“Take aim at 4th CAMARO” これからの狙い目は「4thカマロ!!」

3rdカマロがビンテージと呼ばれ出した令和の現在、ポストビンテージとしてマークしておきたい名車が4thカマロ。プレーンで丸みを帯びた90年代ならではのフォルムとアナログの香りがほのかに残るコックピットは一周回って新鮮!
やっぱりGMが最高
手を加えた個体が大半の4thだからこそオリジナル志向で
'01 CHEVROLET CAMARO
BERNESE【バーニーズ】
ここ最近90年代を一世風靡したアストロやC-1500、サバーバンにカプリスなどの個体が高値で取り引きされている。ひと昔前なら二桁万円で狙えたが、高騰している大きな理由の一つとして程度の良い個体の減少と若者から見るソレが旧車、すなわちビンテージなアメ車として捉えられる様になってきたからと言われている。
実際に現行モデルやひとつ前のモデルと比較してみると、カマロらしさの定義がまるで別物の様にフォルム造型から顔立ちまでまったく別モデルかの様な印象を受ける程だ。長年本誌の記事を書いている筆者ですらそう感じるのだから、若者がこのクルマを見てカマロと即答できないのも頷ける。
紹介する4thカマロは1オーナーで低走行のオリジナル志向な後期モデル。98年~02年まで生産された個体で、ヘッドライトが角目ではなくピーナッツ型にお色直しされたモデルだ。20年程前のモデルとなれば免許を取得して間もない若者が生まれる前。トランスフォーマーを見てカマロを知った若者にしてみれば4thカマロは新鮮に映って当然だろう。
ちなみにこの世代のカマロは、プレーンなフォルム造型をスタイリッシュにリメイクすべくフルエアロを巻くのがセオリーだった。今どきエアロを巻くなんて言い方は完全に死語かもしれないが、フルエアロ+リアウィング、ホイールは国産ピッチの変換スペーサーを介して国内メーカーホイールをローダウンして履かせるのが粋とされていたのだ。
実際に各社でデモカーが続々とリリースされ、アストロに続いてカスタムシーンを賑わせた名車。それが不思議なものでいま見ると、当時は物足りないとされていたボディアンダーのスッキリ感が妙にカッコよく見える。筆者が年齢を重ねたせいか、純正のカッコ良さみたいな目が肥えてきたこともあるかもしれないが、そのフィルターを差し引いてみてもポストビンテージとしての風格みたいなものを感じる。
あえてこの個体の変更点を述べるとすれば前期物のZ28純正ホイールへ換装されている程度で、その他はオーディオまでフルオリジナルをキープ。幸いにも現段階では価格高騰が緩やかではあるが、近い将来4thカマロも、ほかの90年代を代表するアメ車同様に高値になる可能性は否めないだけに、狙っている方は今が買い時だ。
1993年から1997年までの前期型の角目に対して、後期モデルはピーナッツ型のヘッドライトを採用。Z28ホイールは同じ4thの前期モデル用を装着。言われなければ気づかないレベルの純正アレンジも粋。
3.8ℓV6エンジンを4速ATで操る感覚は、ダウンサイジングエンジンを6速、8速ATの組み合わせが当たり前の昨今のモデルとはまったく異なるドライビングフィール。V8モデルと比べてカジュアルに乗れる点も魅力的。ハイパフォーマンスモデルには及ばないが体感的な満足度は非常に高い。


タッチスクリーンパネルが主流の昨今のコックピットとは異なる90年代の名残を多く残したインパネ周り。純正オーディオをストックしている点も特筆物。当時らしいモケットインテリアも今見ると新鮮で、グッドコンディションを誇るクリーンなインテリアだ。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年6月号掲載
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