリバーSRT4も存在し、かなりの激レアモデルと言えるだろう。
日本モデルのグレードはSE、SXT、SXTスポーツ。撮影車両はSXTスポーツで、同グレードのみセンターパネルやシートがボディカラーによってブルーまたはオレンジが配色される。エンジン起動時にモニターに映る旧ダッジロゴが何気に嬉しい。SXT、SXTスポーツではスピーカー装備が充実し、ボストンアコースティックスピーカー6基、リフトゲートスピーカー2 基、サブウーハー1基が搭載される。
■全長×全幅×全高:4420×1800×1550mm ■ホイールベース:2635mm ■車両重量:1420kg ■エン
ジン:直4・2.0ℓ ■最高出力:156hp/6300rpm ■最大トルク:19.4kg-m/5100rpm ■トランスミッション:CVT(マニュアルモード6段) ■タイヤサイズ:215/55R18(前後)
GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】
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https://www.garage-joker.com
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2023年9月号掲載
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