普通に快適に乗れるカマロか頑張って乗るマスタングか…

「ヒトもクルマも中身が肝心!」と声を大にして語る東海カーズの細井さん。確かにクルマは乗ってみないと、それぞれのキャラクターが分からない。ということで、同じ1969年型のカマロとマスタングを乗って比較してみよう!
AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN
同年型の2ドアマッスル、でも乗り味は全く違うね
1969 Ford Mustang Mach 1
1969 Chevrolet Camaro SS
昔のマッスルカーに乗りたいな〜。実用性とか考えず、2ドアでスポーティなモデル…と夢を見るのはいいけれど、クルマって見た目のスタイルだけでなく、実際にハンドルを握ってみないとその本質が分からなかったりするもの。何台ものビンテージカーを在庫しているお店はほとんどないから乗り比べることはまずないかもしれないけれど、ビンテージカーだけを取り揃える東海カーズなら、いつでも比較が可能だし試乗もOK。「カマロなら9台あるけど…」と代表の細井さんに言われたがそこは丁重にお断りし、今回は同じ1969年型で5.7ℓのV8を搭載するカマロとマスタングを比較してみた。
まずはカマロを紹介しよう。出発前に細井さんが「普通に乗れるよ〜」と行ったとおり、4ATなので運転も楽々。動き出しはどっしりとした印象で、アクセルを踏み込めばスムーズに加速する。むしろ滑らかで現行車のような暴力的な加速感は乏しいが、これなら毎日気兼ねなく運転できそうだ。
運転席からの視界も良好で、張り出したフェンダーのお陰で車両感覚も掴みやすい。ピラーも細く視界を遮ることもない。これならアメ車はもちろん、ビンテージカーが初めての人でも「普通に乗れる」だろう。
続いてはマスタング。スポーティグレードのMach1がベースでエクステリアはほぼノーマルだが、機関や内装などに手が加えられている状態。ストイックに走りを楽しめる4MTなのは歓迎すべきポイントだが、クラッチのミートポイントがかなり奥にあるので、結構慣れが必要。だがカマロよりも瞬発力があるため獰猛な加速感が味わえるが、真剣に運転しないといけない印象。シートポジションもカマロよりは深いのでレーシーさを味わえるが、あまりリラックスして乗れるとは言い難いかも。
どちらが良いとは断定できないが、あくまでも筆者の印象をお伝えするなら、毎日気軽な気持ちでマッスルカーに乗りたい人にはカマロがオススメ。それに対し、たまの休日に気持ち良くツーリングを楽しむ! という使い方をするならマスタングが良いだろう。
もちろん見た目や色で選んでも良いけれど、クルマは乗ってみないとその中身まで分からないもの。これからビンテージマッスルに乗りたいと考えている人は、いつでも試乗させてもらえる東海カーズに相談してみては? 自分に最適な1台が見つかるハズだ。
1969 フォード マスタング Mach 1




フロントマスクに並ぶ4つのライトがMach1の個性で、ヘッドランプはLEDに変更済み。フロントのスプリングは変更済みで、コーナリング性能を高めている。フロントは225、リアは235 タイヤを装着する。
351cbiのV8を搭載。FORD RACINGのヘッドカバーがポテンシャルの高さを窺わせる。点火系もしっかり手が加えられており、潜在能力を引き出すチューニングも実施。




レーシーなスタイルとは対照的に、ウッド調のメーターパネルを採用。ステアリングの正面にはオートメーターを備えており「これだけ見て運転すればいいんだよ」的な雰囲気。
1969 シボレー カマロ SS


前後サスペンションはノーマルのままだが、意外とマイルドな乗り心地。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4で、フロントは215/50R17、リアは245/45R17を装着。グリップ性能と快適性を両立させている。
目立ったチューニングパーツを装着していないが、キチンと整備されているので非常にスムーズで安定した走りを実現。乗りたい時に乗れる信頼性も、しっかり確保する。




インパネの中央付近には1DIN のオーティオと追加メーターを設置。4ATのシフトスケジュールを制御するB&Mのコントローラーも追加し、滑らかなシフトアップを実現している。
THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2024年6月号掲載
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