普通に快適に乗れるカマロか頑張って乗るマスタングか…

クーペ

シボレー

フォード

アメマガ2024年6月号

カマロ

マスタング

カマロSS

マスタング mach 1

AMERICAN VINTAGE

東海カーズ

「ヒトもクルマも中身が肝心!」と声を大にして語る東海カーズの細井さん。確かにクルマは乗ってみないと、それぞれのキャラクターが分からない。ということで、同じ1969年型のカマロとマスタングを乗って比較してみよう!

AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN


同年型の2ドアマッスル、でも乗り味は全く違うね

1969 Ford Mustang Mach 1
1969 Chevrolet Camaro SS

昔のマッスルカーに乗りたいな〜。実用性とか考えず、2ドアでスポーティなモデル…と夢を見るのはいいけれど、クルマって見た目のスタイルだけでなく、実際にハンドルを握ってみないとその本質が分からなかったりするもの。何台ものビンテージカーを在庫しているお店はほとんどないから乗り比べることはまずないかもしれないけれど、ビンテージカーだけを取り揃える東海カーズなら、いつでも比較が可能だし試乗もOK。「カマロなら9台あるけど…」と代表の細井さんに言われたがそこは丁重にお断りし、今回は同じ1969年型で5.7ℓのV8を搭載するカマロとマスタングを比較してみた。

まずはカマロを紹介しよう。出発前に細井さんが「普通に乗れるよ〜」と行ったとおり、4ATなので運転も楽々。動き出しはどっしりとした印象で、アクセルを踏み込めばスムーズに加速する。むしろ滑らかで現行車のような暴力的な加速感は乏しいが、これなら毎日気兼ねなく運転できそうだ。

 

運転席からの視界も良好で、張り出したフェンダーのお陰で車両感覚も掴みやすい。ピラーも細く視界を遮ることもない。これならアメ車はもちろん、ビンテージカーが初めての人でも「普通に乗れる」だろう。

続いてはマスタング。スポーティグレードのMach1がベースでエクステリアはほぼノーマルだが、機関や内装などに手が加えられている状態。ストイックに走りを楽しめる4MTなのは歓迎すべきポイントだが、クラッチのミートポイントがかなり奥にあるので、結構慣れが必要。だがカマロよりも瞬発力があるため獰猛な加速感が味わえるが、真剣に運転しないといけない印象。シートポジションもカマロよりは深いのでレーシーさを味わえるが、あまりリラックスして乗れるとは言い難いかも。

 

どちらが良いとは断定できないが、あくまでも筆者の印象をお伝えするなら、毎日気軽な気持ちでマッスルカーに乗りたい人にはカマロがオススメ。それに対し、たまの休日に気持ち良くツーリングを楽しむ! という使い方をするならマスタングが良いだろう。

 

もちろん見た目や色で選んでも良いけれど、クルマは乗ってみないとその中身まで分からないもの。これからビンテージマッスルに乗りたいと考えている人は、いつでも試乗させてもらえる東海カーズに相談してみては? 自分に最適な1台が見つかるハズだ。

1969 フォード マスタング Mach 1

フロントマスクに並ぶ4つのライトがMach1の個性で、ヘッドランプはLEDに変更済み。フロントのスプリングは変更済みで、コーナリング性能を高めている。フロントは225、リアは235 タイヤを装着する。

351cbiのV8を搭載。FORD RACINGのヘッドカバーがポテンシャルの高さを窺わせる。点火系もしっかり手が加えられており、潜在能力を引き出すチューニングも実施。

レーシーなスタイルとは対照的に、ウッド調のメーターパネルを採用。ステアリングの正面にはオートメーターを備えており「これだけ見て運転すればいいんだよ」的な雰囲気。

1969 シボレー カマロ SS

前後サスペンションはノーマルのままだが、意外とマイルドな乗り心地。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4で、フロントは215/50R17、リアは245/45R17を装着。グリップ性能と快適性を両立させている。

目立ったチューニングパーツを装着していないが、キチンと整備されているので非常にスムーズで安定した走りを実現。乗りたい時に乗れる信頼性も、しっかり確保する。

インパネの中央付近には1DIN のオーティオと追加メーターを設置。4ATのシフトスケジュールを制御するB&Mのコントローラーも追加し、滑らかなシフトアップを実現している。


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890  


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2024年6月号掲載


関連記事

RELATED


やっぱりカマロが大好き!その中でも69カマロが1番かな?

アメ車専門店の中でも、とくにビンテージを豊富に取り揃える東海カーズ。代表の細井さんはプライベートでも複数台所有するほどカマロが大好き。なので今回も、今まで紹介していない個体の登場だ。

いつまでも走り続けていたい!ロックな人生にアメ車は不可欠

アメ車の魅力に引き込まれ、複数台所有する人も少なくない。でもマッスルカーばかり…と言う人はレアなケースだろう。

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

「いつかビンテージのアメ車に乗りたい!」と選んだのは、1969年型のマスタング・ファストバックだ。

カッコイイ物や美しいものに心がときめくのは当たり前だが、それがファッション業界に身を置く人なら、なおさらだろう。ヘアサロンを営む市橋さんが選んだ初のアメ車は、1969年型のマスタング・ファストバックと言うのも納得だ。

【1982 シボレー コルベット】走ることだけをとにかく優先し400cbiエンジンや5MTに換装

ビンテージアメリカンを何台も在庫し、見比べてお気に入りの1台が選べる。東海カーズを初めて訪れた人は「夢のような空間ですね!」と驚きを隠せない。だが代表の細井さんは、愛車の見た目に関心はなく「いかに気持ちよく走れるか」を大切にしている。

 

最新記事


2025/12/09

【WHAコーポレーション】ユーザーと一緒になって、ジープを楽しむ専門店!

SUV

ジープ

ショップ

日本国内でジープは正規販売されているが、アメリカ仕様は日本にないボディ色やエンジンなどがラインナップされる。正規輸入車は確かに乗りやすいが、それを差し引いてもUSモデルに乗りたい人たちが、WHAコーポレーションの扉を叩く。

2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!

2025/12/02

【Camp Jeep 2025】Jeepとともに全力でアウトドアを満喫できるキャンプイベント

イベントレポート

Camp Jeep 2025 with Feel EARTH
新潟県 苗場高原オートキャンプ場

2025/11/27

真夏にサーキットを全開で走る?【82CUP】

イベントレポート

82CUP
美浜サーキット
2025.07.27

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2022/01/26

C7コルベットは伝統のFRとしては最後のモデル

クーペ

シボレー

2016y CHEVROLET CORVETTE Z51

2018/01/19

さいたま市のアメリカン雑貨専門店【ジョーズアンティーク】個性的なアメリカンライフを極めたいかたへ

ホビー・雑貨

ショップ

個性的なアメ車に乗る人ほど、どこでも買えるようなアメリカン雑貨には食指が動かないもの。そんなコダワリ派にお勧めしたいのが、さいたま市にある「ジョーズアンティーク」だ。

2025/12/04

【1970 シボレー ノバ】90年代の350エンジンを搭載して気楽に乗れる

クーペ

シボレー

日本の道路事情にマッチしたサイズ感と、70年代のアメ車らしさを色濃く感じさせるフォルム。同年代のシェベルとは異なる魅力を放つNOVA。その個性を生かしつつも快適に乗れるようにアップデート!