大胆メイクでヴィンテージマッスルカーの新境地を開拓! その名は「キャノンボール」CHEVROLET CORVETTE C3【F.A.S.T】

クーペ
ビンテージ
シボレー
ボディワーク
ラッピング&ペイント
シボレー
東京オートサロン2016
C3コルベット
トリプルフレイムス
TMオートサービス
アメリカンレーシング
コルベット
CHEVROLET
American Racing
キャノンボール
F.A.S.T
大阪のF.A.S.TとTMオートサービスのコラボによって誕生した次世代カスタムトレンドを担うキャノンボール。ヴィンテージマッスルの定番から大きくかけ離れた、斬新なカスタムに迫る!
[vc_single_image image="1441" img_size="full"]
大阪のF.A.S.TとTMオートサービスのコラボによって誕生した次世代カスタムトレンドを担うキャノンボール。ヴィンテージマッスルの定番から大きくかけ離れた、斬新なカスタムに迫る!
見た目とは裏腹にロングドライブも快適仕様がコンセプト!?
[vc_single_image image="1442" img_size="full"]
昨年本誌からスピンオフして発売されたアメリカンヴィンテージマッスル。その表紙に抜擢された車両の一台がここで紹介する大阪のファーストが作り上げた コルベット C3だ。代表の大森氏が長きに渡って愛車として所有する名車であり、スプリットウィンドーのC2と共に誌面を賑わせたのが記憶に新しい。
そんな同社が得意とするのがヴィンテージマッスルを軸にオリジナルを綺麗に保ちながら、必要に応じてパフォーマンスアップを図ること。整備やメンテナンスの腕は確実で、古いモデルに限らず高年式まで幅広く対応しており、関西を中心に一般のユーザーはもちろん業者間でも駆け込み寺的存在として活躍する名医である。
その一方で、表紙を飾ったC3とは別に以前から秘かに計画を煮詰めていたのが紹介するキャノンボールの存在。実はこのコルベット、これまでファーストが手掛けてきたクルマたちとはまるで異なるコンセプトで製作されており、言うならば異端児的なポジションなのだ。
しかし、改革なくして進化はありえない! と新たな方向性を見出すべく今までにないカスタムシーンを模索していく中で、タイミングよく今年のAIWAブースで「やったことのない車種に挑戦したい!」と意気込むTMオートサービスと意気投合。そんな流れでフルサイズトラックを軸にカスタムペイントを世に送り出してきた関西の匠と、ヴィンテージマッスルのプロフェッショナルが夢のコラボを実現させたわけだ。
そのベースとして用意されたC3がタダモノではない。実はコレ、アメリカでエックラーズターボキットに換装し、ノーマルルーフをミラートップに加工、さらに1982年型にのみリリースされたコレクターエディションのオプションであるリアガラスハッチまで装着された、マニアックな1981年モデルなのだ。
[vc_single_image image="1450" img_size="full"]
だが、35年も前のクルマとなれば下地処理からチリ合わせまでの作業もそれ相応で、凹凸や湾曲の多いこのボディをいかにライン取りしてデザインを取り入れていくかなど難題が山盛り。特にボリューミーなフェンダーからタイトにシェイプされたクビレの部分をどう生かすかは最大の見せ場であるとともにもっとも難易度の高い箇所。それらを見事成し遂げて描かれたトリプルフレイムスは圧巻。
[vc_masonry_media_grid gap="3" grid_id="vc_gid:1462873323437-b9b9cd6f-8649-9" include="1442,1446,1448"]
また、このビジュアルで目指すところは〝快適街乗り仕様〟というギャップも特筆物だ。現時点ではオートサロン出展に向けて外観のみの仕上げとなっているが、今後特注オーダーした18インチホイールの換装やLS1エンジンへのスワップ、足回りやブレーキ系のリフレッシュなど、ショーカーとしてのインパクトを進化させつつ、遠方イベントから普段乗りまでをこなせる〝メインシューズ〟として活躍させるとのことだ。
ファーストの新たな挑戦でリリースされたキャノンボール。そのフレイムスの如く今後のヴィンテージマッスルシーンを熱く盛り上げる起爆剤として活躍する日が実に待ち遠しい。
[vc_masonry_media_grid element_width="6" gap="3" grid_id="vc_gid:1462316181977-1216c76f-3cb6-1" include="1447,1448"]
アイスパールゴールドを使用したオリジナルのオレンジをベースにシルバーフレークのフレイムス、キャンディーの縁取り、リアルフレイムスを加えたトリプルフレイムスのカスタムペイント。ラインがずれないように考慮されたフェンダーからドアにかけてのナチュラルな境界線や、大きく張り出したフロントフェンダー部にあえてシルバーフレークをプラスすることで強弱をつける絶妙なカラーバランスはまさに匠の技!
[vc_masonry_media_grid element_width="6" grid_id="vc_gid:1462873507401-da766369-48e1-3" include="1449,1444"]
ブルーエンジェル社のマフラーに定番のアメリカンレーシングをセット。現状はフロント9J、リア10Jの17インチだが、SHCOTT社にてワンサイズ大きなフロント10J、リア11Jの18インチを特注でオーダー中。現在アメリカよりデリバリーされており、到着次第換装予定との話だ。
[vc_masonry_media_grid element_width="3" grid_id="vc_gid:1462316456540-79717aa7-804d-7" include="1452,1453,1454,1455"]
インパクトの強いエクステリアに比べるとスッキリとしたイメージのインテリア。ノーマル形状を崩さないように考慮しつつ、ピラーやダッシュ、天井までアイボリー系のレザーで総張り替えを行ない、シートはボディに合わせたオレンジのファブリックを採用してツートンカラーに。
さらにシート背面とオリジナル製作のフロアマットにアクセントとしてロゴの刺繍を取り入れた。リアガラスハッチ開閉可能かつミラートップというマニアックなスパイスも特筆物。
[vc_single_image image="1443" img_size="full"]
東京オートサロン2016のAIWAブースでデビューしたキャノンボール。昨年まではフルサイズトラックが続いていたが、これまでとは異なるジャンルだけに会場でもひと際注目を集めていた。また、会場のライトアップされた雰囲気と屋外撮影での表情が異なるトリプルフレイムスも特筆物だった。
■取材協力:F.A.S.T(www.fast1976.jp)
■Text & Photos:石井秋良
最新記事

2023/03/31
イメージは軽井沢の別荘地ミッドセンチュリーを組み合わせ自然と暮らす家
山に囲まれた小高い丘に建つ平屋建ては、別荘を連想させる。野村さん夫婦が思い描いた住宅と周辺環境のテーマは、大好きな軽井沢とアメリカンモダンデザイン「ミッドセンチュリー」の融合。自然を感じながら、毎日がバケーション!

2023/03/30
大排気量のマッスルカーよりも、唯一無二の存在というべきカスタムカーの方が好きだった
クライスラー300を皮切りに、V8 チャレンジャー、そしてこのマスタングと乗り継いできたオーナー氏。誰もが一度は大排気量のマッスルカーに乗りたいと思うが、いざ乗ってみて分かったことは「マッスルよりもカスタムカーが好き」という事実だった。

2023/03/29
「初めての愛車はシボレーSUV」。20代の頃、コンビニで立ち読みしたアメマガを見て、決意!
「初めての愛車はシボレーSUV」。20代の頃、コンビニで立ち読みしたアメマガを見て、そう決意した吉田さん。金銭的な問題で初の愛車は国産コンパクトカーにしたが、入社した会社の同期がタホに乗っていることを知り、負けていられないと、夢のアメ車購入へ踏み出した。

2023/03/28
ビンテージアイテムに特化した「KANCHI HOUSE」を紹介しよう。
アメ車に乗っていたら、やっぱりアメリカンカルチャーは否応なしに気になるもの。以前から全国各地のアメリカン雑貨専門店を紹介してきたが、今回はその中でもビンテージアイテムに特化した「KANCHI HOUSE」を紹介しよう。