“Take aim at 4th CAMARO” これからの狙い目は「4thカマロ!!」

クーペ

シボレー

アメマガ2023年6月号

バーニーズ

三重県

4th カマロ

カマロ

やっぱりGMが最高

3rdカマロがビンテージと呼ばれ出した令和の現在、ポストビンテージとしてマークしておきたい名車が4thカマロ。プレーンで丸みを帯びた90年代ならではのフォルムとアナログの香りがほのかに残るコックピットは一周回って新鮮!

やっぱりGMが最高


手を加えた個体が大半の4thだからこそオリジナル志向で

'01 CHEVROLET CAMARO

BERNESE【バーニーズ】

ここ最近90年代を一世風靡したアストロやC-1500、サバーバンにカプリスなどの個体が高値で取り引きされている。ひと昔前なら二桁万円で狙えたが、高騰している大きな理由の一つとして程度の良い個体の減少と若者から見るソレが旧車、すなわちビンテージなアメ車として捉えられる様になってきたからと言われている。

 

実際に現行モデルやひとつ前のモデルと比較してみると、カマロらしさの定義がまるで別物の様にフォルム造型から顔立ちまでまったく別モデルかの様な印象を受ける程だ。長年本誌の記事を書いている筆者ですらそう感じるのだから、若者がこのクルマを見てカマロと即答できないのも頷ける。

紹介する4thカマロは1オーナーで低走行のオリジナル志向な後期モデル。98年~02年まで生産された個体で、ヘッドライトが角目ではなくピーナッツ型にお色直しされたモデルだ。20年程前のモデルとなれば免許を取得して間もない若者が生まれる前。トランスフォーマーを見てカマロを知った若者にしてみれば4thカマロは新鮮に映って当然だろう。

 

ちなみにこの世代のカマロは、プレーンなフォルム造型をスタイリッシュにリメイクすべくフルエアロを巻くのがセオリーだった。今どきエアロを巻くなんて言い方は完全に死語かもしれないが、フルエアロ+リアウィング、ホイールは国産ピッチの変換スペーサーを介して国内メーカーホイールをローダウンして履かせるのが粋とされていたのだ。

実際に各社でデモカーが続々とリリースされ、アストロに続いてカスタムシーンを賑わせた名車。それが不思議なものでいま見ると、当時は物足りないとされていたボディアンダーのスッキリ感が妙にカッコよく見える。筆者が年齢を重ねたせいか、純正のカッコ良さみたいな目が肥えてきたこともあるかもしれないが、そのフィルターを差し引いてみてもポストビンテージとしての風格みたいなものを感じる。

 

あえてこの個体の変更点を述べるとすれば前期物のZ28純正ホイールへ換装されている程度で、その他はオーディオまでフルオリジナルをキープ。幸いにも現段階では価格高騰が緩やかではあるが、近い将来4thカマロも、ほかの90年代を代表するアメ車同様に高値になる可能性は否めないだけに、狙っている方は今が買い時だ。

1993年から1997年までの前期型の角目に対して、後期モデルはピーナッツ型のヘッドライトを採用。Z28ホイールは同じ4thの前期モデル用を装着。言われなければ気づかないレベルの純正アレンジも粋。

3.8ℓV6エンジンを4速ATで操る感覚は、ダウンサイジングエンジンを6速、8速ATの組み合わせが当たり前の昨今のモデルとはまったく異なるドライビングフィール。V8モデルと比べてカジュアルに乗れる点も魅力的。ハイパフォーマンスモデルには及ばないが体感的な満足度は非常に高い。

タッチスクリーンパネルが主流の昨今のコックピットとは異なる90年代の名残を多く残したインパネ周り。純正オーディオをストックしている点も特筆物。当時らしいモケットインテリアも今見ると新鮮で、グッドコンディションを誇るクリーンなインテリアだ。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年6月号掲載


関連記事

RELATED


半世紀を超えてもなお、ファンを魅了し続けるベビカマ

2ℓ搭載がスタンダードになった現代版のシボレー・カマロ。決して現行モデルが物足りない訳じゃない。扱いやすさに快適性、燃費にパフォーマンスと、何を比較しても半世紀前のモデルの比じゃない。それでも魅力的に映えるカマロのファーストモデル。通称「ベビカマ」。その魅力に迫る。

【ROHAN×BRIGHT CAMARO】東京オートサロン2023で視線を釘付けにした!

2019年にKANDY BLUEの単色で東京オートサロンに展示したROHANのカマロコンプリートが、4年の時を経て正常進化。自社オリジナル塗料と最先端のカスタムペイントワークを駆使した完全リメイクは注目の的!

LS7エンジン×6MTを搭載した、エキサイティングな1969年型カマロ

三重県で唯一の、GM認定サービスショップである「バーニーズ」。創業62年の歴史を誇り、GM&シボレーをはじめとする、様々なアメ車を取り扱う。そのバーニーズに、アメリカでレストモッドされたカマロが入庫したので、早速紹介しよう。

CHEVROLET LOVE!!
CHEVROLET CAMARO

ボロを纏えど中身は錦、まだまだ理想を追求し続ける【東海カーズ】

古いマンションをリノベーションするのが流行りだが、ビンテージカーにも同じことが言えるのでは? 中身をアップデートすることで、最新モデルにはないオリジナリティを追求できるが、カーズの場合はもう一歩先の独自の路線を貫く。

あえてハイグレードを避けた選択がマニア心を擽る!【1973 ポンティアックファイアーバードフォーミュラ350】

ここ最近、旧車価格が全体的に跳ね上がってきており、60~70年代のアメ車も1000万円を超えるプライスが付けられていたりする。しかし、ちょっと趣向を変えてハイグレードを避ければ、手が届くグッドコンディションなお宝も存在する。

 

最新記事


2023/12/06

BCDには目利きの効いた、刺さるアメ車が勢揃い!【BUBU阪神】

ショップ

現地スタッフとの連携で独自のネットワークを駆使して良質な車両を仕入れて販売するBCD(BUBUカリフォルニアダイレクト)。その2店舗目として人気を博すBUBU阪神。景気低迷の最中でもコンスタントに売れる人気店の魅力に迫る!

2023/12/05

【ラングラースポーツ】クルマをファッションの一部として、捉えたらもっと自由になる

SUV

ジープ

ドアは4枚、座席やラゲッジ容量も多いに越したことはない。いつからか、そんな物差しでクルマを選ぶ様になってきた昨今。モノ選びに長けた古着マニアから、クルマとの向き合い方を考察。

2023/12/04

-アメカルにまつわるエトセトラ- #33 NICE BUDDY

コラム

2023/12/04

色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ

クーペ

ダッジ

走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。

ランキング


2023/12/05

【ラングラースポーツ】クルマをファッションの一部として、捉えたらもっと自由になる

SUV

ジープ

ドアは4枚、座席やラゲッジ容量も多いに越したことはない。いつからか、そんな物差しでクルマを選ぶ様になってきた昨今。モノ選びに長けた古着マニアから、クルマとの向き合い方を考察。

2023/12/04

色のコダワリは無いが、何故か黄色のチャレンジャーを3台乗り継ぐ

クーペ

ダッジ

走れるチャレンジャーカスタムを提案するCARBOX。ヘルキャットオーナーの竹林さんは、実はこの車両が3台目のチャレンジャーだったりする。

2023/12/04

-アメカルにまつわるエトセトラ- #33 NICE BUDDY

コラム

2016/07/12

【1969y Chevrolet CHEVELLE】どこに出しても自慢できるベストコンディションモデル

ビンテージ

GMを代表するハードトップセダンがシェベル。現在あるクルマとはまったく異なるデザインであり、それが逆に新鮮で格好良い。海や街中、どんなシーンでも衆目を集め、賞賛される。美しさとコンディションを併せ持つこの1台は必見のトレジャーだ。