やっぱりカマロが大好き!その中でも69カマロが1番かな?

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アメマガ2024年2月号

東海カーズ

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AMERICAN VINTAGE

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カマロ Z28

アメ車専門店の中でも、とくにビンテージを豊富に取り揃える東海カーズ。代表の細井さんはプライベートでも複数台所有するほどカマロが大好き。なので今回も、今まで紹介していない個体の登場だ。

AMERICAN VINTAGE CAR HEAVEN -米国的旧車天国-


カマロを沢山在庫してます!誰か買ってください by 細井

1969 Chevrolet Camaro SS & Z28

「久々にビンテージ特集をアメマガでやりますけど、どんなクルマを紹介しますか?」と東海カーズに連絡を入れる編集部。多くのアメ車専門店の場合「アレもあるけどコレも良いよね〜」という感じで取材車両を決めていくんですよ。でもカースの細井さんは『カマロ!!』と、一寸の迷いも感じさせず即答。内心またですかぁ…と言う気持ちがしなくもないんだが、東海カーズのスゴいところは、ほぼ毎回新しい個体がどこからともなく登場すること。しかもコンディションは抜群。「ちょっと忙しいから、勝手に動かして写真撮っといて〜」と、いつものパターンで今回も取材がスタートだ。

 

少々前フリが長くなってしまったが、東名高速の豊川ICからスグのところにある東海カーズは、ビンテージアメリカンに興味がある人なら絶対に知っていて損のないショップ。一般的なクルマ屋さんは店頭に在庫がズラリと並ぶが、基本的に50年経過したクルマたちにとって紫外線は天敵以外の何者でもない。なので、取材の時以外は基本的に倉庫内か屋根付きの駐車場に保管されている。そのためショップの扉を叩くのは、かなり勇気が要るかも知れない。

 

とはいえ、そのハードルを乗り越えればミントコンディションのビンテージアメリカンとご対面可能だ。いずれのクルマもほぼ一発でエンジンは始動するし、前述した様に編集部だけで撮影に出掛けることも日常茶飯事。

お客さんが独りで試乗に行くこともあるので、在庫車両は基本的に「普通に乗れるアメ車」と言うことだ。それに当てはまるのが左のSS。オリジナルを維持した様なスタイルだが、17インチに変更し、4ATのシフターに換装。ノーマル然としたスタイリングではあるが、近代化も施していると言える。シフターの操作法を覚える必要があるが、細井さんが言う「フツーに乗れる」と言うのも納得だ。

それに対し、Z28(かどうは定かじゃないが…)は、かなりのクセ物。ミッションは6MTに変更し、基本的にサーキット走行を楽しむカスタムを施している。「最近入庫したばかりだから、コレから色々と整備や改良をしないといけないんだよね」と細井さんは語るが、これで充分じゃないの?と思える内容。

 

シートもある意味マイルドな乗り味など不要なのかも知れない。ブレーキもドリルドローターに変更し、対フェード性を向上。メーター類はオートメーターにすべて変更済みで、信頼性を格段にアップ。ロールケージやレカロシートも装備済みだ。

 

ちなみに東海カーズにはこの2台のほかにもカマロを在庫中。「全部で9台あって、1台サメカマがあるけど後は全部ベビカマかな。在庫がありすぎなので、誰か買って下さい!」とのこと。ビンテージアメリカンを比較して購入できることはほぼないので、まずはショップに足を運んでみよう。


Z28の称号に相応しくサーキットを楽しめる様に各部をカスタム
1969 Chevrolet Camaro Z28

飾りではなく、ヒートリダクション機能を持たせたボンネットを装備。フロントサスはコイルオーバーに変更。リアサスペンションはリーフリジッドのままだが、トラクションバーが装着可能。フロントブレーキは制動性能の低下を防ぐため、ドリルドローターで放熱性を向上させる。

エンジンは383ci V8を搭載。各ホース類を変更することで、高負荷が掛かった状態でも安定する様に改善。冷却性能の向上に欠かせない電動ファンと大容量のアルミラジエターも装備。ボンネットはファイバーに変更して、軽量化や回頭性の向上を図る。

クルマの正しいコンディションを把握するため、メーターはすべてオートメーターに変更して信頼性を向上。ノーマルのゲートを加工し、6MTをねじ込む。前席シートはレカロで、ロールケージも追加。ヒール&トゥを行いやすくするためにペダルも変更済みだ。


オリジナルの雰囲気を崩さずに安定した走りを実現する
1969 Chevrolet Camaro SS

ノーマル然とした雰囲気を放つが、よく見ると足もとは17インチタイヤ&ホイールに変更。しかも選んだ銘柄はミシュラン・パイロットスポーツ4Sと、かなり走行性能を重視している。それ以外は至ってノーマルなので、却って足もとが際立つと言えるだろう。

エンジンは350ciのV8を搭載。エアコンも装備済みで、ラジエターの容量アップや電動ファンも装備。休日は、気持ちよくクルージングを楽しみたい。そういうゆとりを感じさせる乗り方が、このカマロには最適と言えるだろう。

インパネ周りやシートはほぼノーマル。ビンテージカーにはお約束の追加メーターが装備されるが、ステアリング左下にはATのシフトスケジュールのマネージメントを装備。ミッションは4速シフター化しており慣れが必要だが、確かに普通に誰でも乗れる仕上がりだ。


THANKS:東海カーズ
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野陵
アメ車マガジン 2024年2月号掲載


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