魅惑のワイドシルエット、コブラボディの虜!【1981y シボレー コルベット】
ロングノーズ、コークボトルボディで唯一無二のグラマラスなプロポーションを強調させるワイドボディキット。その中でもコブラボディに魅せられたコレクターのお目に適った個体が紹介する81年型C3コルベット。
程度の良い個体が激減する中で探し当てたお宝
1981 CHEVROLET CORVETTE
C3コルベットに限った話ではないが、国産・輸入車を問わず旧車価格は高騰の一途をたどる昨今。程度の良い個体は当然高値で取引されており、年々お目当ての個体が納得の価格で購入できる可能性は少なくなってきていると言っても過言ではない。
そんな中、C3のワイドボディ、しかも後付けオーバーフェンダーじゃなくファイバーで仕上げられたコブラボディに限定して探していたコレクターが紹介する西岡さんだ。
物件情報サイトで探し当てて訪れたのが東大阪のファーストだったそうで、現車確認でお店に向かい、これまで3人のオーナーがファーストで整備やメンテナンスを受けていた点や、ファースト大森さん自身が生粋のコルベットフリークであることも決め手となって即決。この手の車両はコンディションの良し悪しはもちろん、いつ頃どの消耗部品をどんな理由で交換したかなどといった詳細が分かる方が安心。40年以上前のクルマだからこそ価格差だけじゃなく車歴のハッキリした個体を重要視したと話す。
納車にあたり前後ビルシュタインショックやヘビーデューティーサスペンションで足回りを一新。インテリアは西岡さんの希望でダークブルーツートンレザーに張り替えてこの春念願のコブラボディオーナーに。全幅約2ⅿのワイドボディに極太タイヤが魅せるインパクトは、現代のスポーツカーとは一線を画す魅力に溢れており、運転していてダイレクトに感じ取れるトルクフルな走りや躍動感は若かりし頃に憧れたアメリカンスポーツカーそのもの。高年式車両はいつでも購入できる。しかし希少価値のある旧車は、欲しいと思ってすぐに手に入るものじゃない。だからこそ良い個体との一期一会はまさに“運命”と言えるだろう。
コブラボディのもたらすワイドシルエットは純正シルエットからナチュラルにアプローチされる芸術的なフォルム造形美が魅力。ファイバー製で後付け感を感じさせない一体感も特筆物だ。片側約10cmワイドとなり、車幅2ⅿを超えるサイズ感は斜めから見たときのコークボトルボディを強調させ、グラマラスな印象へと誘う。
搭載するエンジンはオリジナルの350。3ATのトランスミッションで操る5.7ℓV8の魅力をよりディープに堪能すべく、インマニ、キャブ、ヘダース、デスビ点火系一式を交換。快適に乗れる様に一式整備を行いつつもバルブカバーなどオーナーの希望に沿った仕様へ。
WORK グッカーズ17インチに275/40ZR17を前後通しでセットするボトムス。当時15インチが主流の中、5スポーク17インチに低扁平タイヤの組み合わせは最旬。ホイール一つとっても当時らしさを色濃く残している点は、この個体がいかに大切にされてきたかが伺える。
インテリアはダークブルー単色での張り替えを予定していたが、西岡さんの希望に応えてツートンカラーでオーダー。純正然とした雰囲気はそのままに、経年劣化の進んだインテリアを一新させることで今後10年、20年と快適に乗ってもらえる様に機関整備以外にも可能な限りオーナーの要望に応える姿勢が頼もしい!
OWNER:西岡さん
THANKS:F.A.S.T
TEL:06-6784-1976
HP:https://fast1976.jp/
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2024年10月号掲載
最新記事
2024/12/14
波乗りは海だけじゃない、バリスティックなら波を待つことなく川でサクッと楽しめる!
多少サーフィンを嗜む筆者。かつてウェイクボードや人口の波で遊ぶサーフィン位は経験したことはあるが、川で波乗りは初体験!アメ車乗りが本気で楽しむべき新感覚のマリンレジャーを体感型で徹底リポート!
2024/12/13
一番可愛いアストロに乗りたいそれが旧マスクのショート
子供が増えるにつれ、手狭になってきた愛車。もっと大きなクルマを探しているなか、目を付けたのがアストロ。なかでも一番可愛いくて惹かれたのが旧マスクのショートボディ。ボロボロだった状態から見事復活させ、最高に可愛いアストロが完成した。
2024/12/12
手に入れたラムバンは世にも珍しい四駆
ネットで何気なく購入した「四駆」のラムバンは、後に世にも珍しいモデルだと知る。これをベースにカスタムしていけば、オンリーワンになれるかも?しかし、素性の知らない足回りの車両を敬遠するショップも多く困り果てた馬場さん。そこで向かった先は…。