半世紀を超えてもなお、ファンを魅了し続けるベビカマ

2ℓ搭載がスタンダードになった現代版のシボレー・カマロ。決して現行モデルが物足りない訳じゃない。扱いやすさに快適性、燃費にパフォーマンスと、何を比較しても半世紀前のモデルの比じゃない。それでも魅力的に映えるカマロのファーストモデル。通称「ベビカマ」。その魅力に迫る。
ポニーカーと呼ばれた時代の独創的なプロポーション!
Chevrolet Camaro
マスタングの対抗馬として1966年に1967年モデルが登場したシボレー・カマロ。その後、セカンド、サード、フォースと歴史を刻んだものの2002年モデルを最後に絶版モデルとなるが、7年の時を経て2009年に2010年モデルが登場して復活し、現在6代目のカマロが現行モデルとして人気を博す半世紀に渡るシボレーのベストセラーカー。
映画トランスフォーマーでは新旧カマロが共演を果たし、生粋のアメ車フリークでなくとも、バンブルビーの影響でカマロの知名度は抜群と言って良いだろう。
今回紹介する個体は三重県のバーニーズで在庫する1968年モデル。過剰なカスタムを施さず、オリジナルの素晴らしさを色濃く感じさせてくれるバーニーズ直輸入車だ。ラリーホイールにBFグッドリッチのラジアルT/Aホワイトレターの足もとにマッチする白いレーシングストライプ、そしてアイアンバンパーが魅せるビンテージアメリカンな雰囲気、コルベット譲りのストイックなフェンダープロポーション。それでいて丸目が醸し出すファニーな表情は、ほかの世代のカマロとは一線を画す魅力を放ち、“ベビカマ”の愛称でも親しまれている。
ちなみにこのカマロは2023年6月に三重県で開催されたストリートカーナショナル鈴鹿へ自走でエントリー。道中ノントラブルの絶好調でコンディションは折り紙つきだ。絶対数が年々減少しており、オリジナル志向となれば激レアだけに必見の一台と言えるだろう。




フロントディスクブレーキで制動力を強化し、KYBフロントショック、ACデルコのリアショックで足回りをリフレッシュ。社外サイレンサーによる心地良い350 V8サウンドを奏でる。市街地をドライブした印象は、まさにグッドコンディション!


350エンジンをベースにエーデルブロックのキャブレター、エアフィルターの換装、バルブカバーとクリーンなエンジンルーム。GM認定サービス工場のバーニーズなら購入後の整備やメンテナンスも安心だ。


赤いダッシュパネルにブラックレザーのオリジナルインテリア。グランツのステアリングや3連メーター、ステアリング後方にオートゲージが追加されるも基本的にはオリジナルをストック。
BERNESE【バーニーズ】
所在地:三重県津市藤方530番地
TEL:059-227-6365
URL:http://www.bernese.co.jp
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年10月号掲載
最新記事

2025/06/13
【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命
かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2025/06/06
【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない
日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!