半世紀を超えてもなお、ファンを魅了し続けるベビカマ

クーペ

ビンテージ

シボレー

アメマガ2023年10月号

カマロ

バーニーズ

三重県

ベビーカマロ

2ℓ搭載がスタンダードになった現代版のシボレー・カマロ。決して現行モデルが物足りない訳じゃない。扱いやすさに快適性、燃費にパフォーマンスと、何を比較しても半世紀前のモデルの比じゃない。それでも魅力的に映えるカマロのファーストモデル。通称「ベビカマ」。その魅力に迫る。


ポニーカーと呼ばれた時代の独創的なプロポーション!

Chevrolet Camaro

マスタングの対抗馬として1966年に1967年モデルが登場したシボレー・カマロ。その後、セカンド、サード、フォースと歴史を刻んだものの2002年モデルを最後に絶版モデルとなるが、7年の時を経て2009年に2010年モデルが登場して復活し、現在6代目のカマロが現行モデルとして人気を博す半世紀に渡るシボレーのベストセラーカー。

 

映画トランスフォーマーでは新旧カマロが共演を果たし、生粋のアメ車フリークでなくとも、バンブルビーの影響でカマロの知名度は抜群と言って良いだろう。

今回紹介する個体は三重県のバーニーズで在庫する1968年モデル。過剰なカスタムを施さず、オリジナルの素晴らしさを色濃く感じさせてくれるバーニーズ直輸入車だ。ラリーホイールにBFグッドリッチのラジアルT/Aホワイトレターの足もとにマッチする白いレーシングストライプ、そしてアイアンバンパーが魅せるビンテージアメリカンな雰囲気、コルベット譲りのストイックなフェンダープロポーション。それでいて丸目が醸し出すファニーな表情は、ほかの世代のカマロとは一線を画す魅力を放ち、“ベビカマ”の愛称でも親しまれている。

ちなみにこのカマロは2023年6月に三重県で開催されたストリートカーナショナル鈴鹿へ自走でエントリー。道中ノントラブルの絶好調でコンディションは折り紙つきだ。絶対数が年々減少しており、オリジナル志向となれば激レアだけに必見の一台と言えるだろう。

フロントディスクブレーキで制動力を強化し、KYBフロントショック、ACデルコのリアショックで足回りをリフレッシュ。社外サイレンサーによる心地良い350 V8サウンドを奏でる。市街地をドライブした印象は、まさにグッドコンディション!

350エンジンをベースにエーデルブロックのキャブレター、エアフィルターの換装、バルブカバーとクリーンなエンジンルーム。GM認定サービス工場のバーニーズなら購入後の整備やメンテナンスも安心だ。

赤いダッシュパネルにブラックレザーのオリジナルインテリア。グランツのステアリングや3連メーター、ステアリング後方にオートゲージが追加されるも基本的にはオリジナルをストック。


BERNESE【バーニーズ】

所在地:三重県津市藤方530番地
TEL:059-227-6365
URL:http://www.bernese.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年10月号掲載


関連記事

RELATED


半世紀を超えて魅力を放つ同い年のカマロ!【1971 CHEVROLET CAMARO】

ビンテージマッスルに魅せられし7人のカーマニアたち【バーニーズ】

【C2コルベット】斬新で独創的なフォルムは半世紀の時を経ても色褪せない

1963年モデルから1967年までのわずか5年間のみリリースされたコルベットC2。スティングレイ(アカエイ)のサブネームが採用され、当時のアメ車とは一線を画す近未来的で独創的なボディラインは、アグレッシブな中に精巧で繊細な芸術的な印象すらもたらす。そのオリジナルの個性を可能な限り後世に残した個体がココに!

“Take aim at 4th CAMARO” これからの狙い目は「4thカマロ!!」

3rdカマロがビンテージと呼ばれ出した令和の現在、ポストビンテージとしてマークしておきたい名車が4thカマロ。プレーンで丸みを帯びた90年代ならではのフォルムとアナログの香りがほのかに残るコックピットは一周回って新鮮!

【1969年型 シボレーカマロ】絶品コンディションのベビーカマロ

官能のビンテージアメリカン Vintage Ecstasy オリジナルブランドを展開し、エスカレードなど高級SUVカスタムを提案するAZRことアズールモータリング。しかし同店の魅力は、こうしたヴィンテージカーの扱いにもある。

1969 Chevrolet Camaro RS
1969 Chevrolet Camaro Convertible

歳相応の姿ながら細部まで、綺麗なオリジナル志向【シボレーカマロベルリネッタ】

Z28を筆頭にマッスルカーの代名詞としても捉えられ、プロスピード仕様などにカスタムされた個体が多い1979年型カマロのオリジナルストックを発掘!

 

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger